goo blog サービス終了のお知らせ 

四季の彩り~杜の都の風便り!

竹の香りが移る様に竹筒に入れて炊いたご飯!
憧れの一品です。

古典

2007-06-10 20:07:27 | 楽器
*独弦琴
中国、広西自治区、京族に伝わる楽器です。
その起源はミャンマー、ビルマです。
その名の通りに弦が1本しか有りません。
構造も非常にシンプルで、
弦、音を共鳴させる木造の琴身、音の高低を調整する
ハンドル、弦軸から出来ています。
しかし、独弦琴は1本の弦から2つの音を演奏でき、
その複雑な音色は『天まで届きそうな柔らかさ』と
形容されています。
演奏方法も独特で、右手にバチを持って弦を叩き、
同じ右手のひらで弦に触れ
柔らかく澄んだ音へと変えていきます。
そして、左手はハンドルを操作して、
音に高低の変化を付けます。

*揚琴(ヤンチン)
比較的に新しい楽器で『洋琴』と書く事もあります。
ペルシャの楽器『サントゥール』が起源で
『百の弦の琴』という意味です。
西洋に伝わって鍵盤がついたものがチェンバロ、
そして、ピアノに発展しました。
また、鍵盤がつかないダルシマーという楽器にもなりました。
中国に伝わったのは、明の時代、
広東一帯で流行して、全国に広まりました。
20世紀にかなりの改良を遂げ、
音箱は木製で台形、約140本のスチール弦が張られています。
竹のバチの先にゴムをつけたもので
叩いて音を出しますが、ゴムのついていない方で叩いて
音色を変えることもあります。
両手で演奏するので、複数の音を同時に鳴らすことも出来ます。
女子十二楽坊では2台の揚琴で
さらに効果を高めています。

古筝

2007-06-08 20:21:46 | 楽器
桐の木で作った長方形の胴体に弦を張り、
柱を立てて調律する撥弦楽器
『古箏』は、モンゴルのヤッタグ、韓国のカヤグム
日本の琴など東アジアの
琴のルーツと言われています。
古箏が生まれた最初の頃は12弦で、宋代以降は13弦、
明、清以降は15弦、16弦となり、
現在は21、25弦になりました。
弦の素材も絹糸から金属になり、奏法も変化しました。
現代曲の演奏では
右手で弾きながら左手で余韻を付け、ハープの
奏法なども用いられています。
さらに近年では、古箏の本体そのものを改良した
転調用のペダルを持つ
26弦のものが登場しています。
古箏の音色は、ハープに似た崋麗な響きで、
どこか懐かしく、心が
癒される優しい音です。

竹笛

2007-06-06 12:28:05 | 楽器

数千年の歴史を持ち、今でも親しまれている
竹笛は、中国全土でも
数多くの種類があります。女子十二楽坊では、
笛子や簫のほかに南方の
少数民族が使うフールース(ヒョウタン笛)などが、
使われています。また、日本の
雅楽などの笛とは趣が少し異なり、明るく活気ある
音色を響かせています。

笛子の特徴は、吹き口の横の風穴に貼られた薄い膜。
この幕の貼り具合によって、
繊細で明るい音色が生まれます。
笛子は大きく分けると二種類があります。北方のホーテキは
舌や息づかいで吹きわけるのに対して、
南方の曲笛は指づかいで音を変えます。また、笛の長さで
音域がかわるので、女子十二楽坊の
コンサートでは何本もの笛を使用しています。

*二胡

2007-06-03 20:11:04 | 楽器
二胡は、もともと2本の弦を竹片で弾くものでした。
これが、10~12世紀に
馬の尾の弓で弦を弾く『胡琴』へと変化していきます。
その後、胡琴は弦楽器の代名詞となり
四胡、京胡、板胡、馬頭琴などが生まれ、なかでも
最も普及したのが二胡です。
二本の弦の間に挟まれた弓を右手に持ち、弦をこすって
振動させることによって音を出し、下の琴筒が
共鳴箱となって柔和な音色を響かせます。二胡は特に
表現力が豊かで、
弓の弾き方や指の運び方によって、深みのある様々な音を
出す事が出来ます。また、
音色が「人間の声に似ている楽器』ともいわれています。



古典

2007-06-02 16:00:05 | 楽器

*琵琶
もともと『琵』とは右手を外側に向けて弾く事、
『琶』は内側に向けて
弾くことです。唐の時代まで弦を指で弾いて
演奏する楽器が、
すべて琵琶と呼ばれていました。
琵琶にもいろいろな種類があります。
琴などの楽器を参考にして、漢の時代に作られたのが、
『泰琵琶』です。
この泰琵琶は柄がまっすぐで、音箱は円形です。
一方、6世紀にはインドから『曲項琵琶』が伝来しました。
これは柄が曲がっていて、音箱は梨形です。

現在の琵琶は曲項琵琶に泰琵琶の要素を
取り入れたものです。弦は4本ですが数百種もの音響効果を
出す事ができます。また、
日本の琵琶はバチで演奏しますが、中国の琵琶は5本の指
すべてにつけた爪で弾きます。

白楽天の詩『琵琶行』では、『大きな音はにわか雨のよう
小さな音はささやき声のよう』と描かれています。

女子十二楽坊の琵琶演奏では、ギターの運指法も取り入れ、
表現に更に広がりを持たせています。