お医者さまは病気をみつけるのが趣味です
というのも近ごろでは何故か
病気になりたがっている人が多いからです
どこも悪くなくてぴんぴんしてるのは
鈍感みたいで恥ずかしいという銀行員に
桃色と黄色と透明な薬をあげます
ひとつも病気がないというのも病気の一種だと
お医者さまは分かりやすく説明してくれます
お医者さま自身ももちろん病気です
治らないように毎日湿布をしています
(「朝のかたち」谷川俊太郎詩集Ⅱ 角川文庫 )
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上記引用の詩は「お医者さま」というタイトルのわたしが大好きな詩の一つである。
「現代人」というものにこれほど簡潔にユーモラスに警鐘を鳴らしている詩はあまりないと思う。
この詩の中で特にわたしがこれは主よりの警告に使われたと思った一節は「近ごろでは何故か病気になりたがっている人が多いからです」である。
タバコは禁煙する人が増えているが、問題は「飲酒」である。
TVのコマーシャルで気軽に「飲酒」を勧める類のものが多いのも問題ではないだろうか?
まるで「この商品を飲めばアルコール依存症になれます」とでも言いたいのだろうか?いや、いっそ、そう言ってしまえばいい。アルコールの取り過ぎで「病気」になることは分かっている。にもかかわらず「新商品」をTVのコマーシャルで宣伝することに違和感を覚える。毒なものを毒と知っていて売るのか、と主の怒りの声が聴こえる。
幼児期や青少年期の人たちへの影響も深刻なものだと危惧するのだ。
このブログ記事を読んでくださっている方は、どうか「酒乱」にならないで欲しい。酒はあなたの心と魂と体を楽しくするどころか病気にするものであることを忘れないでほしい。
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【言の葉(谷川俊太郎):ほんとうに病気にならないために主の御前で健康に気をつける】
↓:健康
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