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Take It Easy ~パパールの雑記帳 別館~

身近な自然を感性で切り撮ります

花型レンズフードを正しく装着しよう

2009年05月30日 | TIPS
広角~標準系のズームレンズに付属している花型フード。
レンズフードの役目は、画質に影響を与える有害な光をさえぎったり、レンズ先端が物にぶつかるのを防ぐこと。
花型の形状は広角側でフードが写りこむ(けられる)のを避けるためです。
写真はシグマ18-200mm F3.5-6.3。


花型フードは正しい方向に確実に装着する必要があります。
多くの場合、フードとレンズにマークが付いているので、これらを合わせてはめ込み、指定の方向(多分、時計方向)に止まるまでまわすこと。
(詳しくは取説を参照ください。)

正しく取り付けないと下の写真のように対角方向にフードの黒い影が写り込んでしまいます。


実は3月に失敗してしまいました(笑)
シグマ18-200mmは4年前に購入したレンズで、使用頻度も高いためレンズフードの着脱を何度も行ってきました。
その結果、フードをレンズに固定するくぼみの部分(フードを回してカチッと止まる部分)が磨耗してゆるくなっています。

この点に気が付いて以来フードの装着に注意していました。
でも、娘の卒業式の撮影中、フードがずれてけられが発生!
幸い途中で気が付いたので、けられた写真は1,2枚で済みました。
気づいて良かった(汗)

皆さんも、急いでカメラを取り出して撮影する場合があるでしょう。
そんな時に、フードを確実に装着しないと同様の失敗をする可能性があります。
お互い気をつけましょう。

なお、レンズフードをつけたまま内蔵フラッシュを発光させると、フードの影が写る場合があります。
必ずフードをはずして発光させましょう。

ホワイトバランス「太陽光」で撮ろう~紅葉編

2008年11月29日 | TIPS
皆さんは、ホワイトバランス(WB)の設定をどうしていますか。
「オート」で撮っている方が多いかもしれませんね。
私は、屋外での撮影は、ほぼすべて「太陽光」に設定しています。
最近のデジカメのWBの精度は上がっていますが、やはりオートでは不自然に補正されるケースがありますね。

今回は紅葉の写真を例に挙げましょう。
一番如実なのはイチョウの黄色。
(EOS 40D+シグマ18-200mm F3.5-6.3)

WB「オート」。
味気ないイチョウの絨毯(笑)


WB「太陽光」。
やはりこの鮮やかな黄色が欲しい。


11月26日にアップした写真。
(EOS 40D+EF100-400mm F4.5-5.6L IS)
WB「オート」。


WB「太陽光」。
背景がこの緑色だから主役が映える。


なお、曇りや雨の日にも私はWBを「太陽光」に設定しています。
WB「曇天」や「日陰」では赤味が強すぎて不自然な気がします。
リコーR8で雨の中撮影した24日の写真もWBを「太陽光」に設定。

光の向きを意識しよう

2008年10月16日 | TIPS
皆さん(特に初心者の方)は、撮影時に太陽の位置を把握していますか?
光の方向で写真の印象は大きく変わります。
そこで今回、10月8日に半田山植物園で撮影したコスモス+タテハチョウの写真を使って説明しましょう。
(機材はEOS 40D+EF100-400mm F4.5-5.6L IS)

まず、一番オーソドックスな「順光」。
太陽を背に受けて撮影した場合です。

被写体には正面から光が当たっているので、発色が良くコントラストの効いた写真となります。
一方、陰影が少ないため立体感に乏しく、平凡な写真になりがちです。
(なお、上の写真は少し斜めから光が当たっているので正確には斜光と呼ぶべきですね。完全な順光ならもっとノッペリした平面的な印象になります。)

次に横から光が当たった場合。
「側光」または「サイド光」と呼びます。

被写体の横から光が当たるので影ができて立体感が強調されます。
一方、強い影が出来るとコントラストが高くなりすぎて明暗の輝度差が大きくなるため、明るい部分が白飛びしないように注意が必要です。

最後は、太陽の方にカメラを向ける「逆光」。


もう、1枚逆光の写真。
背景に光ボケを入れてます。


逆光では、被写体の背後から光が当たっているので輪郭が強調されたり、羽根や花びらが透けて、カッコ良い写真になっていますね(笑)
一方で被写体が暗くなったり逆に背景が明るくなり過ぎる場合は露出補正が必要です。
また、太陽の方向にレンズを向けるのでフレアやゴーストといった現象が起きる場合があるので要注意です。

ちなみに私は逆光大好き人間なので、撮影の9割は逆光条件(笑)
あまりにもワンパターンなので、最近では色んな光の状態で撮影するように心がけています。

皆さんも撮影する場合には、必ず光の向きを意識する習慣を付けましょう。

圧縮効果~アオサギ編

2008年09月12日 | TIPS
昨日の記事で「圧縮効果」について説明しましたが、写真が適切でなかったのでわかりにくいかもしれませんね。
今日はアオサギの写真で説明してみましょう。

