『今日は下敷きじゃありませんにゃ』
『でも、姐さんたちと一緒にねんねしたいですにゃ~ん』
きりちゃんの胸毛でおはなを暖めるもかちゃん。
若干面倒臭そうに見えるきりちゃんですが…
ぐにゃぐにゃしながら『私たちの世界』を満喫中なので、
ちーのくん、諦めて寝ることにしたようです。
ところで、例の巨漢のグレーは今何を…?
床に転がって退屈しています。
『かまって~、かまって~』
『こうやって伸びをして…
ゴロンと転がってからの~
べろべろべろんが始まったからといって…
りんこは眠たくなんか無いですにゃ~ん』
…、だね
『と云うことでかまって下さいにゃ。
取りあえずこしょこしょこしょをやってごらんなさいですにゃ』
はいはい、こしょこしょですね。
『ふあ~あ、
何だかちょっと違いましたにゃ』
『自分でぐりぐりしてみますにゃ~よ』
『う~ん、これもピンと来ないですにゃ~』
…
『だっこしてですにゃ~ん』
にゃお~んにゃお~んと大声で鳴いて要求するりんちゃん。
じゃあだっこしましょうかと思ったその時…
『下で何か音がしましたにゃ』
『誰か帰って来たのかにゃ?』
ゲートの前まで見に行きましたよ。
ドアを見つめてじーっと待っていますが…
残念、誰かが帰って来た音じゃなかったね。
あれは洗濯機が脱水しようとしてもがいている音なんですよ。
それにしても…、
りんちゃん、私が帰って来た時、いつもここにいるんです。
こんな風に待っててくれたんだな、ってキュンとしたのですが…。
『ラジャ~ですにゃ
だれも帰って来ないという事で…
さあおかあさん。
りんこをかまうのですにゃ~よ』
さっきのキュンを吹き飛ばす、りんちゃんのかまってかまってコール。
そのやかましさにちーのくんが目を覚ましました。
『ねこがみんなりんちゃんみたいだったら…
少なくとも寝子、ではありませんでしたにゃ』
おっしゃる通りでございますね。
もかちゃんの声は小さくて、口だけ動いて見える超音波のにゃ~も
よく使います。
(初めて見たのはねこ風邪がひどかった時なので
声が枯れてしまったのかと驚きました)
きりちゃんは目を見つめて一生懸命鳴きます。
そして、それ相応の用事がちゃんとあるんです。
ちーのくんはワンコのく~んく~ん、みたいな鳴き方。
目が覚めて『おかあさん、どこ?』とか
淋しくなって『抱っこして』とか、甘えたい時に鳴いています。
そしてりんこさん。
とにかくデカい、そして甲高い。そしてしつこい。
ついでに特に用事は無い。
かまってかまってと鳴きますが、かまえばかまったで
もっとかまってと鳴くんです。
だっこをしても、もっとだっこしててと腕をぎゅ~っとつかんで
にゃ~んにゃ~ん。
これだけの声量とハイトーン、ミュージガル女優だったら
かなりの才能だと思われますが、
ねこに生れたのが惜しまれます。