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GSX750R カウル修理(その4)

2013年04月08日 | 乗り物いろいろ

引き続きFRP作業してます。

破損の酷かったナックルガード周りは前回で裏打ち補強をしましたが

他にもヒビはあるわけで、それじゃって言うことで、全面補強することにしました。

 

重量を意識しなければならないレーサーなどのカウルですと

ちょっとした重量増加に繋がりますので、安易に補強も出来ませんが

公道を走る車両ですから、なるべく長持ちした方がいいわけで

それでも過剰な補強は、これFRPって意外にも重量増加するものですから

1プライの補強に留めておきます。

こんな感じにクロスを貼って、樹脂を塗りこんでいきました。

 

スクリーンの取り付け部分は、予想以上に風圧で力が掛かりますので

この補強でかなり、カチッとした感じになると思います。

ウインカーの取り付け穴だけは大きいので、半乾きのうちに

クロスだけ切っておきました。

これ、乾いてからゴリゴリやるのは、案外たいへんで

半乾きのうちですと、カッターで簡単に切除することが出来ます。

カッターなど樹脂の付着した道具は、アセトンで洗浄すればきれいになるので

繰り返し使用できますので、とにかく半乾きのうちに余分な部分は切除するのが

その後の作業をかなり軽減出来ます。

何と言っても、あの切粉は厄介ですから。

 

これで、補強作業は全て完了しました。

 

次回は、表面をパテで整えて、いよいよ着色作業に移る予定です。

 

 


GSX750R カウル修理(その3)

2013年04月01日 | 乗り物いろいろ

週末作業のみなので、3回も引っ張ってしまいました。

今週は土曜日が作業出来ずだったので、進みは少々です。

本格的に塗装作業へ移る前に、下地の最終補強を行いました。

ナックルガードの割れがどうしても強度不足というか

ややヒビが入ってしまったため、裏側からクロスによる補強をしました。

 

ちょっとピンボケてしまいましたが、ナックルガードの裏側を2プライで積層しました。

積層する前に、食付きを良くするため、80#の空研ぎペーパーで

思いっきり荒らしてあります。

あらかじめ、クロスは裁断しておきますが、だいぶ暖かくなってきたので

樹脂の硬化スピードも早く、作業時間的には20分程度しかなく、

出来ることは事前に揃えておく必要があります。

もっと硬化剤を少なくすればよいかもしれませんが、今までどうも硬化剤不足の場合

なかなかベタつきが取れないことが多かったので、極端に減らすことはしていません。

 

強度を上げるのに重要なのは、貼ってから内部の気泡を抜く事と

樹脂を塗りすぎないようにすることが大事です。

適切な樹脂量で積層すると、クロスの目がやや判るくらいの感じに仕上がります。

今回は十分な荒らしを行ったので、密着はバッチリです。

カウル全体で、かなり強度が上がった感じに仕上がりました。

 

後は、外周りの小穴をパテ埋めした後、仕上げのサフェーサー吹きをして

下地が完了となります。

ここまでで、そこそこ時間を費やしていますが

下地が完成すれば、7割程度の作業が終わったも同然といったところでしょうか。

 

その4に続く


GSX750R カウル修理(その2)

2013年03月24日 | 乗り物いろいろ

前回の続き

あらかたヒビ割れや欠損部分の修理が終わったら

全体を粗め(100#)のペーパーでならしていきます。

ラインの出し方が難しいのは板金をやられた方ならおわかりと思いますが

ちょっとしたズレも、案外ハッキリわかってしまうものなので

ここは丹念に削り込んで整えます。

 

欠損部分も、手で触って凹凸が感じられなくなるまで

しっかり削り込みます。

 

本来、ABS樹脂の補修ですと、プラリペアなどを使うと思いますが

まあ、なるべくお金掛けないようにとFRPで補修してますが

とにかく密着性が悪いので、ここでひと工夫しています。

白っぽい部分はFRPですが、この境目の部分を

再度、コテを使ってFRPに寄せるような感じで溶かし込んでいます。

こうすることで、ちょっとしたFRPの凹凸に樹脂が絡んでくれて

少しでも密着性を上げようという意味です。

これをやったからと言って、もちろん樹脂同士の密着が上がるわけではないですが

少しでも結合を高めようということです。

最後は、この表面を思いっきり荒らして、クロスを貼って補強します。

 

