8月8日の記事で星型の花火写真をアップしましたが、撮影方法の種明かし編(笑)
昔からある古典的な方法なので「自作絞り」と聞いただけで撮り方のわかった方も多いでしょう
例として、M.ZD 40-150mm F2.8 PRO(フィルター径72mm)用の星型絞り作成法
厚紙などをフィルターと同じ大きさに切り、中央を正方形に切り抜きます
中央部分を星型やハート型の絞りと差し替えれば、その形のボケを作れます
とりあえず、百均で売っている星型のパンチを利用
直径約1.5cmの星型が抜けます
(下の絞りの素材は、円形部分が百均で売っているポリスチレン製カラーボード黒、中央の正方形部分は黒い厚紙)
花火に効果的な絞りの大きさがわからないので、一回り大きい絞りも作成
直径約3cmの星型はパソコンでプリントした星型をカッターで切り抜きました
星型を抜いた厚紙をテープで保護フィルターに貼り付けました
(テープを剥がした後に糊が残らないようにパーマセルテープを使用)
まず、大きい方の星型絞りを使用して花火撮影
星型が不鮮明でぼやけた形ですね
(E-M5mk2+M.ZD 40-150mm F2.8 PRO)
8月8日の記事に書いたように開放で撮る必要があるため、通常の花火撮影よりシャッター速度は短くなります
このためピントずらし技法は使えませんね
やむを得ず、アウトフォーカスで花火を撮った写真と、同じ構図でお城にピントを合わせた写真の2枚を比較明合成
次に、小さい星型絞りを使用
絞った状態になるので星型は鮮明になります
星の大きさは焦点距離やピント位置で大きく変わってきます
次の写真は焦点距離があまり変わらないのにピント位置の違いで星型が大きくなりました
自作絞りを使って花火を撮るのは慣れを必要として、成功率が低いのでお勧めできません
今回も
OM-D E-M5 IIのライブバルブ機能を使ったので、何枚かは成功しました(笑)
絞りの適切な大きさは、被写体の種類、距離、レンズの口径(フィルター径)、焦点距離、撮影者のぼかし方の好みなどで、変わります
次の3枚の写真はM.ZD 75mm F1.8(フィルター径58mm)を使い開放(F1.8)で同じ位置から撮影したものです
自作絞りなし
直径約3cmの星型絞り
直径約1.5cmの星型絞り
次は参考までに、自作絞りなし、F5.6まで絞った場合
直径1.5cmの絞りはF5.6の絞りよりボケが小さく私としては使い物にならないレベル(笑)
以上のように自作絞りは面白いのですが、使うシーンによって大きさを変える必要があるので結構面倒です
興味があればお試し下さい