まず、下の写真をご覧ください。
(EOS 40D+EF100-400mm F4.5-5.6L IS)


犬がそばにいるのに知らん顔しているアオサギ(笑)
実は犬とサギは結構離れているのですが、望遠レンズの「圧縮効果」により、距離感が圧縮されたため近くにいるように見えます。

では、もう1枚。


サギと奥の釣り人が縦列に並んだアングルから望遠レンズで撮ったので、距離が圧縮されてすぐそばで仲良く釣を楽しんでいるように見えます。

繰り返しになりますが、「圧縮効果」は遠くのものを大きく写せる望遠レンズの特性で、空間の奥行きを圧縮して離れた被写体が近くにあるように見せる効果です。
この効果を利用すれば、花の密度を上げたり、遠くの被写体がすぐそばにあるように見せられるわけですね。
圧縮効果を利用しようと思えば、被写体から離れて望遠レンズで撮りましょう。


ところで、遠近感(パースペクティブ)という言葉を聞いたことがありますか。
「圧縮効果」が望遠レンズの特性であるのに対し、「遠近感の強調」が広角レンズの特性です。

この件については後日説明しましょう(と、引っ張る(笑))

アングルを考えよう2

2008年06月29日 | TIPS
今朝は不安定な天気。
遠出はあきらめて岡山後楽園へ。
正面口を入ってすぐの所に鉢植えの毎葉蓮が咲いています。
R8で引きの写真。


普通にアップで撮るとこんな感じ?
背景が悪くて味気ない。


葉の上に花びらが落ちていたので、それを主役に。
でも、今ひとつ。


1枚目の写真の右手に回り込みます。
無粋な背景を隠すために手前のツボミを前ボケに利用。


これまで使ってきたコンデジは、いわゆるネオ一眼タイプ。
EVF(電子ビューファインダー)を覗きながらしっかりホールディングして撮影できました。
これに対してR8はカメラを顔から離して液晶モニターを見ながら撮影。
どうもこのスタイルに慣れない(汗)

そこで40Dに交代。
一脚を使ってじっくりフレーミング。
やはりこの撮影スタイルが落ち着く(笑)
(EOS 40D+EF100-400mm F4.5-5.6L IS)


この写真だけ見たら1枚目のような状況とは思えないでしょう。
じっくり探せば良いアングルが見つかりますよ。

アングルを考えよう

2008年05月10日 | TIPS
4月27日岡山後楽園を歩いていると竹林から少し離れた芝生にタケノコが顔を覗かせていました。
とりあえず、その場で1枚撮影。
機材はEOS 40D+EF100-400mm F4.5-5.6L IS。
焦点距離170mm、絞り優先F6.3。


芝生からタケノコが出ていると言うだけの証拠写真ですね(笑)
主役のタケノコを強調できるアングルがないか探してみました。
もっと近寄ると背景はぼけてくれます。
地面すれすれのローアングルにするとタケノコ手前の地面もぼけます。
焦点距離など条件は同じ。


スナップなどタイミングが命の写真では無理ですが、静物撮影では考える時間がありますよね。
被写体を見つけたらすぐ撮るのではなく、まずどのように撮ればよいか考えましょう。
考えてから撮る習慣をつければ、必ず上達して行きます。

枝垂れ梅を撮る!

2008年03月11日 | TIPS
3月2日、神崎梅園へ撮影に行きました。
梅園に隣接する緑地公園では、梅祭りが開催中。
敷地内で一際目立ったのが赤い蛇の目傘。
そこで、この傘をアクセントに撮影することにしました。

1.まず広角で傘の下から撮影。
(EOS 40D+シグマ18-200mm F3.5-6.3)


傘の赤色・青空・枝垂れ梅、色の取り合わせは良いのですがありがちな写真で物足りません。
10-17mmの魚眼に交換してみましたが、印象は同じ。

蛇の目の色が強烈すぎるんですね。
最初は撮りたいイメージが湧いてきませんでしたが、撮影しているうちにイメージが固まってきました。
枝垂れ梅を主役、蛇の目を脇役にしよう!

2.望遠にレンズ交換して離れた位置から狙います。
(EOS 40D+EF100-400mm F4.5-5.6L IS)


無駄な空間が多いですね。
でも撮影イメージがより鮮明になってきました。

3.その付近を動いていると背景一面が枝垂れ梅、しかも奥の蛇の目が入る撮影位置を発見!
(EOS 40D+EF100-400mm F4.5-5.6L IS)


これは、行けそうです。
ピント位置や構図を微妙に変えながら6,7枚撮影。

4.別のアングルも検討。
紅梅をバックにしましたが、蛇の目の赤と同系色でパッとしませんね。
(EOS 40D+EF100-400mm F4.5-5.6L IS)


5.3の構図の正反対の位置に移動。
枝垂れを手前に入れましたが、雑然とした印象。
(EOS 40D+EF100-400mm F4.5-5.6L IS)


