新年度となってから、早1ヶ月、こちらでは1日ごとに暖かさを増してきています。
東北大震災から50日、地震と大津波の犠牲となった福島、岩手、宮城の住民や産業の動きを見ていると、『もう・・・。』という気持ちになります。
また、政府の福島原発や周辺住民に対する対応や自衛隊に対する長期間の派遣など、TVに向かって『何をやっているんだ。』と怒りを覚える日が続いています。
また、避難計画地区では、餌を与えられなくなった動物たちが衰弱したり、餓死したりしている映像が枯れ蹄増す。
昨年から宮崎では口蹄疫で多数の豚や牛を殺処分し、全国各地でも鳥インフルエンザで鶏の殺処分が続いています。
今回は病気ではなく、何の罪もない家畜たちが餌を与えられずに衰弱し、餓死していく、衰弱して弱った動物は病気にかかりやすいと殺処分する、農家には何事にも変えられないくらい悲しい決断だと思います。
また、米や野菜農家も塩害や放射能被害、それに風評被害で、野菜は売れず、野菜や稲の植え付けをやっても仕方がないとせっかく作った苗を捨てる様子を映像で見ました。
こんな農家の気持ちはわからないだろうなとは思いますが・・・。
国としての大きな復興計画を立て、それに付属する地区ごと、産業ごとの復興計画を立てることにより、人々の心は前に進むのではと思います。
あと何年すれば、元の家に帰れるのか、元の場所で農業や産業ができるようになるのか、先行き不明でも明るく笑っている被災した人たちを見ると、こちらが元気をもらう気がします。
超急性期の災害現場では、その場その場の対応も大事ですが、急性期を迎え、一応落ち着いてきて、被災地が復興に向かおうとしている時の対応が国として、『違うんじゃないの?』ということばかりのように感じます。
委員会や検討会、協議会というような会議をいくつも作り、数十人規模の委員たちが、それぞれ自分の持論を展開するようでは、先ず結論は出ないと考えていいのでは・・・。
だから、余計に腹が立ってくるのです。
政治全体が、『上向き』、『内向き』、『後ろ向き』という”3U”に陥っているように思えます。
政治家は自分のこと、自分たちのことばかりでなく、被災した人のことを考えて、行動してほしいと思いました。