多くの人たちとりわけ若い人たちが、「正社員になれない、就職できない、給料が低い」といったきびしい現実のもとにおかれています。しかも、その原因はその人自身にあるかのように言われます。たとえば、「能力が低いから」、「努力が足りないから」と。その背景には、働くことについて、自己責任原理や競争原理が「空気」のように広がっていることが考えられます。今、多くの人々がこうした「空気」を読まされ、あるいは「空気」に押しつぶされるかのように、「働きづらさ」、「生きづらさ」を強(し)いられているように感じられます。そして、精神的な不調や病気、さらには自死(自殺)へと追い込まれる人々もふえています。こうした「空気」にどのように抵抗していけばいいのか、人間らしく働き、生きることのできる原理をどのようにつくっていくけばよいのか、そうしたことを考えていかなければと思います。
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