この後、240#のペーパーで磨き込んで、サフェーサーを吹きます。

これで塗装に移るわけではなく、サフェーサーを塗ることで

小さなピンホールや、ヒビが発見されますので、そこはしっかり補修します。

写真のように、凹凸や削り跡が見つかりました。

この作業を2~3回繰り返すことにより、非常にきれいな下地が出来上がります。

下地が完了すれば、全体の8割は終わったも同然。

下地で手抜きをすると、上塗りをいくら頑張っても、きれいな仕上がりは望めません。

ここは、腰を据えて仕上げていきます。

 

次回に続く


GSX750R カウル修理(その1)

2013年03月20日 | 乗り物いろいろ

先日の山行きで、友人の乗る750Rが、雪解け水で荒れた路面にて転倒してしまいました。

彼はかなりの使い手なのですが、事故った場所にはスライダーの破片があったり

ラジエター液らしきものも路面に着いていたことから、先客がいらしたということですね。

たいして攻めていたわけではないのですが、突然リヤがスリップしたと言ってますので

まあ、先客の残した物による洗礼を受けたみたいな・・・

 

幸い大した怪我もなく(といっても全身打ったみたい)よかったのですが

バイクの方はって言うと、ちょっとあちこち痛めてしまいました。

このバイク、今は亡き友人の形見として乗っているものなのですが

その初代オーナーも、事故などでダメージを与えており

カウルには多数の亀裂が入っている状態です。

今回、結構ダメージがあったので、ここはこの際直してしまおう!

ということで、持ってきてもらいました。

 

まずは備忘として、現状とカラーリングの記録

 

こうやって見ると、さほど傷んでいないようですが

あちこちひび割れているため、全体の剛性感がありません。

下手をすると、バキッ!と割れてしまいそうです。

 

最終的に欠損部分はFRPによって再生しますが

まずは、亀裂部分の補強のため、半田ごてにより樹脂を溶接しました。

これ臭いので、十分換気しながら行わないと、頭が痛くなります。

亀裂をコテで溶かして、双方を混ぜるような感じで溶かし込んでいきます。

表面は荒れますが、固まってからヤスリで整えてパテ整形しますので

気にせず十分に溶かしていくことが大事です。

感じとしては樹脂の厚みの半分くらいまで溶かすような。

 

一通りの溶接が終わったら、欠損部分の再生を行いました。

こんな感じで、再生する部分が上手く馴染むように

ボール紙にガムテープを貼ったもので、土手を作ります。

 

ポリエステル樹脂をそのまま流し込むのは無理なので樹脂パテ方式でいきます。

ガラス繊維をハサミで細かく切り刻んで(1~2mmくらい)

こんな綿のようなものを作ります。

そして樹脂に硬化剤を混ぜて、すぐにこの刻んだ繊維を入れて

十分に攪拌すると、こんな樹脂パテが出来上がります。

これ、ほぼ流動性は無いので、横向きの部分に塗っても流れてしまうことはありません。

おまけに繊維入りですから、強度も十分あります。

仕上げは普通のボディーパテを使わないときれいになりませんが

厚く塗りたいとか、強度を持たせたい時には、非常に便利です。

で、先ほど土手を作ったところに、押し込むような感じで塗っていきます。

押し込んだら、中の気泡を出来るだけ抜くように、叩くというかつつくというか

とにかく、内部に十分行き渡り隙間が出来ないように押し込みます。

ガムテープには樹脂が密着しないので、離型剤を塗らなくてもOKで

こういう簡単な修理には便利です。

最近では色々な種類のガムテープがありますが、

出来れば表面がなるべくツルツルしたものがいいです。

 

今日みたいに夜で15度もあるような暖かい日だと

主剤:硬化剤の比率が、指定では10:1程度なのですが

およそ10分程度で硬化が始まってしい、のんびりしてられませんでした。

 

ある程度固まったら土手は外してしまいます。

完全に硬化してからだと、ちょっと剥がしづらいですね。

 

こんな感じに、欠損部分の再生が出来ました。

 

