Ravel; Prokofiev: Piano Concertos / Francesco T. Schlime, Pletnev, Russian National Orchestra [SACD Hybrid]
つい先日買ったCDです。
ソリストはフランチェスコ・トリスターノ・シュリメ、オーケストラはロシア・ナショナル管弦楽団、
指揮はプレトニョフです。
シュリメってどこかで聴いた名前だなあ、あ、指揮者はプレトニョフで
世界一大好きなラヴェルのピアノ協奏曲が入っているわ!ということで
あまり深く考えず^^;購入しました。
以前ほどではありませんが、私はラヴェルのピアノ協奏曲の音源を密かに?集めているのです。
(以前はコレクションリストも作っていたのですが、30を越えたところで面倒くさくなって止めました)
ラヴェルの他はプロコフィエフの5番コンチェルトと、
シュリメ自身の作品が3曲・・・。
ラヴェルは、若干遅めのテンポで誠実な演奏と言う印象でした。
録音のせいもあるかもしれませんが、ちょっとおとなしめ?
最も愛する2楽章は、そのテンポと曲想とが相まってすごく良かったです。
最後のコールアングレも、ゆったりたっぷりと歌えていて、聴いていて
心が穏やかになりました。
反対に、3楽章はもっと疾走感があってほしかったですね。
ちょっと金管がパワー不足のような気も・・・。
続くプロコ、この5番って、あまり良く知っている訳ではないのですが、
2番みたいな不気味で巨大なものが、いっそう増幅して行くようなイメージがあります。
短い曲からなる5楽章のメリハリがよくついていて好演と思いました。
さて、最後にシュリメ自身の作曲による即興曲3曲です・・・。
これが!
とってもいい!!
このCDで実は一番気に入ったのはこの3曲でした。
曲はジャズなのですが、もう本当に、雰囲気の良いバーかなにかで
美味しいお酒を飲んで(飲めないけど(笑))
ご機嫌になっている自分のそばで、まさにシュリメが弾いてくれているような、
想わず笑顔になってしまうような、
そんな居心地満点の曲と演奏なのです。
聴いていると、疲れも取れてなんだか元気も出て来て
シュリメ自身もすごくリラックスして音楽しているような様子が
思い浮かんできます。
今日は夕食の支度中、ずっと聴いていました♪
さて、「シュリメ」で検索したところ、
マイナー・レーベル 第33号 2006年3-5月新譜 (4)(に
”クラシックからコンテンポラリー、そしてジャズと幅広いジャンルで才能を発揮中の俊英ピアニスト、フランチェスコ・シュリメのペンタトーン・デビュー・アルバム!”
とありました。
”1981年ルクセンブルク生まれ。2000年に師匠であるプレトニョフ&ロシア・ナショナル管とのコンビでアメリカ・デビューを果たしヨーロッパ、アジア、南米においてもコンサートや音楽祭で活躍中。”
だそうです。
古典から現代もの、そしてジャズに至るまで多才ぶりをいかんなく発揮し、ソリストだけでなく指揮や、作曲家としても
幅広く活動を行っている、すごい方なのでした。(@_@)
2001年の月刊「ショパン」にも取り上げられているみたいでした。
豊かな才能と、ご覧の通りの甘いマスクで
人気も上昇中だそうです。
シュリメ、今後もこの名前に注目して行きたいと思います。
良いお買い物をしました♪(^^♪