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てくてくダイアリー

GISとか使ってました

国土数値情報がシェープ形式で提供されてる

2012-04-26 | ArcGIS

5月にGIS講習会があるのでデータを探していたら、この4月から国土数値情報のシェープでの提供が始まっていた。国から提供されるデータはいろいろあって、シェープでの提供は難しい的なことを聞いていただけに、ありがたいニュースだ。るるるん。

ああ、でも、ほんの数ヶ月前に国土数値情報の公示地価データをシェープに変換するって記事を書いたばかりだったのに(笑)…。

まま、これからはXYデータをシェープにしなくていいなんて、ありがたいですね。

*****(その後追記)*****

と、書いて、地価のデータを開いたら、数字が全部テキスト型だった…。

ArcGIS内でひとつひとつ数値フィールドを作って、テキスト型からコピーするのもいやだし。一度エクスポートしてエクセルに読ませて、それを結合するとか?どっちにしても、とほほな作業だなぁ。

せめて地価のフィールドは数字型であって欲しかった…。そしたら強引に使っちゃうのに(笑)。

あ、あとやっぱり.prjはついてなかった…。

って、ここで、いろいろ言っててもどうにもならないよね…。


まるいちラベル

2012-04-24 | ArcGIS

以前、まるいちマーカーを作る方法を紹介したが、何か納得がいかない。いちいちシンボルを設定しないといけないから、数が少ないときはいいけれど、多くなってくると大変だ。

で、属性に1とか2とか入っていたとして、それをラベリングしたときに背景に「まる」のマーカーが表示される方法を考えてみた。

まずはこんなデータがあったとする。

ArcMapのデフォルトのポイントマーカーの右上に各ポイントの属性をラベリングしてある。この212とか249とかという数字をポイント上に表示して、背景にまるやら四角やらを表示する。ぞ。

まず、ポイント上にラベルを表示するのは簡単で、レイヤプロパティの「ラベル」タブ内の「配置プロパティ」ボタンをクリック、「配置プロパティ」ウィンドウの「配置」タブで「点上にラベルを配置」を選択する。

で、次のラベルの背景にまるとか四角のマーカを表示するには…。

やっぱりレイヤプロパティの「ラベル」タブで、「シンボル」ボタンをクリックする。で、「シンボル選択」ウィンドウ内の「シンボルの編集」をクリックする。

さぁ、ここからが深いぞ~。

「エディタ」ウィンドウ内の「高度なテキスト設定」タブ内で「テキスト背景」をオンにする。

で、さらに「テキスト背景」の下の「プロパティ」ボタンをクリックする。

そうするともう一つ「エディタ」ウィンドウが起動する。この中で背景のシンボルを指定することができる。

デフォルトはタイプが「吹出し」なので、これを「マーカーテキスト背景」にする。

で、さらに「シンボル」ボタンをクリックする。

そうすると再度「シンボル選択」のウィンドウが開くので、ここで例えば「円2」(黄緑色の塗り潰しに黒の縁取りのやつ)を選択する。

で、「エディタ」ウィンドウで、「テキストにあわせてマーカーをズーム」をオンにする。

これでやっと、ラベルの背景にまるが表示される設定ができたことになる。後は、開いているウィンドウのOKをどんどんとクリックしていくと…

ラベル文字の後ろにまるが表示されるようになる。

いやいや、「円2」を指定するまで、いくつのウィンドウを開いたことか…。

ちなみに、このシンボルも保存しておくことができる。えーっと、レイヤプロパティの「ラベル」タブの「シンボル」をクリックして開く「シンボル選択」ウィンドウ内で「名前を付けて保存」をする。

上の図では既に「背景まる」という名前で保存してある。

しかし、えらく細かい操作Tipsだけど…。まぁできたのでこれでよしとする。


まる1マーカーシンボル

2012-03-19 | ArcGIS

先日、地図上のポイントに丸で囲まれた数字を、属性に従って示す必要が発生した。

で、そんな感じのポイントマーカーを探したのだけど、うまく見つけられない…。

ということで作ってみた。

ポイントのデータをなんでもいいから追加して、そのポイントのシンボル選択ウインドウを開く。(例えば、ArcMap左側のコンテンツウインドウ内のポイントをクリックする)。

