前日の番宣を見てなければとんでもない酷評を書く映画。
観客としては、一番の見所が一番最初の5分の映画という
のは過去類をみない。
20億使ってこの映画作るなら15億は恵まれない人たち
に寄付すればよほど評価され、収支はあったのではと思う。
さて、シナリオライター志望の視点からこの映画を書くと
最初に一番印象が残るシーンを作ってしまったのが問題の
原因だろう。
シナリオを書く際には最初ロングストーリーとテーマを普
通書く。
そこからストーリーを起こしハコと呼ばれるシーン立てを
する。
このハコが前後の組み合わせを決める計算単位となる。
前にこのシーンを置くのは後にこのシーンがあるため。
回想が少ないほうがいいのは、後のシーンをよく見せる
ためのものと回想が観客に予想させるからだ。
できるだけ現在進行形で前のシーンが後のシーンを生かす
シナリオがやはり感動させるものになる。
と書くと簡単そうだが、これがかなり難しいのはわかるが
今回の映画はあまりにも考えがなさすぎる。
さて、大抵の制作はこのように行われているはずだが、今
回のこの映画、どう見てもハコを作ったように見えない。
シーンが全て点のようだ。しかも、効果も何も考えていない。
監督がだだ楽しんで作っただけのような映画に見える。
主役も誰なんだろうか。あえて挙げるなら柴崎コウだろう。
一番かっこいいのは確かだ。