ピアノ調律師(滋賀県、京都市)の独り言

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ピアノコンサートの調律

2013-09-08 23:16:13 | Weblog
今日は大津のピアノコンサートの調律に行って来ました

毎回ひとつのテーマに沿ってピアノ演奏や作曲家のエピソードを紹介しながら
演奏を味わおうというオツな企画も第8回目

今回は「危機」をテーマにして
モーツァルトとショパンを襲った人生の危機と
それがどう彼らの活動に影響を及ぼしたか
現存する関係者の手紙の内容から読み取る企画

ピアノ演奏は、素晴らしい音の粒で紡いでくれました、ピアニストの大井 千世さん
解説はモーツァルト愛好家の大矢 敦さんの巧みなお話で約2時間のコンサートでした

いつも思うのですが、ピアニストという人達は
どんなピアノに向かっても
ご自分の手の中に「魂の玉」のような一つの音を持っておられて
ピアノに合わせて、曲目にあわせて、
それをいろんな形に変化させるものを持っておられる

それがピアノを弾く事でお金を貰うことの出来る
目には見えない商品のようなものじゃないかと、、、

ホールのピアノも相当古くて弦もハンマーも劣化していて
音の減衰も早いし
弦を打つハンマーの中に、もう魂の塊が蒸発してしまっている
強く打てば、倍音だらけ

それでも今回、あまり好きでは無かったショパンの舟歌が
こんなにも良い曲だと改めさせられる演奏を聴かせて頂きました

ピアニストの大井千世さんと

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