で、例えば「円2」と描かれたシンボルをクリックする。

この状態で、「シンボルの編集」ボタンをクリックする。そうすると「シンボルプロパティエディタ」が開く。

  1. ここで、まず「レイヤ」のところの「+」ボタンをクリックする。これでマーカシンボルにレイヤが追加される。
  2. 次にフォントのところで数字がリストアップされるフォントを選ぶ。
  3. 数字がリストアップされたら、○の中に表示したい数字を選ぶ。
  4. フォントのサイズを必要があったら変更する。
  5. 数字の色も必要だったら変更する。

これでOKをクリックすると、①シンボルができあがる。これでポイントを表示するとこんな感じ。

丸じゃなくて三角がいい、という場合は、最初に三角形のシンボルを選んでおくと楽だと思う。

背景の黄緑色や○の黒色などを変更したい場合は、シンボルプロパティエディタで、レイヤの部分から黄緑の円や、○を選んで、その色を変更する。ここで丸を三角に変えても、もちろん構わない。

できあがったシンボルを保存したい場合は、「シンボル選択ウインドウ」の中で「名前を付けて保存」を選択し、適当な名前を付けて保存する。

この例では、まる1とか2とか言う名前で、まるの背景をオレンジにして、数字を白くしたシンボルを保存してある。ま、マーカーシンボルを一度保存しておけば、色なんかはまたシンボルの編集で変更すればよいわけだし。

しかしこの方法だと、67とかいう1桁より大きい数字は表示できないね…。属性によって数値を変えたい場合は、レイヤプロパティのカテゴリ>個別値か何かでそれぞれの属性を表示して、一つ一つシンボルを変えないといけないし。

しかも今回例に挙げたフォントだと下の方に①というフォントが既に存在してるし。

個別の属性の数が9以下ならこの方法でもまぁ悪くはないけど、それ以上の場合はラベリングする方法を考えた方がいいのかもしれない。うーむ。


フリーデータを使う(5)-3 地価と主要駅までの距離の散布図作成

2012-03-06 | ArcGIS

先日、回転寿司に行ったら、隣に学生さんとおぼしきカップルが座った。このお店は1皿105円均一ではない、お皿によって値段の違う回転寿司やさんだった。回転している以外にも板さんに声をかければ握ってくれるシステムだったのだが、そのカップルは冷凍じゃなく生のウニやら、並じゃなく特上のいくらやら、ホタテやらを頼む頼む。

到着したお皿の色を見て、二人ともやっと値段に気づいたようだった。女の子が「ここはやっぱり彼氏のおごりってことでぇー」と冗談交じりに話しているのが聞こえる。

男の子の方はお皿の色と値段表を見比べて、「えっ、これこんなに高いの…」と絶句。それに対して女の子が「きにすんなっ」と一言。

いいなぁ(笑)。あまりにもテンポのいい返しで、笑ってしまう。

その後も、そのカップルはカニ汁やらおっきな穴子やらを頼み続ける。

途中、「俺はウニに妥協はしない。」と男の子が宣言し、また生ウニを2皿注文。何かがぷっつりと切れたように、注文し続ける二人。次々と山積みされる金皿、銀皿。

是非、お会計が見てみたかったが、こちらもいい加減おなかがいっぱいで先にお店を出てしまった。

でもあそこのお店の金皿、銀皿はとてもおいしいから、二人ともきっと幸せになったに違いない。

*****

さて、今週は予告どおり、散布図を作る。ちなみにグラフを作る機能は、日本語版のArcGIS9.2だったか3だったかだとすこん、と落ちる。たしかグラフ作成のパイソンのプログラム中の一文字を消去だか修正だかすると直せるんだけど、忘れてしまったので、パッチをあててくださいな。

今回は、公示地価のデータに主要駅のポイントを空間結合して出力されたテーブルを基にグラフを作る。X軸に主要駅までの距離、Y軸に公示地価を表示する。

で、グラフを作る前に、空間結合して出力されたシェープファイルを等量分類か何かで表示しておく。そうすると散布図上の点もそれに対応した色合いで表示されるのだ。

例えば以下の図は、PLPの値を等量分類、クラスは5つで、緑から赤に変わるカラーランプで表示している。地価の高いところ上位20%が赤で表示されている、そんな地図を作っておく。

