こんな映画を観てきました。
「マーウェン」です。
映画『マーウェン』予告編 7/19(金)全国ロードショー
イラストレーターだったマークが、ある夜暴漢五人に襲われ、
ひどい怪我を負い、絵も描けなくなってしまいます。
記憶障害で過去の事も忘れ、トラウマにより、他人とのコミュニケーションも
上手くとれません。
唯一彼の心を慰めるのは、フィギュアを使った空想の世界で遊ぶこと。
その中では、彼は英雄的なマーク大尉として活躍しているのです。
そんなフィギュアたちを生き生きと写したマークの写真が
人気を博するのですが、彼を襲った暴漢たちの裁判の日が
刻一刻と近づいてきて、マークは出廷しなければならなくなります。
それは彼にとって、あの夜のことを思い出させること。
それは恐怖以外の何物でもなく、ひたすら逃げ回るのですが・・・。
まずは、「バック・トゥ・ザ・フィーチャー」のロバート・ゼメキスがメガホンをとったということで、「絶対、見る!」と思っていた映画でした。
何が見どころって、やっぱり、マークの空想世界のシーンが面白く、
表情などもCGで上手く合成してあり、リアルに感じられたこと。
お人形なんだけれど、お人形に見えないというね。
そこがもう楽しかったです。
もう一つ忘れてはならないのは、この事件が、「ヘイトクライム」だったということ。
マークは、男性で結婚して子供もいるのに、
ハイヒールマニアなんです。
女性の靴を履くと、女性の本質に繋がるようだと、
事あるごとに周りに吹聴し、それが暴漢たちの耳にとまり、
激しい暴行を受けてしまいます。
このヘイトクライムの件はさておき、私が面白いなあ…と思ったのは、
女性の靴を履くと、女性の本質につながるような気がする、という点。
へーっ…と思いましたね。
確かに靴は、地面と繋がっており、直に大地を感じるところでもあります。
大地は女性性の象徴だし…。
それは、女性の靴を履くと、女性の部分につながる、
ひいては女性らしさ、女性の優しさなどにつながる、
という意味なのだろうか?と思いました。
そう言えばこの映画に出てくる女性たちは、みんな優しい人ばかりで、
傷ついたマークを温かくフォローしてくれます。
女性性って、傷ついた男性にはたまらない魅力なのだなと感じました。
(まあ、男性だけではないけどね、傷ついているのは…。)
彼がジェンダーだとは思いませんが、
人々は優しさを求めている時代なんだなあ・・・とは改めて思いました。
☆それでは今日もよい一日を。
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