先日、インド関係の文献を探して、あるサイトのワーキングペーパーのようなものが公開されているページにたどり着いた。
文学部の人はもちろんだが、経済の先生なども投稿されていて、興味深く読ませていただく。
その中にインドの文化について記述された文章があった。
これまで全く目にすることのない分野の文章なのだが、目を通させていただく。
普通論文の類に目を通すときは、タイトルを見て、アブストを読んで、文章の最初と最後を読む。そして図表があればそれにさっと目を通して、面白そうならもう少しじっくりと読む、というスタイルでいる。
ところがこの文章、一つも図表がない。グラフもないし地図なんてもちろんない。あえて言えば写真があるのでそれが図に当たるのかもしれない。論文のとらえどころがなくて、仕方なく?最初から読むことにする。
いや、しかし世の中には図表がない論文もあるのだなぁと、当たり前のことに気づく。自分の視点がいかに狭いか、思考回路がいかに単一か、思い知らされる瞬間である(がつん)。
そういえば、教育心理の論文にも図表がない論文があったなぁ。心理関係なんてあまり分かっていないこともあって、ことさらに読むのが辛かった記憶がある。でもみんなが引用してるから一度読んでおきたかったんだよね。。。
こういう論文が書ける人たちは、言葉や文字で思考を組立て、文章として紡ぎ出すことができるんだろうなぁ。
図表から受ける印象とか「なんかこの結果から受ける感じはこんな感じ~」という感覚とかを言語化していく私(何かが失格)がその境地にたどり着くには、とてもとても長い時間がかかりそうである。