で、グラフを作るには、空間結合した結果の属性テーブルを開いて、左上にあるテーブルのマークをクリックし「グラフ作成」を選択する。

ここで表示される「グラフ作成ウィザード」で以下を指定する。

  • グラフタイプ:散布図
  • Yフィールド:PLP
  • Xフィールド:距離
  • (凡例の追加をオフに。点の数が多すぎで凡例が役に立たない)

指定ができたら「次へ」をクリックして、さらに「完了」をクリックすると、散布図が表示される。

主要駅(東京、新宿、渋谷、池袋)からの距離が近いところは地価がめちゃめちゃ高くて、10kmぐらいまで離れると地価はほぼ100万円以下になることがわかる。でも、この傾向から外れる点もいくつかぽつんぽつんとある。例えば30000mを超えたあたりにある点はどこかなーと確認するには、この点を右クリックして、「個別属性」を選択する。

すると個別属性ウインドウが開いて、以下のような情報が表示される。

八王子の公示地価のポイントで、店舗として利用されている建物の付近にあるポイントらしい。ほうほう。八王子ってのは、地価が高いんだなぁ。

ちなみにPU1というフィールドに注目してみると、店舗とか、事務所とか、住宅などといった値が保存されている。商業用に使われている施設の前の公示地価と、住宅の前の公示地価のポイントでは値段ももしかすると違うのかもしれない。

ということで、この公示地価のポイントから住宅だけを選んで散布図に示してみようと思う。

これにはまずグラフを作る元になっているテーブルで属性検索をする。純粋に住宅だけを選択するなら、

"PU1" = '住宅'

という条件式になる。「住宅」が含まれているレコードを選択するなら、

"PU1" LIKE '%住宅%'

という条件式になる。この式だと「住宅・倉庫」も選ばれるし、「倉庫・住宅」も選ばれる(そういうレコードはないみたいだけど)。あと「住宅」だけも選ばれる。

属性検索をすると、テーブル上で条件に当てはまるレコードが(デフォルトでは)水色に表示されるが、グラフ上でもそれに対応するレコードが水色に表示される。

 水色のポイントはどの距離でもだいたい100万円以下のところに分布していて、やっぱりPU1が「住宅」の場合だとあまり極端に高い地価にはなっていなさそうだ。

では、もうちょっと詳しく確認するために、散布図に表示するポイントを現在選択されているレコードのみにする。これには、グラフのウインドウ内を右クリックして「プロパティ」を選択する。

 

で、開いた「グラフプロパティ」ウインドウで、「表示設定」タブをクリックして「選択フィーチャ/レコードのみをグラフ上に表示」をオンにしてOKボタンをクリックする。

そうするとグラフは以下のように変化する。100万円より高いところもいくつかポイントがあったようだ。

公示地価の点全部のグラフもそうだけど、このグラフだと、右肩下がりの指数関数のような関係がより顕著に見える。でもやっぱり時々、赤い点だけど距離(X軸)が10,000mを超えているような、ちょっと傾向から外れる点もあるみたいだ。

これも、個別属性で調べてみると…

吉祥寺にある公示地価のポイントであることがわかる。吉祥寺にある住宅の前の公示地価が高いというのはなんとなく頷ける話である。

同じようにして「事務所」を含むレコードのみで散布図を描くと以下のようになる。

住宅だけの散布図よりは赤とか緑とかの色が入り交じっている感じがするので、主要駅からの距離と地価とが、住宅ほどはっきりと関係を持って分布をしているわけではなさそうだ。ただ単に条件に一致する点が少ないので特異な値が目立つだけかもしれないし、事務所だけに限定するともう少し違う分布になるのかもしれないが。

ちなみに距離が25kmよりちょっとすぎたあたりの赤い点は町田にある公示地価の点である。主要駅からの距離からすればもうちょっと安いのが相場な訳だが、町田という町自体が何かその地域の中心地のような役割を持っているのかもしれない。

