絵じゃないかおじさん

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仮想はてな物語 「万葉おおみわ異聞」  34/34

2015-12-29 07:53:57 | 仮想はてな物語 
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 淡い夜霧ごもりの黒き蒼天に滲む天の河原には、
 二つ星がきらきらと輝いていました。

 その日を境にして、雪香も白蛇も、
 人々の前から姿を消してしまったそうです。
 村の人たちは、雪香は神隠しにあったのだなどとと、
 噂をしていましたのですが、
 75日も過ぎますと、もう雪香のことは忘れてしまって、
 何も言わなくなってしまいました。



 その年の、年の瀬の大掃除の時のことでした。
 神杉の根元の空洞の中で、
 うす桃色に染まった、
 三重の美しい輪になった、
 白い蛇の脱け殻が見つかったそうです。



 その時以来、村の人々は、その神社をみわ様と
 呼ぶようになったと言うことです。
 それは、三つの輪になった白い蛇の脱け殻からとも、
 その美しい輪を指しているとも言われております。



                            おわり



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