純正のカウルなどは、ABS樹脂で出来ていますので

FRPが同化するわけではありません。

むしろ下地を荒らしておかないと、密着がわるいかもしれませんので

ちょっと荒すぎかな?って思えるくらいに傷をつけた方が、しっかりします。

ちなみに、私は100#のサンドペーパーで荒らしています。

 

これが完全に乾いたら、あとはひたすら面出しして塗装に移ります。

 


車のマフラーでも換えてみるかねえ~

2011年02月16日 | 乗り物いろいろ
寒さが増して(例年より寒いかも)、車庫にこもるのもちょっと・・・
(ストーブ買ったのにねえ~ なんて言われそうです)


そんなですから、ネットで遊んでいる時間が長いわけで

youtubeなんかで動画見てたりしてるわけですが

何故か当時はあまり興味の沸かなかった

「湾岸ミッドナイト」なんかを見だしたら、これ面白いじゃないですか!



こんなの見てると、昔を思い出しつつ

だんだんと毒されていくわけです(困ったもんだ)





そのうちですねえ、耳元で、「地獄のチューナー 北見淳」が囁くわけですよ

「おまえは、もっといい音で走りたいんだろ? ふっふっふっ」










で、ヤフオクで見つけちゃったんですね。 これ








ANSA(アンサ)っていう、イタリアのマフラーメーカーの物ですが

あまり知られていないのか、他の入札もなくて、無事終了~

しかも安い。(1,000円でした)


このメーカーは、フェラーリのマフラーも作ってるみたいです。







さあさあ、どんな物が届いたんだろ?

なんて、箱を開けてみると






「フェラーリも使ってます!」 見たいなシールが貼ってあります。



まあ、出口が48パイなんで、アルファロメオか何かの物だと思いますが

当時物って、鉄の素材自体がいいのか、20数年前の物にしては

ものすごくしっかりしてました。

揺すっても、サビがガサガサいう音も聞こえません




で、早速取り付けですが、もちろん我愛車用(ホンダの超ファミリーカー)

ではないので、当然加工しないといけないんですねえ(いつものことです)




車体を上げて、ノーマルを見てみると、タイコのちょっと前で、フランジがありました。








ここから後ろを作ればいいわけで

まずは6mm鉄板から、フランジにする板を切り出しました。







アンサマフラーのフランジは、まったく形状が違うので


切り出した板を貼り付けることにします。



アンサのフランジを切断して・・・







切り出した板の間の真ん中に、排気の通る穴を開けます。54mmくらい。

排気管は48mmなのに、、貼り付ける板は大きいのかっていうと

フランジの部分での接合が、テーパーになっているんですねえ。


そんなことで、貼り付ける板の穴は、ちょっと大きめにして

合わせてから溶接(相当溶かして)


旋盤にかまして、テーパーに削って、こんな感じにしました。







ノーマルと比較してみましょう






だいたいOKですね。



フランジが出来上がったので、あとはマフラーまでのパイプを作りますが

何だか微妙な曲線で・・・


あっち向かせたり、こっちに曲げたりと

こんな切り貼りをしばしやったわけです。









パイプが出来上がったら車体に取り付けて

実際にマフラーを当てがってみます。


車のマフラーはブロック状のゴムで吊るされてますから


そいつに合わせて位置決めして


ステーを鉄棒より切り出して溶接です。








こんな感じに出来上がりました。








そして、車体に取り付けてみました。







早速、懐かしいアンササウンドを聞くために、セルを回して


おお! いい音だねえ~


全然うるさくないんですね。 ノーマルよりちょっとだけ増音ってとこです。

ものすごく乾いた低音で、軽~くアクセルをあおったときが、いい音なんですねえ。



早速、試乗に出ましたが、室内にいると、なんかノーマルと同じだなあ・・・


こんな程度でした。


エンジンの回りも問題なく、むしろ軽くなった感じです。




で、辺りを少し走っているうちに

むっむっ・・・



だんだんいい音が聞こえてくるじゃないですか。


長期保管で、中が目詰まりしていたのでしょうか、室内でもハッキリ聞こえる

程よい低音が響きます。


いや~  最近、車の運転は、ホントに必要に迫られるからっていうだけで

面白いとか感じなかったのですが、なんかいい刺激です。



試運転から戻って、仕上げのセッティングです。





これ貼るだけで、20ps程度のアップは確実です!