このほかにも、公示地価のデータの「RCL」というフィールドには用途地域が入っているので、用途ごとに地価を確認しても面白いかもしれない。

散布図を描くと地価と主要駅からの距離との全体的な傾向みたいなものがみれる一方で、その傾向に外れる点を探し出すこともできる。地図で地価を表現するのとはまたちょっと違ったことがわかったりして、グラフも捨てがたかったりする。ま、結局私は数字より図が好き、ということか。

まま、今回はこのあたりでー。

あ、あと次回からはもう少しゆるい内容で、GIS以外の記事も書くつもり。半年、フリーデータつながりでがんばってみたからね。更新も不定期になるかも。あまり期待せず覗いていただければです。


フリーデータを使う(5)-2 地価点と駅の距離の計測

2012-02-28 | ArcGIS

さて今週は、ArcMapの空間結合という機能で、点と点の距離を測る、という作業を行う。具体的には2週間ぐらい前にダウンロードした公示地価のポイントと、自作の主要駅のデータを使って、各公示地価のポイントから最寄りの主要駅までの直線距離を測ってみましょう、という内容である。

まずは、主要駅のポイントを自作する。駅のポイントのデータが他にあればそれを使ってもよいのだが、数点なら作っちゃうのも早い。

例えば、以前説明したGoogleMapから緯度経度を取得して(詳しいやり方はこちら)、XYデータの表示&エクスポートでもって、ポイントのシェープファイルを作ることができる。

GoogleMapを使って、今回準備したのはこんな内容のCSVファイルだ。

ID,Lat,Lon,memo
1,35.681387,139.766092,東京駅
2,35.690938,139.700131,新宿駅
3,35.658447,139.701247,渋谷駅
4,35.728956,139.710431,池袋駅

都心を示す駅として東京駅が適切なのか、それとも虎ノ門とか、永田町とかなのか、そういえば疑問だったりするなぁ。でもまぁ今回は都心+副都心ということで、この4つの駅の緯度経度の表を準備して、ArcMapでシェープファイル化することにする。こちらも詳しい手順が必要な場合は、ちょっと前の記事(こちら)をどうぞ。

で、空間結合の作業に入る前に、公示地価のデータから距離が測れるようにちょっと準備をする。まず、公示地価のシェープファイルにJGD2000の投影情報を設定する。ArcToolboxの「投影法の定義」を行ってもいいが、ArcMapのカタログウインドウ、もしくはArcCatalogで、公示地価のシェープファイル名を右クリック>プロパティを選択して、「XY座標」タブで「選択」ボタンをクリック、「日本周辺の地理座標系」から「JGD2000」を選ぶ、という方法でもよい。

次に、公示地価の東京全域のデータから、島しょ部分のデータを抜いたシェープファイルを作っておく。属性検索を使うのも手だけど検索条件がぱっと思い浮かばないので、地図上で選択しちゃってもよいかも(ArcMapに公示地価のデータを追加すると、島しょと本州上の点では明らかに離れたところに分布しているので、地図上でえいやっと本州部分の点だけを選択して、公示地価のレイヤ名上を右クリックし、データ>データのエクスポートしちゃうのが早いと思う)。

で、JGD2000の設定された本州部分の東京の公示地価のシェープファイルを、平面直角9系に投影する。これは空間結合の距離計算時に、結合元の座標系の単位が使われるからだ。結合元は今回の場合、「各公示地価からの距離」をはかりたいので、公示地価のシェープファイルの単位が使われることになる。

ここで緯度経度のまま空間結合を実行すると、小数点以下のやたらと小さい距離が計算されて、悩み深くなることになるのでご注意を。

投影変換もArcToolboxを使ってもよいが、使わなくても、投影変換することができる。

  1. 「JGD2000の設定された本州部分の東京の公示地価のシェープファイル」の追加されたデータフレームのプロパティ(地図が表示されている上で右クリックすると「データフレームプロパティ」の選択肢が表示される)で、「座標系」タブを選択して「定義済み>日本周辺の投影座標系>平面直角座標系>日本測地系2000(JGD 2000)>平面直角座標系 第9系」を設定

