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10:51 滝沢林道四号目ゲートを4人でスタート。
コンクリートの車道を行く。
あれっ?!走らないんだ。
OB二人組と最初はつかず離れずの距離を保ちつつ、私にはハイペースで歩く。
雨が降ってきて、レインウェアを着たり脱いだりの指示もいただける至れり尽くせり。
そして、少しずつ辛くなってきたところで、
先を行くOB組との距離が離れていく。
リーダーによると、登りになると踏み出す一歩が遅くなるが、
クロカン選手はペースが変わらないので差が開いていくらしい。
そしてアイドリングも終了したのか、おもむろに走り出していった。
30分たってもコンクリートの林道は終わらず、隊長からたまらずリーダーに電話が入る。
少しゆっくりなんで…などの会話。
吉田口五合標高2,305m11:56通過、佐藤小屋12:02着。トレランさんたちがいっぱい。
やっと小休憩。おにぎりもひとつ食べる。
リーダーはここで隊長と電話。
やっとスバルラインが開通したのでそちらに移動してもらうことに。
佐藤小屋12:19発、吉田口六合目・富士山安全指導センター12:38着。
ここで富士山保全協力金1,000円を支払い、今年有効の木札をいただく。
そして、トイレへ(200円)。
霧で先も見通せない中を歩き始める12:47。
広いけれどガレガレの道、なんか辛い。
もう終わりにしてもいいんだけれど…。そんな気持ち。
まだ霧の中、花小屋に到着13:29。小屋の中で休憩はコロナ対策でできないみたい。
そのあと、小屋ごとに休憩すると思っていたら、素通りする小屋もあって
いつもの山登りと全然違う。
休憩への期待が裏切られたときのこの切なさ😢
14:15本七合目鳥居荘着。気づくと雲の上に出ていて、すっかり青空。
写真を夢中で撮るも、まだ先にもいい景色があるからと
歩みをさりげなく促される。
何処からだったかよくわからないけれど、ガレガレが岩場に変わり
こういうの好き!と、一気に踏み出す一歩が早くなり元気になった。
抜きつ抜かれつするわずかな登山者は、皆異国の方ばかり。
トモエ館が宿だけれど、あとどれくらいだろうと聞かれ、
トモエ館は既に通り過ぎたような気がしたけれど
どうやら本八合目にもあるらしい。
周囲は山小屋に泊まる人ばかりのようで、急にこれから先が心配になる。
八合目太子館14:47着。写真をまた撮る。
先を行くOBはこの時点で本八合目着。
そして隊長からはその報告を受けて、スバルラインは19:45に閉鎖なので
くれぐれも気をつけるよう連絡あり。
ここまでの間に、こそっとおにぎりを流し込み、トイレも1回。
ここからまた、砂礫のザラザラ道。辛い辛い。
先を行くリーダーの足元をよく見て、真似て歩く。
細かく細かく、でもリズムよく足を前へ出すように歩く。
大きく呼吸をしながら、同じように歩いてみると少し楽になった。
五合目から山頂までは約6㎞なんだから、6㎞歩くだけなんですよ。
そう何度も言われたことを思い出す。
そうは言っても、傾斜もあるのにただの6㎞じゃないと最初は言っていたが、
そのうち、その意味が何となく分かるような気がしてきたのは
思考が麻痺してしまっていたのかしらん。
でも、これなら頂上に行けるかもと思ったのも確か。
本八合目を前にして、15:35に時間を考慮してリーダーが隊長に電話。
登頂後の下山時間を考えると、閉鎖時間に間に合わないかも。
須走5合目駐車場に来ていただけないかと。
その後、私にも電話がかかってくる。
大丈夫なのか、無理していないのか、ちゃんと下山もできる余力はあるのか。
自分がどこら辺にいてどのくらいあと時間がかかるか正直わからない。
でも、登頂できなくても閉鎖時間内に下山できるかどうかは心配で、
やはり須走に回ってほしい旨をお願いする。
そうこうしている間に、OBは山頂到着15:54。
我々は16:23本八合目トモエ館着。
ここまでの間に、どこかはわからないけれど、山頂まで80分の表示を見かける。
下山を考えると早くしないと日も暮れてしまうし、隊長もお待たせするし、
ここであきらめることをリーダーに告げる。
リーダーは何とかして登頂させてあげようと、
OBが見えるあの小屋までとりあえず行ってみましょうと声をかけてくれ、
騙し騙し足を運ばせる。
一歩一歩さっきのようにリズムを取って歩いているつもりでも
先行きが気になって、さっきにみたいに気持ちが乗らない。
山頂まで50分の表示を見つける。
50分なんて、これまでの道のりを思えばたいしたことない。そう思った。
でも、夕方のこの50分はあまりにも長すぎる。
9時にもし、登山を開始できていたら…😢
ここで本当にストップ。リーダーにもきっぱり宣言する。
山頂の建物も目視できる距離なのに…。
富士は日本一の山。そう簡単には登らせてもらえない。