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酎天おやじの人間風景

他人に合わせることが苦手な酎天おやじ。
酎天おやじがこれまで見た人間や風景、これから会うであろう人間や見る風景。

病院実習

2007-11-30 17:52:27 | ひとりごと

Hospital 救命士生涯実習の病院実習が終りました。

病院実習のたびに思うのですが、病院へ行くと救命士は”こうもり”状態に思えてきて、悲しい思いをします・・・病院関係のDrやNs,コメディカルでもなく、病院に出入りする業者でもない、何かを手伝いたくても『勝手に触らないで。』といわれ、手を出すわけにもいかず、『QQ車が入るような緊急事態がないことにはやることがない。』という状態が続くこともあります。

気管挿管の病院実習の4ヶ月の間でも感じましたが、こういう状況に1人で遭遇すると長~い1日となってしまい、気持ち的に非常につらいものがあります。

たった1件のQQ車搬入でもあれば、QQ処置室での救急処置からレントゲン、CT,たまにMRIと検査をして病室まで上がるのに1~2時間くらいかかるので、処置の手伝いが出来るし、傷病者搬入後の処置の流れが見えていい勉強になるのですが・・・。

また、現在の病院実習は救命士が一方的に実習に行っているので、救急処置に携わるDrやNs、コメディカルもQQ車同乗などを体験して、又聞きなど通報者からの情報が少なかったり、現場に行って見なければ分らないQQに一緒に出て見るという試みもやってみることで、お互いに相手の仕事を理解できるようになるのではと思っています。

【今日のニュース】

『遅い、おれが救急車運転』隊員暴行で組幹部逮捕・・時事通信

東京で暴力団幹部が救急活動中の救急隊員3名に対して、救急車から引き出して腹をけるなどの暴行をしたうえ、ほうきの柄で救急車を数回たたき運転席ドアをへこませた。(怪我はなかったそうですが、打撲はしているかも?)

病気の妻を病院へ搬送するために救急車要請し、隊員の救護活動が遅いと『(活動が)遅いので、おれが運転する。』といいだした。

俺たち、田舎でも何回か酔っ払いに絡まれたり、要救助者が暴れたりということがありますが、”じっと我慢するしかない”、救急隊は助けることが仕事で”殴ったら負け”という気持ちがありますから、殴られないように逃げ回るしかないというのが現状です。

警察に連絡してもすぐには来ないことが多いので自分たちで対応するしかないのですが、俺の場合、周りの人が『救急隊の言うとおりにしたほうがいい。』と俺たちの立場に立って説得してくれることもあり、感謝です。

説得してくれる人の多くは、家族や友人がQQ車を呼んだことのある人で俺たちの救護活動を見ていてくれた人たちです・・・救急隊は”傷病者の立場に立ち、現場での処置は最短・最小にし、傷病者に不安を与えることがないように安全に病院へ搬送すること”をモットーとしています。

少し時間がかかるように感じるかも知れませんが、現場での救急車内搬入時間は5分から長くても10分(団地の4階などから)でその間に病歴や主訴などを聞いて、救急車内ではモニターでバイタル測定の準備をしているので、実際の現場滞在時間は長くないと思うのですが、関係者には長く感じるのでしょう。

病院関係者のなかにも救命士や救急隊の仕事について、まだよく理解していない人も多いのだから、一般の人にはまだまだPR不足ではないかと感じています・・・啓蒙に励まねば。


水天祭り

2007-11-28 17:29:47 | ひとりごと

Torii 今日の空も昨日に引き続き、どんよりとした曇り空です。

今日は地元の”水天神社の祭り”がありました・・・先日の火災で犠牲になった母子豚600頭あまりの冥福を祈ってきました。

この祭りは本来、家畜などの健康を祈願する祭りだったと思うのですが、『祭りに来た人が神社付近の知らない家に飛び込みで蕎麦をご馳走になれる。』ということがTVやラジオで紹介され、有名となった祭りです。

俺も夜に”蕎麦+飲み会”に呼ばれていましたが、いろいろな職業の人たちと知り合うことが出来るのでいろいろな情報を仕入れたり、異業種の友達が出来るなど有用な祭りだと思います。

この祭りの日は時雨れることが多く、本格的な冬になっていくのですが、明日は今日と同じで温かいみたいです。

明日は1年に1回の救命士生涯実習の一環で24時間の病院実習です・・・本来の人間QQに気持ちを切り替えねばと思っています。

俺は病院実習を救命士だけではなく、QQ出動する隊員全員が実施することが出来たら、もっと病院要請や受け入れ態勢などを理解することで”顔の見える関係”が構築できると思うので、QQ事案の対応がスムーズにいくようになれるのではと思っています。

また、病院側の看護師やコメディカルの消防署での研修なども取り入れることが出来たら、受け入れ要請側と受け入れ側、双方の努力していることや問題点が浮き彫りとなり、相手の立場を理解しながら話し合いが出来ると考えるのですが・・・現在の状況では難しいですが、少しずつでもいい方向に向くように努力するしかないですね。


もみじマーク

2007-11-27 18:10:53 | ひとりごと

Koureisya_mark 今日の空は1日中どんよりとした曇り空でしたが、風もなく、温かささえ感じるような天気でした。

それでも11月も下旬、今年もあと少しとなってきて、今年も交通事故などQQが増えてくるのかなと考えながら、チョッと用事があって車で出かけたのですが、前を行く”もみじマーク”の軽自動車がノロノロと走っているなと思っていたら、反対方向からわき見をしながら道路中央を走ってきたRV車と衝突しそうになりました。

