google mapに行きたいスポットを保存してるのだけど、保存してしばらく経つとどういう場所なのかなぜ行きたかったのか忘れてしまうこともしょっちゅう。
裾野市の十二神社もそんなふうに保存してたのに忘れてしまっていた神社だった。
確か6年くらい前に千福城に行った時、
次にこの裾野に来たら寄ってみようと十二神社にチェックを入れたのだけど、千福城自体がその頃は整備が進んでなくて
(今もかな?)
記憶にあまり残らなかったせいかも。
先日の五竜の滝訪問の際に、マップを見てハッと思い出した。
そうだ、ここに行きたかったのよ。
五竜の滝から車で10分足らず。住宅が途切れて寂しい山道に入る直前に十二神社はあった。
この雰囲気だけでもう身震いもの。
あぁなんでもっと早く来なかったのか。
鳥居の前に丸い石が祀られている。
丸い石がお祀りされてるのは時々見かける。特に甲府方面で多いと聞いたことがある。
鳥居をくぐると階段とウネウネとした参道。
参道が曲がってるのは古代の神社に多いと書いたことあるけど、
ここはこの地形ゆえに参拝者に安全に登ってもらおうという配慮を感じる。
決して古い参道ではない。
小さな水路が流れており
水路の向こうに水神さま。
変な位置にいらっしゃる。
膝痛の私でも登りやすい
社殿が見えてきた
青い瓦の社殿は珍しい
千福地区の氏神であるこの神社は創建寛永年間(1624~43)
比較的新しい。
十二神社の十二とは
「十二様」と呼ばれる山の神であったり、熊野十二所権現を勧請したものだとか。
この十二神社の祭神は「駿河志料」によると
伊勢神命、走湯権現、、熊野三社、山王権現、富士浅間、第六天、愛鷹明神、
駒形権現、三嶋明神、八幡宮、箱根権現、金毘羅神
以上十二神
なんか熊野十二所というより
著名な神と近隣の神をなんでもかんでも集めてみました感。
そして明治16年(1883)「神社明細帳」では
国常立尊、国狭土尊、豊受斟渟尊、泥土煮尊、沙煮尊、伊弉諾尊、伊弉冊尊
(天神七代)
大日孁貴、天忍穂耳尊、瓊々杵尊、彦火々出見尊、鸕鶿草葺不合尊
大日孁貴、天忍穂耳尊、瓊々杵尊、彦火々出見尊、鸕鶿草葺不合尊
(地神五代)
天神地神合わせて十二神
これは明治の神仏分離によって仏教色を排除したためだと。
熊野っぽくわかりやすくなった。
それにしても十二というのは多い。
余談だけど
今日「チコちゃんに叱られる」で
なぜ人は12個で物をまとめたがるのか?という疑問を放送していた。
答えは争いが起きにくいから。
12は約数が多いから公平に分けやすいのですって。なるほど。
十二神社とは関係ないけど12繋がり、面白かった。
社叢は暗くしんとしている。
漂うように咲くウバユリが幻想的で心細くもなる別世界感。
ここに来て知ったのだけど裾野市には須山地区にも十二神社がある。
そちらも千福に劣らず素敵そうなので行ってみたい保存しておいた。
忘れない内に行かなくちゃ。