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転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 13

2024-06-30 19:55:15 | 日記
 目玉たちが動揺してる。きっと最上位の指揮系統が乱れてるんだろう。今この瞬間の混乱を見過ごすわけにはいかない。そのまま光学迷彩を施したまま、移動してポニ子を吸った部分を持ってる目玉を捕まえる。そして近距離から頭のバルカンを撃ち放ってそいつをハチの巣にした。
 
 そしてポニ子が入ってるだろう部分を回収。その部分をグシャっとつぶしたら中からポニ子が「ポニポニ」といって出て来た。全く心配させないでよね。
 
「とりあえず貴方は危ないからこっちに来なさい」
 
 そういってコクピットへと入る許可を上げた。けどポニ子は首を振ってミレナパウスさんの方へといった。そしてブワッとおおきくなると彼女を包み込んでG-01へとへばりついた。そこは最初首らへんだった。そこにミレナパウスさんはしがみついてたからね。
 けど危ないし邪魔だと判断したのか、ポニ子はG-01の体にへばりつきながら器用に背中にいどうしていった。ありがたい。あれはきっとポニ子がミレナパウスさんを守るって事だろう。
 まあ一番でっかい奴は倒したし、これからは掃討戦でしかないと思うけど……それかさっさと無視してこの船の残骸の中へと行くか? この残骸の塔はかなりデカいしね。中にも余裕で入れるだろう。その為の穴も大きく開いてくれたしね。 
 
『勇者、アイ、聞こえますか? 内部に入りますよ』
「わかりました」
「了」
 
 そんな返答がきた。それからすぐに二人はこっちにきた。そこそこボロボロになってるが、危なげはなさそうだ。私は二人とも合流、二人は肩にのって、それから倒れた一番デカい目玉へと向かう。あいつが開けた穴、そこから内部に侵入するつもりだ。
 
 小さな目玉たちはとても散発的になってる。やっぱり一番デカい奴を狙ったのは正解だったね。実際中型クラスもまだいる。そいつらもかなりの大きさだけど、やたらと組織的だったのが仇になってるんだろう。
 一番上からの指示がないから、中型も混乱して動けてない。そして小さいのはG-01が近づいてきたからとりあえず攻撃だけをして牽制してくる感じがある。
 それもいたりいなかっただからね。攻撃をしていいのか、もうやっちゃえ! と思ってる奴の違いなのか……当然そんなのでG-01を止められるわけもない。だって奴らの脅威はその統率された連携にあった。
 それがなくなったら、全然脅威ではないのだ。なので私は簡単にG-01を操って船の残骸へと飛び込んだ。けどその時だ。何かの通信が入った。
 
『ガガ――ピーピーな……ガガガ……ない――ピー』
 
 そんな回線悪すぎの通信。何の通信かはわからなかったからとりあえず無視しておいた。


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