悪の根を断つために。主イエス・キリストの御名によって。アーメン。（新約聖書）

　　　ただ衣食があれば、それで足れりとすべきである。

　　　金銭をあいすることは、すべての悪の根である。

　　　　（テモテへの第一の手紙第６章８節、１０節　）

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　この二つの聖句を読んで、あなたは何を思うだろうか？「当然だろ？そんなこと。キリスト教徒だけじゃないよ。金銭欲が悪いってことを言うのは。」などと胸を張って言える人は立派だと思う。
　この地球上には全く少しも「罪の意識なく金銭をもっともっと多く得ようと思っている人が多い」。「金銭をもっともっと欲しいと思わない奴は人間らしくない」などと思う方がフツーとみなされやすい。それほどにヒドクなくても、あなたも今持っている金銭よりももっと多く欲しいと思っているだろうか？
　フツーのクリスチャンのわたしにはなんだか世の中こぞって飽くなき金銭欲を煽りあっているように見えてならない。「罪の意識がないのだろうか？」。
　こんな風に書いているわたしも時々そんな思いがフツと心の中に忍び込んでくるときがある。こんな時フツーのクリスチャンのわたしは主イエス・キリストの目と耳と口を感じる。
　「あなたには雨風をしのげる温かい家があるじゃないか。食事は日に三度いただけるじゃないか。あなたが食べているヨーグルトは何と贅沢だろう。その食品を目にしたこともない人の方がこの地球上でははるかに多いのに。貧しいというのはあなたの知るようなものではないのじゃないか？　」
　主はまことに厳しく容赦なくわたしの悪を叩かれる。だからわたしは少しでも「主と似た者」にしていただくために、朝晩、たどたどしく祈り求め続けている。

　　　




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