ホッとする（*^_^*）

先週読み始めた宮部みゆき著「あかんべえ」上下巻読了去年Sさんから借りてたのにすっかり忘れてて、最近本の整理をしてて発掘読んでない本の山から同じ本を2冊見つけたのはショックだったなぁ買って読まないで放置してるから買った事忘れてるんだ

宮部みゆきは20代の頃メチャクチャ読んで、読みすぎたせいでここ5～6年くらいはほとんど読んでなかったので久しぶり。私は作家にハマると片っ端から読んで、それからパッタリ読まなくなるタイプなので、宮部みゆき以外では、栗本薫や菊地秀行や夢枕獏なんかも同じようにして全く読まなくなった作家。栗本薫なんて、学生時代まさに狂ったように読んでたのに。「グイン・サーガ」が完結しないで亡くなったのは、ご本人が一番無念だっただろう

久々の時代小説で、でも作風は全然変わってないから違和感も無くサクサク読める。登場人物にかなりの割合でお化けが混じっているので怪談風味でもあるけれど、お化けと云っても亡くなった人が成仏出来なくてさ迷っているので、生前の姿と同じお化けが多いし、怖いわけではないから怪談じゃない。主役のおりんが優しくて賢くてとってもいい子。この子の目線だから優しい物語になるんだな。主役が大人だったらもっとドロドロしちゃうし。いつものことだけど、宮部みゆきが書くと、極悪人ですら悲しいものを背負った人になる。この人の作品を読むと必ず救いや希望が与えられるので、最後にホッとするなぁ