origenesの日記

読書感想文を淡々と書いていきます。

ペガサス流星拳

2008-04-14 23:55:08 | Weblog
聖闘士星矢の冥王ハーデス編を読んでいたら、オルフェという人物が出てきた。彼は竪琴を使って星矢たちを攻撃する聖闘士なのだが、かつて亡き妻エウリディケを追って、冥界へと旅立ったという設定が付与されていた。言うまでもなく、オルフェはオルフェウス神話から来ており、あのマンガの中では比較的ギリシア神話に忠実に描かれたキャラクターなのではないかと思う。ダイダロス、アイオロス、アフロディーテあたりはあまり神話の設定が生かされていなかったような。
聖闘士星矢の世界は一応、ギリシア神話をもとにしているのだけど、なぜかシャカがいたり、ハデスの冥界が明らかに中世カトリックの地獄に似せられていたりと(ダンテ『神曲』が引用されている)様々な文化が独自な形で混合している。

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (killhiguchi)
2008-04-15 02:03:27
 一応魚座の神話はアフロディーテのものですが。ダイダロスはアンドロメダ関連ということでちょい役ですね。
 積尸気なんて中国ですしw。
返信する
Unknown (Aias)
2008-04-15 08:48:56
>聖闘士星矢の世界は一応、ギリシア神話をもとにしているのだけど、なぜかシャカがいたり、

すいません、とりあえず一言言わせてください。おそらくryotoさんに笑わせる意図はまったくなかったのだと思いますが、ここのくだりが、これまでの貴方の文章の中でも最高級に笑えました。
正直に言って、今でも腹筋が痛い。

聖闘士星矢の世界は子供にとって、ある意味、毒ですね。僕は家にもらい物の単行本があったので(ただし十二宮編のミロまで)、ずいぶんと車田正美先生には騙されました。

ギリシアには十二宮があったり、教皇がいたり、エクスカリバーは究極の技だったり、第七感というものがあったり……語ればキリがありません。
返信する
Unknown (killhiguchi)
2008-04-15 09:54:21
 先のコメントには不適切なところがありました。ダイダロスとケフェウスを混同していました。すみません。
返信する
Unknown (管理人)
2008-04-15 18:31:56
聖闘士星矢は幼稚園~小学校の頃にすごく流行っていました。自分は物語そのものはあまりよくわかっていなかったんですが。
>Killhiguchiさん
魚座の神話→アタルガティス→アフロディーテなんですね。なるほど、そういう関係があったのか。個人的にはアフロディーテ(ヴィーナス)がこの扱いかと思ったり…。
デスマスク格好良いですよね。このマンガは東洋系のキャラには格好良いのが多い気がする。
>Aiasさん
シャカ、関係ねーじゃん、と思いました。でも、冥王ハーデス編では意外と釈尊の伝説と物語が上手くリンクしていました。
教皇もギリシアと関係ねーよ、と思いましたが、「女神補佐」とかよりも「教皇」の方が格好良いのは確か。
返信する
Unknown (killhiguchi)
2008-04-15 23:26:06
>個人的にはアフロディーテ(ヴィーナス)がこの扱いかと思ったり…。
 『リンかけ』でもギリシアの最後のほうはヴィーナス(なぜかアフロディーテでなく)なんです。車田先生はギリシア的なものの最後に女形を描くことにしているのかもしれませんw。
 アフロ(ファンの間での通称)、可哀想ですよね。薔薇投げるだけ。小宇宙関係なし。唯一瞬が活躍するためにだけ描かれて投げ飛ばされて終わり。女形ということではミスティとかぶっているし。そのせいで、黄金の中で一番ファンが少ないという。
 でも、ファン(いるんです、そういう人も)の間では、デスマスク(なぜか東洋の技)、シュラ(なぜかキリスト教の技)とともに、「年中組」として、まとめられています。一応、信念の人ですから。
返信する
Unknown (管理人)
2008-04-16 21:25:13
なるほど。そういう事情があったのですね。『リングにかけろ』の方は未読です。
イタリア・ルネッサンスではヴィーナスというと花形なので、聖闘士星矢の扱いは、なかなか意外でした。
キリスト教の用語も結構出てきてますよね。西洋的でファンタジックな世界観のつくりかたが上手いなと思いました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。