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酎天おやじの人間風景

他人に合わせることが苦手な酎天おやじ。
酎天おやじがこれまで見た人間や風景、これから会うであろう人間や見る風景。

クリスマス・イブ

2008-12-24 18:13:40 | ひとりごと

Fuyu_0493 今日は午後から鹿児島市まで娘を向かいに行ってきましたが、車はいつもより多く感じ、子どもたちも終業式の帰りで心なしか弾んでいるように見えました。

また、外は冷たい雨が降っていますが、町はクリスマス・イブの買い物の人たちであふれています・・・不景気だといわれていますが、今日だけはどこ吹く風という感じです。

それでもQQには関係ないようで、鹿児島市へQQ搬送して行くQQ車に3台くらいに遭遇しました・・・病気や怪我には時期や時間は関係ないのでしょうが、みんなが楽しく過ごすときくらい、遠慮してほしいと神様にお願いしたいものです。

今年も後1週間、大きな事件や事故がないことを祈りたい気分です。


脳疾患4件

2008-12-23 16:29:01 | ひとりごと

S154_013 昨日は朝からいい天気でしたが、風は冷たく外には出たくないような気温でした。

そんな中、1回目のQQ要請、『50歳代の男性、くも膜下出血。』という転院搬送依頼でした・・・依頼先の病院のQQ処置室に着いてみると、意識状態もよく、一見元気そうな男性が寝ていて、Drからの説明では、職場で頭が痛くなり、自分で車を運転してきたということのようでした。

約30分かけ、管外の搬送先病院へ着くと心配そうな家族が駆けつけてきていましたが、傷病者の元気な様子を見て一安心したようでした。

次のQQ要請が夕方にあり、『50歳代男性、自宅で倒れている。』という指令で出動、現場に着いてみると自宅倉庫のコンクリートの上に右側臥位で倒れていて、呼びかけには反応するのですが発語がなく、右半身に麻痺が見られました。

脳疾患の可能性が高いと判断し、CTの撮れる病院への手配を依頼すると同時にQQ車内収容の準備をし、車内に収容し、モニターを装着しました・・・体温はコンクリートの床に直接倒れていたためか、33℃と低く、また血圧が高かったので、家族に既往やかかりつけ病院を聞いてみると高血圧症を指摘されていたが、かかりつけ医はないということでした。

受け入れ病院が決まり、約5分で到着、すぐにCT撮影でした・・・すぐにうずらの卵大の脳出血が判明し、Drに『転送ですね。』と確認をとり、転送の準備をしました。

搬送時間が1時間以内の近隣の病院からは手術中などの理由で受け入れを断られ、鹿児島市の病院までの搬送となりましたが、搬送途中で容態変化もなく病院到着、早く元気になってほしいと思いながら引き上げました・・・覚知から帰署まで3時間半くらいかかったました。

鹿児島市から帰り、午後9時過ぎに遅い夕食をとっているところに『80歳代男性、浴場で腰が立たなくなった。』ということで出動、現場についてみると、風呂から引き上げて畳の上に寝かせてあり、意識も少し戻っていました・・・顔に顔面下垂のような症状が出ているということでしたが、症状は見られず、意識も発語もしっかりしていました。

既往に糖尿病や高血圧、心房細動があるということでした・・・モニターを装着しながら話を聞くと、少し熱いと感じるようなお湯に40分くらい入っていたということで、風呂から出ようとしたときに起立ができず、そこを家族が見つけ、外に出したという状況だったようです。

搬送中、あきれながらも『長風呂はしないほうがいいですよ。』と話しをしながら病院到着、CT検査の結果、頭部には異常がなく一過性のものではということで『お大事に。』といい、帰署しました。

昨日の最後のQQ指令が未明の3時頃、『60歳代男性、脳出血の患者の搬送依頼。』ということで、管内のQQ隊が搬送した患者でした・・・病院到着時、脳出血が原因と思われるケイレン発作が見られたので、心電図、血圧、SPO2のモニターを装着、酸素投与しながら、2度目の鹿児島市の病院へ向かいました。

搬送途中で強直性のケイレン発作が発現し、血圧も200近くまで上がり、SPO2が下がってきたので酸素投与を経鼻からマスクに切り替え、鼻腔・口腔吸引を実施しながらの搬送となりました・・・苦しいのでしょう、涙を流すのを見てつらくなりました。

昨日は4件のQQでしたが、すべて脳疾患であり、地元に脳外科の手術に対応できる専門病院がないこと、搬送1時間以内の圏内に受け入れ要請のできる脳外科病院が少ないということをあらためて感じました。

やはり、最初に傷病者に接触する俺たちQQ隊の判断が傷病者の予後を左右されることが考えられ、脳疾患と他の疾患の判別ができるようにもっと勉強をする必要性を痛感します。

もし自分の家族が・・・という気持ちで真摯に向かい合いたいと思っています。


冬至・・・ゆず湯

2008-12-21 17:23:17 | ひとりごと

Sports_0004 今日は冬至、ゆず湯の日です。

今年もあと10日足らず、焦りながらも朝から”全国高校駅伝”の放送をやっているので、地元のチームを応援しながら、年賀状の印刷や片付けなどをやっています。

先ず女子のレースを見ていたら、次々と前のチームを追い上げてくるので、TVの前から離れられず、仕事が進みませんでした・・・入賞の8位には一歩届きませんでしたが、9位は立派な結果だと思います。