  2. 公示地価シェープファイル名上を右クリックして「データ>データのエクスポート」を選択、「座標系の選択」の部分で「データフレームと同じ座標系」を選んで、OK。

という手順でも投影変換できる。2.の「座標系の選択」の部分はデフォルトでは「レイヤのソースデータと同じ座標系」になっているので、かならず「データフレームと~」を選ぶのを忘れないようにする。でないと、投影変換できないので。

さてここまできたら、後は空間結合を実行するだけだ。

空間結合は、「結合元」のレイヤからツールを起動する。今回はJGD2000の平面直角座標系に投影した公示地価のシェープファイル名を右クリックし、「属性の結合とリレート>結合」を選択する。

で、「結合」と書かれたウィンドウ内で、まず一番上のプルダウンから「空間的位置関係に~」を選択する。すると、それ以下のボックス内の表示が空間結合用の表示に変換する。

後は、結合対象レイヤが主要駅のCSVファイルをシェープファイル化したもの、結合オプションが一番下の「各ポイントから最短距離にある~」、そして出力ファイル名を指定して、OKをクリックする。

出力ファイルの属性テーブルを開いて一番右端を見てみると、「距離」のフィールドが追加されていることがわかる。あと、主要駅のCSVファイルにあったmemoフィールドの内容(駅名)も結合している。

下図の一番上の行だと、その公示地価の点から東京駅までが3120mであることがわかる。平面直角座標系なので単位はmである。

しかし、東京駅から3kmって、かなり近いなぁ。この公示地価点の住所を見てみると赤坂4丁目。赤坂って東京駅に意外と近いんだなぁ。。。と都心の地理に疎いことを露呈してみたりする。

来週はこのテーブルから、公示地価<>主要駅からの距離の散布図を作る。と珍しく宣言。

今回はこのあたりで。。。

 


基盤地図情報を変換したかった

2012-02-21 | ArcGIS

ブログ記事を書こうとして、基盤地図情報のページに行ったら、メンテ中だった。。。

でもメンテ中のおかげで、以前登録したIDでログインする必要もなく、さくっと(ほぼ)都道府県単位に圧縮されたデータをダウンロードすることができた。ファイルサイズは大きいけど、必要な範囲のデータがえいやっでダウンロードできちゃうのはちょっとうれしい。

メンテ中なのに、こうやってダウンロードサービスを常時稼働してくれているところも、なかなかありがたい。こんなメンテ中なら、ウエルカムですよ。

さて、このデータをArcGISに読み込もうとして、何を思ったのか、ArcToolboxの国内データ変換ツールを使ってしまった。

このツール、ダイアログにデータを追加すると、すこん、とArcMapが落ちる(涙)。データの形式がよくなかったのかなぁと、GMLの方もダウンロードして試してみるがやはりすこん。

仕方がない、ESRIJのサイトでパッチでも出てないかな-と思ったら、出てる出てる。最新のパッチは今年の1月中旬の日付だったので、ちょっとずつバグフィックスしているようだ。

さて、パッチも無事に当たり、再度ツールを起動する。今度は基盤地図情報をダイアログに追加しても、落ちることはない。

で、さらに出力データ名を入力しようとしたら、出力形式が既存ジオデータベースだった。うう、わざわざ空のジオデータベース作るのめんどくさい。

とここまでやって、やっと気がついた。数ヶ月前に基盤地図情報の変換ツールをダウンロードしてなかったっけ。ドラッグ&ドロップでデータが表示されるんで、とても感動した気がするのだが。

既に、どこにツールを保存したのかも忘れてしまっていたので、FGDVというファイルをPCの中から検索し、やっとこさで基盤地図情報をシェープファイルに変換した。やれやれ。

なぜ私はやったことがあることでなく、やったことがないことをやろうとしていたのか。このあたりが最初に作業の展望を持たずに、ともかく手を動かし始めてしまう短所なのだなぁと反省する。

そんなこんなで、今日は時間を使い果たしてしまった。手順としてはすぐできるはずだったんだけど。。。何かトラブルがあると、簡単に数時間が経ってしまうのはいとかなし。


複数レイヤのグリッド作成

2012-02-16 | ArcGIS

昔どっかにメモった気もするんだけど、私がすっかり忘れていたのでブログにメモ。

複数レイヤからなるグリッド(昔はスタックって言ってた気がする)を作るには、ArcToolbox>データ管理>ラスタ>ラスタデータセット>ラスタプロセシング>コンポジットバンドで実行する。