わき見をして走る運転手もいいとは思いませんが、事故の原因となりそうなのは、この後も前をノロノロ走っていた軽乗用車のほうが大きいのではと思いました・・・信号が赤に変わる寸前にスピードUPして、信号を通り過ぎたらまたノロノロ、これでは後続の車はイライラとしてしまうと思いました。

また、横断歩道でもない歩道に立っている人がいると渡るかわからないのに止まるし、青信号の交差点で一旦停止をするし、注意して走っていたから対応できましたが、急いでいたら事故になるかもと思いました。

この運転手は認知症ではないかもしれないけど流れに乗れない危ない運転でした・・・毎年この時期には高齢運転者の高速道路逆走や集団登校の列に突っ込んだりというニュースが多いように思います。

先日も”認知症の高齢者運転の乗用車の高速道路逆走”に巻き込まれて対向のワゴン車が横転し、ワゴン車の若い人たちが数名死亡というニュースもありました・・・相手が認知症では残された家族としたらどこに怒りをぶつけたらいいのかとわからない状態になるのでは思います。

田舎では電車やバスなどの公共機関もなく、高齢者は車がないと買い物や病院へ行くことも難しい状況がありますが、将来のある子供や若い人を巻き込んだ場合、認知症だからといって絶対に許されるものではないということです。

事故を起こすことは自分だけでなく、自分の家族や事故に巻き込まれた相手と相手の家族も巻き込んでしまう悲しい結果が待っているということを理解して”認知症や認知症疑い”のある運転者の免許証返納などの処置も考える必要があるのではと毎年思います。

各家族に色々な事情はあると思うのですが、自分や自分の家族が事故に巻き込まれた時のことを考えて、ベストな対応を考えていくことが重要になってくると思います・・・悲しい事故現場になるべく行きたくはないですから。


豚舎火災②

2007-11-26 18:20:13 | ひとりごと

Ikimono_0179 豚舎火災から2日立ちました・・・新聞報道によると国内1位の養豚施設ということでした。

原因調査は終りましたが、原因が電気系統だということはわかりかしたが、出火ヶ所は特定できませんでした・・・今回はそのほかの建物への延焼や人的被害はなかったことはよかったのですが、問題点や反省点もあったようでした。

先ず、いろいろな関係者の話を聞いてみると、電源機器の異常を覚知してから119番通報までが遅れたようなのですが、火災の通報の仕方など俺たち部外者には解らないようなシステムなのか、電源異常から20分近く時間がたってからの通報うでした。

次に、この時期の天気も問題で風がなく、気温が少し高いと朝もやが出て数m前も見えないくらいになり、すぐ近くにいた人も火災の煙に気づかず、火災の認識が遅れたようです。

また、出火建物は分娩施設であったために、子豚の保温のために100Wの電球を発泡スチロールで作った部屋に吊り下げてあり、建物の天井にもウレタン(?)のような断熱材が使われていて、有毒ガスが発生しやすく燃えやすい素材を使ってあったことも燃え広がりが早く、大量の親子豚の犠牲につながった原因のようです・・・保温の効果を挙げるには空気を含んだ素材を使うことが安価でベストだということはわかるのですが・・・。

今回の施設の建築資材や用材の状況は把握していないこと、火災を覚知し外部に知らせるような設備もなかったことも問題です・・・今後は現在の状況を把握して、今の段階で延焼防止や犠牲を出さないなど、最善の状態に出来るように会社側と今後の対応について協議することも考えていかなければいけないのではと考えます。

鎮火後の現場の状況は目を背けたくなるような状況で、”人も動物も命は同じ”という思いになり、消火中の子豚の悲鳴のような叫び声が耳に残った隊員も多かったようです。


豚舎火災

2007-11-24 16:39:06 | ひとりごと

Kouyou03 昨日は地元の”もみじ祭り”があり、本祭りの行われた昼間から花火と滝のライトアップの行われる夕方まで現場の警戒がありました・・・昨年は猛烈な雨と風で散々でしたが、今年は穏やかな天気でいい祭り日よりでした。

朝一番に、祭り現場の駐車場でCPAがありましたが、現場待機のQQ隊が対応し病院搬送しました・・・助けることは出来ず、悲しい結果でしたが、祭り自体はいつになく盛況に終ったみたいでした。

その後、QQがあったり、行方不明捜索があったりと忙しい一日でした。

そして、今朝6時過ぎに火災報がなり、『○○豚舎火災。』の指令で出動しました・・・現場に着いてみると豚舎1棟炎上中で、中から子豚の悲鳴に近い鳴き声が聞こえていました。

母豚と赤ちゃん豚の豚舎だったみたいで、焼け跡から親子約600頭の豚の犠牲が確認されましたが、かわいそうになったのは俺たちばかりではなかったようで、消火をした関係者みんなが『かわいそうなことをした。』といっていました。

13:30頃までかかり、火災原因調査が終った後、豚舎の関係者が線香を焚き、冥福を祈ったあとで火災現場から運び出すということを聞き帰って来ました・・・親子の豚が多数犠牲になったことはかわいそうでしたが、丁重に葬ってもらえるのではとチョッとほっとしました。