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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
沈黙が流れる。むーみぃ姫がしくしくと泣き始めた。彼女の心の傷はまだまだ癒えきってはいないのだろう。イモンガーが助け船を出してくれた。
「キヨヒメさん、あんたは正しい! 正しいが、正しいということは、た
だそれだけだよ。それ以上でも以下でもない。そんなものだよ」
「何よ、それ! はっきりおっしゃい!」
イモンガーも黙りこむ。
「おい、キヨちゃん、君は二人の結婚に反対なの?」
私は、ついに口をはさんだ。
「別に、私はそんな・・・」
「二人とも、縁が無くって、この歳で初めて結婚するんだ。良ヒネの娘
は娘、その前に気持ちよく二人を祝おうよ」
つづく
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