例えば、ランドサットの画像を各バンドずつダウンロードした時に、これらをまとめて1つの画像にする際に使う。1つの画像にすると、例えば「赤にはBand3、緑にはBand2、青にはBand1」というように各バンドに色を割り当てて、見た目に近いカラーの画像を表示することができるようになったりする。

スタックの場合だと、INFOファイルだかなんだかにレイヤのリストを作成するらしい。が、これはツール発見できず。確かに旧時代の遺物っぽい感じはする。

今はマルチバンドのラスタは、ラスタデータセットっていうんですかね。「データセット」という語感からすると、衛星画像みたいな連続階調のデータも、ポリゴンを変換して作った主題図も空間的な範囲が同じなら1つにしちゃってもよくってよ、っていう感じなんだろうか。

ラスタデータセットのフォーマットとしてはスタックとはまったく別物のようで、ランドサットの7つのバンドをコンポジットした後のラスタは300MBオーバーだった。ほんとに全部くっつけた感じ。

コンポジットはSpatial Analsytがなくても、(ArcInfoとかでなく)ArcViewしかなくてもできる模様。

以上、「感じ」が多いメモでした。


フリーデータを使う(5) 国土数値情報 JPGIS準拠データ

2012-02-14 | ArcGIS

先日、駅に着いたら、普段は静かな駅前で、「○○はこちらですぅー」と道案内する男性が。それに従っているのは、黄色いカッパを着たお子様とそのお母様たちだった。幼稚園の入学試験だろうか。受験シーズン真っ盛りである。あんなちっこいのに満員電車に乗って受験なんて、偉いなぁ。

さて、今回は受験とは全く関係のない国土数値情報のお話だ。私が国土数値情報を最初に使ったのは、大学生の頃だったろうか。5インチフロッピー(3.5じゃないよ。8でもないけど。)に焼いたDID情報だの、土地利用情報だのを使った記憶がある。今はダウンロードできちゃうんだなぁ。

で、早速ダウンロードのURLから。

国土数値情報ダウンロードサービス
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/index.html

今回は同じページからダウンロードできるツールで、国土数値情報をシェープファイルに変換できる方のJPGIS準拠データの方をダウンロードする。

うーん、データはなんでもいいんだけど、今回は地価公示点をダウンロードすることにする。

上記URLのページの「JPGIS準拠データのダウンロードサービスへ」をクリックし、さらに「土地関連」のカテゴリーの中にある「地価公示(点)」をクリックする。ページ上部の「ダウンロードの多いデータ項目」にも地価公示点はリストアップされてるかも。

そうすると、地価公示点のデータの属性情報などが説明されたページが表示される。そうかそうか、地価だけじゃなくて、建物構造とか水道が供給されてるかとかそういう情報もあるのかー、と一通り眺めつつ、ページの一番下の方に行くと、ダウンロードするデータの地域の選択ができるところがある。

全国一挙にダウンロードも素敵だけど、今回は「東京」にチェックをつけて「選択」ボタンを押す。さらに、いつのデータをダウンロードするのか聞かれるので、今回は最新の「平成23年」の「L01-11_13.zip」にチェックをつけて「選択」ボタンを押す。

ここで、アンケート画面が表示されるので、素直に答えておく。しかし、こういうブログ記事を書くときは、利用用途は何なんだろう(笑)。研究ではないことは確かなので、一応趣味にしておく。

さらに、利用約款が表示されるので、同意できるようなら「同意する」をクリックする。

で、やっと「ダウンロード」のボタンが表示されるので、ぽちっと押す。すると、ファイルサイズの情報が表示されて「ダウンロードする?」と聞かれるので、「OK」をクリックする。

ダウンロードしたファイルはさくっと展開しておこう。

次はこれをシェープファイルに変換するツールのダウンロードだ!ぜいぜい。

国土数値情報データ変換ツール
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/jpgis/jpgis_tool.html