午後の男子のレースも目標の15位には届きませんでしたが、20位台から18位まで押し上げたことは十分に胸を張っていい結果だと思います。

駅伝というチームプレーのためにいつも一杯練習をして、都大路で自分の持てる力を発揮して結果に繋げる・・・自分で走るわけでもないのに、手に汗がにじみます。

全国の各地区の地元の人たちに感動と勇気を与えたのではと思います・・・ゆっくりお風呂に入り、先ずは疲れを取り、反省と来年に向けての目標に向けて走り出してほしいものです。

このように高校生が一生懸命に頑張っているのに、指導する立場の大人たちの飲酒運転とひき逃げ、当て逃げのニュースが後を絶たないのは非常に残念なことです。

逃げずに事故後、すぐに止まり、被害者の状況を確認して、119番に通報するということ、それがやらなければならないことだということは人間としてみんなわかっていることだと思うのです。

『やってしまったことは元に戻すことはできない、逃げたとしてもなかったことにはならない。』ということです・・・後悔先に立たず


忘年会

2008-12-20 17:20:24 | ひとりごと

Fuyu_0481 16日と18日が勤務で、忘年会という飲み会が17日と19日、それに今日と連続3回目です。

世の中、不景気ですが、忘年会だけは一応どこの会社でも大なり小なり実施するようで、同じ場所で何件か開催されていました・・・昔みたいに街中が酔客で沸き返るようなことはないですが、ある程度は出ているようです。

2次会で飲み屋さんで『忙しいですか。』と聞いたら『この週末だけですよ。』と、不景気な様子を話していました・・・午前様になる人は少なくなったようです。

今朝になり、チョッと疲れた状態でPCを開いたら、『酔客44歳、サイレンがうるさいとQQ車を妨害。』というニュースが出ていました・・・埼玉県での出来事のようですが、俺もQQ活動の邪魔をするという状態はこの時期になると何回か経験したことがあります。

でも傷病者搬送中のQQ車の前に立ちふさがり、QQ車を止めてドアを蹴ったりするという業務妨害は聞いたことがありません・・・44歳の中学校からの同級生が二人で行うことではないと思うのですが。

泥酔した酔っ払いが『QQ車のサイレンの音がうるさい。』といった身勝手な理由でQQ搬送の邪魔をされるという行為、このような理不尽な妨害者によって搬送中の患者の容態が悪くなり、最悪の結果となったらと思うとゾッとします・・・今回は幸い、搬送患者は別のQQ車で搬送されて、軽症だったということでよかったと思いますが、でも明日は我が身となるかもです。

また、QQ隊員が酔っ払いを排除しようとして手をかけて、怪我でもさせようものなら、QQ隊員が暴行などというニュースになってしまうのではと思うと手も出せないということになってしまうかもしれません。

ただの酔っ払いといっても許される行為と許されない行為があるということがわからないのでしょうか・・・家族や友人、知人が聞いたらなんと言うか、わからない歳でもないと思うのですが。

もし、自分の家族が搬送中だったらとか、もし自分が瀕死の状態で搬送中だったらとか考えたらできない行為だと思うのですが、良くわかりません。。。

このような妨害・暴行行為が今年になって何件かニュースになっています・・・残念なことですが、警察への連絡をしても時間がかかるような場合、ポンプ隊の出動要請をするというようなマニュアルの作成も必要だと感じました。


消防白書

2008-12-17 12:02:11 | ひとりごと

Emtmark 平成20年の消防白書が出たというニュースが出ていました・・・特徴は119通報からQQ車の現場到着までの時間が6.4分から7分に延長し、現場到着から病院収容までが1分延びて26.4分になったというワースト記録更新ということです。

病院やDrの減少や限界集落の出現など、10年前には考えられなかった厳しい状況が出現したりと、急速に搬送時間が延長しても仕方ないことと思っています・・・現場でも実感として感じています。

また、消防では10年くらい前までは『具合が悪くなったらすぐに119。』などとQQ車使用促進の広報をしていたと覚えていますが、今では逆に『緊急性が低い、タクシー代わりはダメよ。』などとQQ車使用抑制のほうへの広報をしています。

確かにマナーの悪いQQ車使用も一部認められますが、田舎のQQ要請のほとんどは自分で病院へいけない高齢者や子供などの生活弱者が大半で、現場のQQ隊としてはQQ要請があった場合、現場に行って見なければ容態はわからないというのが現実です・・・ほとんどのQQ隊が、現場へ急行すると思います。

ここ数年目立つのは、飲酒による搬送依頼やアルコール依存など食事を取らず衰弱したことによる搬送依頼が増加しているように感じます・・・病気は仕方ないと思うのですが、アルコール依存症での衰弱などは受け入れ病院への症状の説明ができず、また、このような患者は常連化してくるので困ったものです。

白書では高齢者の増加によるQQ出動の増加など、10年間で50%以上の増加を認めています・・・QQ要請増加に対するQQ隊数は10年間で8%増とQQ車が足りないことも認めています。

それでも消防庁は『地方公務員の削減が進む中、隊員数を増やすことは難しい。』ということのようですが、マンパワーの不足がカバーできるのであれば、その方策としての広域合併などの対策を急ぐべきだと思っています・・・その場しのぎの対策ではこれらの問題がちっとも解決しないことは現場のQQ隊員でなくてもわかっているはずです。

たらい回しや受け入れ拒否の発生により、QQ車の現場待機が長時間になる可能性を頭にいれ、QQ車内での患者や家族への対応や処置など、QQ隊員のレベルUPが必須だと感じます・・・QQ隊側から言えば、QQ医療現場での悪循環だけは避けたいものです。