酎天おやじの人間風景

他人に合わせることが苦手な酎天おやじ。
酎天おやじがこれまで見た人間や風景、これから会うであろう人間や見る風景。

かわいそう・・・

2011-04-30 17:19:50 | ひとりごと

2005tori_022 新年度となってから、早1ヶ月、こちらでは1日ごとに暖かさを増してきています。

東北大震災から50日、地震と大津波の犠牲となった福島、岩手、宮城の住民や産業の動きを見ていると、『もう・・・。』という気持ちになります。

また、政府の福島原発や周辺住民に対する対応や自衛隊に対する長期間の派遣など、TVに向かって『何をやっているんだ。』と怒りを覚える日が続いています。

また、避難計画地区では、餌を与えられなくなった動物たちが衰弱したり、餓死したりしている映像が枯れ蹄増す。

昨年から宮崎では口蹄疫で多数の豚や牛を殺処分し、全国各地でも鳥インフルエンザで鶏の殺処分が続いています。

今回は病気ではなく、何の罪もない家畜たちが餌を与えられずに衰弱し、餓死していく、衰弱して弱った動物は病気にかかりやすいと殺処分する、農家には何事にも変えられないくらい悲しい決断だと思います。

また、米や野菜農家も塩害や放射能被害、それに風評被害で、野菜は売れず、野菜や稲の植え付けをやっても仕方がないとせっかく作った苗を捨てる様子を映像で見ました。

こんな農家の気持ちはわからないだろうなとは思いますが・・・。

国としての大きな復興計画を立て、それに付属する地区ごと、産業ごとの復興計画を立てることにより、人々の心は前に進むのではと思います。

あと何年すれば、元の家に帰れるのか、元の場所で農業や産業ができるようになるのか、先行き不明でも明るく笑っている被災した人たちを見ると、こちらが元気をもらう気がします。

超急性期の災害現場では、その場その場の対応も大事ですが、急性期を迎え、一応落ち着いてきて、被災地が復興に向かおうとしている時の対応が国として、『違うんじゃないの?』ということばかりのように感じます。