やはり撮影ポジションは3がベストですね。

6.3の位置に戻り望遠マクロに交換。
焦点距離が短くなったので、蛇の目に近づいて縦位置撮影。
(EOS 40D+シグマAPO MACRO 150mm F2.8)


ここでもピント位置、構図を少しずつ変えながら撮影。
撮影はこれで、終了。

帰宅してから写真のセレクトとRAW現像を行います。
最終的に選んだのは、3の構図。
但し、ピント位置は傘のそばの花に合わせたもの。
(3の写真は傘の手前にピントを合わせています。)
また、傘の色が強すぎると梅の印象が弱まるので、赤の彩度を落としました。
やれやれ、やっと完成です(笑)

三種の神器

2007年10月03日 | TIPS
皆さん、レンズの掃除はどのようにしていますか。

本格的にクリーニングするには、専用のペーパーとクリーニング液で行いますが、慣れないとムラになったり、コーティングを傷つけてしまいます。
また、コンパクトカメラのレンズは小さいのでペーパーで拭くのは難しいですよね。

今回は私がレンズクリーニングに使っている3つのアイテムを紹介しましょう。
使い始めたのは写真を始めた頃(2002年)から。
この3つがあれば初心者でも簡単にレンズの掃除が出来ます。

写真手前から、ブロアー、レンズペン、クリーニングクロス。


ブロアーはレンズ掃除の基本。
ゴミやほこりを吹き飛ばします。
大型のブロアーが使いやすく、またブラシが付属する製品が便利。
ほとんどの場合、掃除はブロアーを使うだけで事足ります。

クリーニングクロスは東レの「トレシー」に代表される超極細繊維を用いた布がお勧め。
クロスで拭き取る際も、必ず前もってブロアーとブラシでゴミやほこりを除きましょう。
ゴミの上から拭くと傷を付ける原因になります。


ハクバの「レンズペン」はセーム皮製チップで汚れを取ります。
ブロアーで取れない汚れや指紋はレンズペンで掃除。
(私の場合、クロスを使うことは滅多にありません。)

レンズペンで掃除をする際もまずブロアーでゴミを飛ばします。
次にレンズペンのチップとは反対側に収納されたブラシでゴミをきれいに除きましょう。


ゴミを除いたら汚れの部分をチップで円を描くように拭きます。
(下の写真はチップを本体から取り外したところ)


力を入れすぎないように何回も拭くのがコツ。
チップは上の写真のように取り替え可能。
1日5~6回の使用で半年間持つというので、通常の使用なら数年持ちそう。

なお、レンズの小さなコンパクトカメラ用にはヘッド部分の小さい「レンズペンミニプロ」もあります。
ハクバのサイト

動物園へ行こう ~テクニック編~

2007年10月02日 | TIPS
動物を撮影する時に檻や金網は邪魔ですよね。

この邪魔者を消すコツは、檻や金網を思いっきり「ぼかす」こと(笑)
言い換えると被写界深度(ピントが合う奥行き)を出来るだけ浅くして檻や金網を目立たなくすること。

被写界深度を浅くする3つの条件は

1.望遠で
2.絞りを開いて
3.近づく

つまり、望遠レンズを使って開放付近の絞りに設定して
檻や金網に出来るだけレンズを近づけて撮影。

例えばボタンインコの写真。
焦点距離400mm、絞り開放(5.6)に設定して
金網にレンズフードをくっつけて撮りました。


また、被写体の位置にも注意!
檻や金網から離れた個体を狙いましょう。
金網のそばにいる被写体を撮ると・・・


しっかり金網が写ってしまいます。
金網から離れるのを待って撮ったのが昨日のワライカワセミの写真

なお、望遠+開放で撮るときはピント合わせに要注意!
今回の写真もピン甘が多いですね(汗)

20D メンテ終了

2007年09月24日 | TIPS
EOS 20Dのメンテナンスが終わって戻ってきました。
今回、クリーニングを頼んだのはKiss同様、CMOS(撮影素子)とファインダーです。
メーカー保証期間は終了しているので、多少費用がかかるかなと思って、見積書が出た時点で連絡してくれるように販売店に頼みました。

数日後、連絡あり。
CMOSのクリーニングは無料、
ファインダーの清掃は12,600円!

CMOS清掃が無料なのは雑誌の情報通り
しかし、ファインダー清掃の値段には驚きました。
5,000円以下と予想していたが甘かった(汗)
(ちなみにKissは保証期間内だったので、どちらも無料。)

結局、ファインダー清掃はキャンセルして、CMOSクリーニングだけ行いました。

今回の教訓:
メーカー保証が切れる前に無理をしてでもカメラの清掃などメンテナンスを頼むこと。
保証終了後は、清掃だけでもかなりの出費を強いられます。


関係ありませんが、写真は9日に渋川で撮影。
子供たちが水遊びに興じていました。
(Kiss Digital X+シグマ18-200mm F3.5-6.3)