OSの種類というかビット数にあわせてツールをダウンロードしてインストールをする。ぜいぜい。

ツールのインストールが終わったら、さくっとKSJToolを起動する。入力元にはさっきダウンロードしたデータのうち、metaとかいう文字列がファイル名に入っていない方のデータを指定する。今回の場合なら、「L01-11_13.xml」だ。

出力設定のところでは、出力フォルダを指定する。出力シェープファイル名は勝手にツールがつけてくれるので、ここで入力する必要はない。で、「変換」をぽちっと押す。

変換し終わったらやっとArcMapで表示だ!ArcMapにデータを追加すると、「空間参照がないですよ」というメッセージが表示されて、東京都が島しょ部も含め表示される。

#空間参照、緯度経度なんだからつけてくれてもいいのに(笑)。平面直角だったら島があるから難しいけどさ。あ、そんなこともアンケートに書けばよかったんだ。。。って、今気づいても遅い。というかダウンロードするときには気づかないか。

で、属性テーブルを開くと、謎のフィールド名が書かれている。地価はどれ。。。?

というのを調べるには以下のPDFを参照する。

http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/jpgis/product_spec/KS-PS-L01-v1_1.pdf

地価をダウンロードする前の、属性情報などの説明があったページの「データフォーマット(符号化)」という項目のところにある「製品仕様書」というリンクをクリックすると上記PDFを開くことができる。

このPDF内の29ページ、付属資料の1ページ目に「土地関連パッケージ」という項目があって、その中に、属性情報とタグ名の情報が書き込まれている。(おそらく)このタグ名がそのままシェープのフィールド名となっている。

この表によると、公示価格は「PLP」というフィールドに納められていることになる。

で、このPLPを等量分類でもって、23区あたりを拡大表示したのが以下の地図になる。

うーん、緯度経度のまま表示しているので横長。

等量分類なので、全部で2600点ぐらいあるポイントを、地価の高低によって5つに分けた地図になっている。赤いところが東京都の中で、地価の最も高い上位20%に入る点ということになる。

この赤い点と次に地価の高いオレンジ色の点の固まりが、23区の真ん中あたりからすーっと左というか西に延びている。これはおそらく中央線沿線だろう。基盤地図とかと重ねてみるとよいかも。

しかし、地価公示のデータは過去にもダウンロードしたこともあったのだが、結構ファイルのフォーマットが変わっている。保存されている属性も昔とは違っていて、ぼんやりしてると昔の記憶は役に立たなくなっていくのだなぁと痛感したのだった。

今回はこれにて。。。ばたっ。


ローカル座標系からWGS84への変換

2012-02-08 | ArcGIS

ふとブログを見たら、昨日火曜日の記事がない!すいません。残り記事数を間違えてた。。。

で、今やってる作業の一つは、インドの旧測地座標系による緯度経度をWGS84に変換するという作業である。

日本で言うTokyo Datumにあたるインドの座標系はEverestという座標系である。このEverestも1830とか1956とかいくつかあって、1900年台前半の地図なら1830、それ以降なら1956として作業をしている。日本みたいに地図の測地系とか投影法が地図に書いてあればもっと安心できるんだけど。

ESRIのサイトの情報によれば、Everest1830をWGS84に変換する際は、カスタム地理座標系変換を指定せずにそのまま投影変換すればよいらしい。ふむふむ。

http://mappingcenter.esri.com/index.cfm?fa=ask.answers&q=1002

んじゃあ、Everest1956からWGS84は~~~?残念ながら情報が見つけられない。

で、検索をかけまくって、座標系変換のパラメタが載っている資料を発掘した。

User's handbook on datum transformations involving wgs84
http://www.iho.int/iho_pubs/standard/S60_Ed3Eng.pdf

ただでさえ、数学っぽいのに、英語かぁと涙が出てきそうだが、変換のパラメタ-がたくさんでているだけで、本文はあまり分量がない。がんばるんだ。自分。

現在これに出ている変換パラメターをArcGISのカスタム座標系の作成でどう設定すればよいのかを検討中。

文章中には、このままだとずれが大きいからコントロールポイントを使うとよろしいよ、なんて書いてあるし。そんなこと言われたかてインド全域、無理やねん。でも、コントロールポイントがなくっても、そのままEverestを使うよりはきっとずれは少なくなるはず。

