絶対的なものは複数あると主張し、キリスト教プロテスタント神学、ヘーゲル弁証法、マルクスの資本主義批判に耽溺する著者の思想を明らかにした著作。無頼漢を気取ってはいるものの、「国家の本質は暴力にある」「国家は悪かもしれないが、アナーキズムよりマシである」など、常識的な発言が多い。
日本のマルクス主義者としては宇野と廣松渉を高く評価しているようだ。前者を労農派=世界システム的な思想家だと論じ、後者を講座派=一国社会主義的思想家だと論じている。
日本のマルクス主義者としては宇野と廣松渉を高く評価しているようだ。前者を労農派=世界システム的な思想家だと論じ、後者を講座派=一国社会主義的思想家だと論じている。