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酎天おやじの人間風景

他人に合わせることが苦手な酎天おやじ。
酎天おやじがこれまで見た人間や風景、これから会うであろう人間や見る風景。

燃料不足?

2007-11-22 13:56:37 | ひとりごと

Seisou ガソリンなどの高騰が続いていますが、燃料代の高騰で緊急車両やゴミ収集車の運用に影響が出ているというニュースを見ました。

年度始めの契約で燃料納入代金の1ヶ月毎の見直しが入っていたようで、今年度の燃料予算がオーバーし、補正予算を組むことになったという報道を目にしました・・・契約時にはガソリンが120円台、軽油が110円台だったみたいで、数円の上下は想定内だったみたいですが、こんなに高騰するとは予想できなかったのでしょうね。

ゴミ収集車は毎日必要だし、生活に欠かせない車ですよね。

消防車やQQ車など緊急車両も、緊急時にだけ走ればいいものではなく、火災やQQのときに使う道路や水利(川や池など自然水利、消火栓や防火水槽)を見てまわり、故障や水漏れ、工事中など支障があったら回り道を見つけるなど処置をしてイザという時に備えています。

新しい道路や家や会社などが出来た時も見に行きます・・・外を見に行かないと『そんなところに家があったかな?』ということもあり、現場に着くまで『ホントにこっちでいいのかな?』と半信半疑で指令書を見つめることもあります。

QQで1分1秒を争うCPAの場合、道路などの事情に精通している機械員(運転手)であれば現場に着くのかを心配することなく、現場に持っていく蘇生処置用具の準備が出来ます・・・心肺蘇生用に必要な用具は多く、最低でもAED,吸引器、バッグマスク、背板などを持った上にストレッチャーですから。

また、QQ車内の処置は両手を使って処置をするので、立っていることが危ないと思うことも多く、そんな時に道路に精通した機械員は『右に回ります。』とか『道路工事中で跳ねます。』というような事前情報をくれるのでQQ車内で打撲をすることが予防でき、助かります。

QQ隊は3名で一つのチーム、機械員は運転だけをしていればいいのではなく、自分が処置をしていたらという気持ちで、『今何をしているのか、何をしてほしいのか。』が黙っていても解るようなチームが作れたらいいですね・・・それにはチーム全体で知識やスキルを共有するような意識が必要だと思います。


低体温?

2007-11-21 18:31:34 | ひとりごと

Xhome50 ここ数日、風が強く、体感温度は低く感じられましたが、ついに氷点下の日がやってきました。

昨夜も寒くなるかなと思いながら、夕食を終えた19:00過ぎに119が入り、『田んぼで倒れていたのを自宅に連れて帰ってきているので、QQ車で搬送してほしい。』という通報で出動し、14分で現場に着きました。

80歳代男性、意識レベルⅠ桁。出血等はなし。”で、さらに観察すると全身が濡れていて震えており『低体温の恐れ。』ということで通信に病院手配を依頼。

傷病者家族からの事情聴取で『18:00頃になっても田んぼから帰って来ないので見つけに行き、18:30分頃に発見し、近所の人に手伝ってもらって軽トラックで自宅まで連れてきた。田んぼ脇の側溝にうつぶせに倒れていたので水を飲んでいるかも?』という話しでした。

QQ車に収容後、シバリングを認めたので体温保護のために着ているものを脱がそうとしましたが、下着からジャンバーまで7枚も重ね着をしている上に水を吸って肌と密着して脱がすことが出来ず、本人、家族に了解を得て着ているものを切断して脱がしました・・・切断している途中に嘔吐が始まり、入れ歯を取ったり、口腔内を拭いたりとしているとバタバタしているうちに病院へ到着しました。

病院で嘔吐物を吸引して、電気毛布で保温をしていたら、意識もはっきりしてきました・・・嘔吐物が”コーヒー残渣様”で水だけとは考えられませんでしたので、心配ですが。

今回は倒れた溝に水が多く流れていなかったことでうつぶせにもかかわらず、溺水することもなく、全身が水中に水没することが出来なかったことがよかったのではと思っています・・・運がよかったということ、”命の天秤”が今のところ、生の方向へ傾いてくれていることがよかったと思っています。

田舎では高齢者が農業を続けている地区も多く、男性は低体温に弱く、女性の場合は霜に降られたり、寒い時期に溝に倒れていても助かったというQQ経験があります・・・出来る限りの知識とスキルで”助けられる命を救いたい”と思っています、出来ることならCPRはしないことが理想ですから。


女性消防官

2007-11-19 17:34:21 | ひとりごと

S264 今年一番の寒さだったように感じます・・・風が強く、体感温度が実質温度より寒く感じたのだと思います。

朝のTVで”横浜消防の女性消防官5名”に密着という番組をしていました・・・急病に対するBLSや外傷処置のJPTEC、教育機関でも広まりつつある服を着たまま泳ぐ着衣泳など実践に即した教育と教官による妥協のない指導が短い時間の中でも伝わってきました。

決まった初任教育の時間の中ではBLSやJPTEC、着衣泳も深くは学ぶことは出来ないかもしれないけど、一般教養や訓練の中で日常的に訓練の中に取り入れていくことで知らず知らずのうちに身体に染み込むことが考えられ、これだけの訓練をやってきた初任科生なら配属先で自分にあった専門分野を見つけることも早いのではと思います・・・きつく厳しい訓練や教育だとは思いますが、いろいろなことを教えてもらえることはうらやましい環境だと思います。。