上記のハンドブックにはEverest以外の座標系からWGS84に変換する際のパラメタも出ているので、他の国にも応用できる。もちろんTokyo Datum>WGS84もある。もし、ローカルな座標系がWGS84に直せなくてお困りの方はどうぞ。(そんな人そんなにたくさんいるんだろうか。。。)


フリーデータを使う(4)-2 緯度経度の(XY)データの取得

2012-01-31 | ArcGIS

前回はXYデータの表示をしたが、じゃあそのXYデータというか緯度経度とか平面直角座標系のXY座標とかはどうやって取得するのよって話になると思う。GPSのデータとかを使うだけじゃなく、おうちに居ながらにして緯度経度がわかれば、かなり楽である。

もうご存じの方も多いかと思うが、地図をネットで公開しているサイトではその緯度経度も取得できることが多い。

例えばGooglemapだと、地図を表示しておいて、緯度経度が知りたいところでおもむろにマウスを右クリック、「この場所について」を選択すると、その上の入力フィールドに緯度経度が表示される。

この「35.713308」と「139.761795」をエクセルにコピペして作ったのが、前回のXYデータだ。

注意しておきたいのは、本当に右クリックした位置の緯度経度が返されることだ。地図の中心とか、「A」というマークの表示されている位置の情報ではない。

で、この方法でえいさえいさと点の情報を取得するのもいいのだが、建物などの属性で地図を検索して緯度経度がゲットできたら、かなり幸せになれると思う。例えば「東京大学」と検索したら、本郷キャンパスだけじゃなく、駒場とか柏とか、カミオカンデとか、そんな施設の緯度経度が取得できたら、というお話だ。

残念ながら緯度経度の一覧表が一挙にゲットできるわけではないのだが、「属性で地図を検索してくれて、一個一個属性をクリックするとその緯度経度が取得できる」というサイトならある。

POINTTOOL 緯度経度取得ツール
http://www.mapion.co.jp/custom/pointcmj/index2.html

このページの下の方に「フリーワード検索」という欄がある。試しにここで「名前に「東京大学」を含む「いずれかの都道府県」にある「いずれかの項目」の地図を探す、というのを実行してみる。

そうすると32件の施設がヒットする。その中で一番最初にリストアップされる「東京大学常呂資料陳列館」のリンクをクリックすると、その地図とともに、緯度経度が表示される。

3つある緯度経度のうち、真ん中の(10進数)という緯度経度をArcGISでは使う。この値をエクセルとかにせっせとコピペしていく。(演習林はおそらく広くて、一つの施設に対して、いくつも注記があるのだろう。これは一つにまとめた。)

で、前回同様、XYデータの表示を行う。

(大学の施設なんだから大学名は削除しておけばよかった。ち。)

背景につかったのは、GADMのデータだ。まぁ、日本の地図なら何でもいいと思う。ちなみに、地図の表示座標系(データフレームの座標系)は、緯度経度のままなので、普段見かける地図より横長に表示されている。

大学の施設自体はもう少しあるような気がするのだが、大学名を入れるだけでとりあえず数十件の施設位置がゲットできるのだから、これはありがたい。残りは、住所とかから緯度経度を探したっていいわけだし。

以前、ArcGISの演習の中でコンビニエンスストアの立地分析を行う際に、ある区内の特定のコンビニごとにXYデータからシェープを作る際に、このツールというかサイトを使ったことがある。例えば、文京区内のセブンイレブンとローソンとファミマをPOINTTOOLで探し、そこからシェープファイルを作ってあげて、国勢調査の人口のデータと重ね合わせて、コンビニがどこに立地しているかを(目視だけど)確認する、という内容だ。

あくまでも演習で使うデータだから、そんなに最新でなくても大丈夫。コンビニの位置のデータなんて、商用のデータしか思い浮かばなかったので、かなり助かった記憶がある。

あと、コンビニまで徒歩5分以内(400mぐらいか)までなら人は利用すると聞いたことがある。個々の店舗から道路に沿って400m以内を示すポリゴンが見事に重ならないように立地しているコンビニがあって、結構驚いたものである。さてはGIS使いがいるのだろうか(笑)。

まま、今週はこんなところで。。。