姫路大手前・岡崎外科 消化器肛門クリニック ブログ・肛門科通信

姫路城が好きで姫路在住の消化器・肛門科医によるクリニックのブログです。胃腸肛門の情報あり、気軽にお越し下さい。

下剤の強さ(2) コーラック、ビューラック、ウェストン、サトラックス 岡崎外科 姫路の肛門科ブログ!

2017-08-04 12:31:23 | 便秘
下剤の強さの続きです。ビーラックA、ビュースルー(皇漢堂)、ウェストンピンク(小林薬品)、サトラックスエース(佐藤製薬)これらの強さはどうでしょうか。答えは「下剤としての強さはコーラックと同じ」です。これらの薬の有効成分はビサコジル5mgであり、刺激性下剤としての強さは同じものです。中でも、ビューラックAとビュースルーはコーラックと中身は全く同じものです。ウェストンピンクは乳酸菌が追加されています。コーラックII(コーラックツー)にはDSSという便のかさを増やしてつるりで出やすくする成分が8mg配合されています。サトラックスエースはコーラックIIの成分にさらにビタミンB6が配合されています。各社いろいろ工夫されています。このDSSという成分は「ジオクチルスルホサクシネート」であり、当院でも使用しているビーマス配合錠にも含まれている成分です。

コーラック、ビューラックA、ビュースルー、ウェストンピンク、サトラックスエース、コーラックIIはほぼ同じ強さ。どうしても出ない時に1錠程度服用するのに適したお薬です。量を増やしたり、連用はしないほうがよいお薬といえます。強さ指数は4.2です。(プルゼニド、センノシドA・B 12mgを10としたとき)

 さて、コーラックとコーラックIIがでてきた、大正製薬ですが、他にもコーラックのシリーズがあります。コーラックソフト、コーラックファースト、コーラックファイバー、コーラックハーブいろいろありますよ。全部が揃っている薬局は珍しいでしょうが、これらの強さについての薬剤師さんの説明が(患者さんから聞くたびに)いろいろで混乱しています。次回はこのコーラックシリーズの強さと成分を詳しく説明しましょう。

医療情報をご希望の方へ。携帯でアクセスの方は「アーカイブ」、PCの方は左の「カテゴリー」から項目を選んで読むことができます。アーカイブ、カテゴリーはいっぱいあるので、下の方まで見てくださいね。HPはこちらです
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 下剤の強さ(1) 岡崎外科姫路... | トップ | 下剤の強さ(3) 大正製薬コー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

便秘」カテゴリの最新記事