最後の夜間行軍訓練50Kmの間に大災害への対応を踏まえた三角巾の取扱訓練をやるなど歩くだけでも大変なのにすごいです・・・男女の区別も差別もなく、同じ行動や訓練をして、やり遂げたときの達成感を一緒に味わうという本当の男女平等だと思います。

また、教官達の初任科生に『媚びることなく、怒るときは怒り、褒める時は褒めるというメリハリの付いた行動』を見ていると、これからの職場の指針にもなるのではと思いました・・・今まではいろいろなことを1回やらせてみて、出来ない時は我慢する事が出来ず手を出して自分でやってしまい、再度挑戦させてみるということがなかったということ、怒ることも褒めることもやる前の段階で自分で仕事を完結させていたことは反省です。

俺も”我慢強く、忍耐強く、教えて、出来るまで待つ”ということ、”教えて出来ない時は怒る、自分で考えてうまく出来た時は褒める”ということが出来るようになることを目指したいと思います。


脳卒中

2007-11-17 18:26:29 | ひとりごと

S181PSLS(脳卒中病院全救護)”の情報が出ていました・・・見学でいいので参加したいです。

今年の秋は気温の上下が激しく、秋になってからの脳疾患と心疾患が原因と思われるCPA事案が多く、社会復帰どころか心拍再開までもいかないという悔しい思いをしています。

心疾患の場合は現場着時に心肺停止だったり、搬送中に心肺停止がきたりと様々ですが、基本的には”CPR+AED”で対処するということでACLSやBLSなどで勉強すればいいと思います・・・搬送途中のCPAではQQ隊3名出動では処置にかかわれるのは2名であり、AED使用は人工呼吸と胸骨圧迫をしながらの実施となり困難なことが多いと感じ、4名乗車が望ましいと思っていますが・・・。

また、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など脳疾患の場合、目撃者ありのときは現場で意識消失はあっても呼吸や脈拍はあることが多く、脳疾患であることを観察した後に現場でQQ隊に出来る処置は少なく、QQ車収容後にモニターを装着しバイタル確認、酸素投与しながら病院へ搬送するしかないように感じます。

今までは一時的な意識消失が何回か続いていても軽症として対応している事案があり、事情聴取で記憶がはっきりしなかったり、手足の痺れがあったりするようなら、再度家族や本人からしっかりした情報を取って、”脳卒中”を疑うようなら脳外科の搬送するというようなオーバートリアージも許されるのではと思っています。

QQに同じ現場は2度とないのですが、似たような現場は何回か巡ってくるし、同じ人が何回もQQ要請することがあります・・・『何かおかしい』という匂いを嗅ぎ取り、適切な処置が出来るようになりたいと思っています。


常連さん

2007-11-16 18:31:53 | ひとりごと

S194 今日は久しぶりの曇り空、寒さも今朝は和らいでいました。

一昨日のQQ出動で同じ傷病者を1日2回搬送しましたが、飲酒していて、周りの人が心配するほどの緊急性は感じられない事案でした。

この傷病者は年間10回以上のQQ要請をしてくる”常連さん”で、焼酎を飲み、食事を取らず衰弱した状態で、最初の頃は自分で近所に駆け込んで通報してきていましたが、何回も度重なり『またか。』と思われるようになると道路に倒れて通行人に通報させる手段を取ることもあります。

このような場合、通報者は1回の通報ごとに変わるので、『道路に人が倒れています。』と通報があると、QQ隊は『大丈夫だろうか?』と心配しながら現場に急ぐのですが、着いてみると『また、あなた。今日はどうしたの?』という具合で、通報してくれた人に『知っている人ですか?』と聞かれる事が度々です・・・本人はお礼を言わないので、QQ隊が通報してくれた人にお礼をいって搬送します。

QQ隊は同じ人や場所から何回も通報や要請があるなど、重複していると思っても、『またいつもの人だ。』と思っても”門前払い”をすることは許されず、『今回は本当に具合が悪いのかも』と現場に着くまで緊張した状態で出動します・・・QQの軽症が増える要因の一つだと思っています。

このように一日に何回もQQ要請をする人の中には”モンスター・ペイシェント”と呼ばれ、モラルにかけた行動を取ることがあり、QQ車の不適切使用や医療機関やQQ現場、QQ車内でのクレーマー行為に出ることが多いと経験しています。

夜中に『○○病院へ連れて行け、俺が行けと言ったら行けばいいんだ。』といいながら歩いてQQ車に乗ってきて、『病院に搬送していいか聞いてから行きます。』といっても、『電話なんかしなくてもいいから行け。俺が診てくれといえば見てくれるんだ。』とQQ車内でも暴言を吐いたりします・・・飲酒したりして常識的な話しが通じなくなっているので、『早く病院を手配して。』と心の中で切実に叫びます。

夜中の病院に着いて看護師に患者を引き渡しても暴言や暴力の心配があるので、すぐに病院を引き上げるわけには行かず1回の出動が長時間となることがあります・・・病院も診察拒否が出来ないし、QQ隊もQQ要請拒否が出来ないので、夜間の泥酔者や暴言・暴力の心配がある”常連者=モンスターペイシェント”の場合は、警察の出動や”PA連携”を真剣に考えていく必要を感じます。