委員会や検討会、協議会というような会議をいくつも作り、数十人規模の委員たちが、それぞれ自分の持論を展開するようでは、先ず結論は出ないと考えていいのでは・・・。

だから、余計に腹が立ってくるのです。

政治全体が、『上向き』、『内向き』、『後ろ向き』という”3U”に陥っているように思えます。

政治家は自分のこと、自分たちのことばかりでなく、被災した人のことを考えて、行動してほしいと思いました。


大震災から49日

2011-04-28 21:24:01 | ひとりごと

Keikan_0053 今日は午後から免許更新で、警察まで出向き、その後人吉まで妊娠した長女のために”岩田帯”を買いに出かけました。

その途中の車のラジオで『東北大震災から49日目。児童の7割が亡くなった小学校で法要。』ということでした。

もう、あの未曾有といわれる大震災と大津波から49日も経ったのかと思いましたが、確かに3月11日だったなとあらためて思い出しました。

亡くなった人、生き残った人、その他の地域の人、それぞれにそれぞれのドラマがあるということをここ1ヵ月半で知りました。

あらためて亡くなった人たちの冥福を祈ります。


ゲリラ豪雨

2011-04-27 19:08:36 | ひとりごと

今日、昼前にBousai39 が携帯電話に入り、しばらくすると、ものすごい横殴りの雨と風が吹き荒れました。

それまでは晴れ間が見えたり、太陽が顔を出していたのに、さすが、ゲリラ豪雨、約30分吹き荒れました。

その後3時前になると、チョットだけですが、太陽が顔を出し、また雨が降り出すという猫の目のような天気です。

心配なことは新燃岳の麓の街への土石流の発生で、都城では一時避難勧告が出されたようです。

幸い、時間雨量10mmという大雨による土石流の危険は去ったということで、午後5時過ぎに避難勧告解除となったようでよかったです。

新燃岳の麓は360度、火山灰の降り積もっている場所には、そのどこでも土石流の危険はありえるということだと思います。

自分の管内ではないからではなく、どこで起こった災害であろうとも災害に変わりはないということです。

これからもゲリラ豪雨のような局地的な大雨があること、それによる土石流を含めた色々な災害発生を想定内として、対応する必要があると感じた1日でした。


JRの事故から6年

2011-04-26 16:32:28 | ひとりごと

Norimono_0028 昨日は”JR福知山線脱線事故”から6年目、6年前と同じ仕事場で当時のTVの画像を思い出していました。

6年前のあの日も救助訓練をする隊員たちがいて、ちょうど事務所で休憩をしていたところに非番の隊員が『大変なことが起きていますよ。』と走りこんできました。

そこでTVをつけてみて目を疑ったことを覚えています。

どうなっているのか、何両の列車が突っ込んでいるのか、状況がまったくわからず、ただただ、TV画面に釘付けになってみていました。

しばらくして怪我をした人や亡くなった人の名前がテロップで次々と流れ、その間にも救助隊の活動が映し出されていました。

時間とともに生存者の運び出される様子が少なくなって、人間の手ではどうしようもない現場状況を見ているだけでも悲しくなる映像でした。

あれから6年、あの事故で『右足骨折をした24歳の男性が4月から消防士となった。』というニュースが出ていました。

現在、QQ隊として活動しているということで、将来的にはレスキュー隊を目指しているということです。

事故の被害者として、『事故にあった自分だから、怪我をした人の気持ちがわかる。』ということで、頑張ってほしいものです。

今はQQ隊員として、事故だけでなく、いろいろな災害に出動し、経験を積み、助けを求める住人の気持ちのわかる”QQのできる救助隊員”を目指してほしいと思います。


明日はわが身

2011-04-24 14:33:14 | ひとりごと

T_sep01_a26 22日、滋賀で『AEDが作動せず、43歳の男性死亡。』というニュースが出ていました。

このようなニュースを見ると”明日はわが身”的な気持ちになり、詳細を知りたくなります。

今回のQQでは、ダブル出動で先着QQ隊の装着したAEDが電源は入ったが、メッセージが流れるだけで、作動しなかったということです。

この先着QQ隊は、現場で頭の中は真っ白になったのではと思います。

後着の高規格QQ隊が到着し、高性能(?)の除細動器を取り付けて搬送したが、病院で亡くなったというものでした。

男性の死因は脳膿瘍ということで、消防本部の発表では『Drは、AEDの作動不能と死因には因果関係はない。』と言っているということです。

確かにCPAの原因が脳疾患の場合、AEDの適用はないことが多いのですが、今回の場合、現場でAEDが作動しなかったということが問題だと思います。

今年の2月にも、CPAの69歳男性に出動したQQ車の半自動式除細動器が作動しなかったということです。

こちらの死因は心筋梗塞だったということで、除細動の適用だったと思われますが、その後の除細動器の故障の原因の追究など対応はどうなっていたのでしょうか?

俺もQQ隊になった時は、朝の点検でQQ車積載の各種モニターの点検と同時にAEDの作動確認をするようにしています。

でも、AEDの場合、実際に通電の試験をしているところはないのではと思います。

電源が入るか、使用不能の”×”マークが出ていないかの確認をするしかないと思うのですが・・・・。

ただし、高規格QQ車に積載の半自動式除細動器の場合は、テスターを使用して週一くらいの割合で通電の確認をしています。

過去には半自動式除細動器の電源コードの不具合でリコールが行われましたが、メンテナンスフリーを謳っているAEDの場合、現場で使用しようとして使えなかったことにより、故障が発覚したとしても遅いと思うのです。

あくまでも人間の作った機械ですから、故障があることを前提に使うべきだとは思うのですが、AEDは緊急時に人の命に直結するものであるということを考えると極力故障する確率をなくすべきでしょう。

メーカーには、今回のAEDの不作動の原因を徹底的に究明してもらい、こういう時にはこういう行動をとることがベストだと使い方も示してもらえたらと思います。

街中や公共施設にも各メーカーのAEDが設置してあるのですから、各メーカーごとに発表するのではなく、AED業界として、使う可能性のある全ての人がわかるような説明をするべきでしょう。

俺としては、原因の究明ができるまで、”明日はわが身”とならないように点検方法がないかを模索してみたいと思います。