アメリカ南部の2大ルーツ音楽であるブルースとカントリー。その2つが、ロバート・ジョンソン、マディ・ウォーターズを始めとする多彩なスターを排出し、やがてはエルヴィス・プレスリーやボブ・ディランに繋がっていく。黒人差別を助長した州知事バーダマンの孫に生まれたという著者は、冷静な筆跡で黒人音楽の歴史を綴る。
著者はブルースが反宗教的な音楽ではなく、キリスト教の教会と結びつきながら発展していった音楽であることを強調する。黒人音楽の歴史的発展に寄与したのはThe Sanctified Churchであったと著者は言う。このThe Sanctified Churchというのは、作家ゾラ・ニール・ハーストンのエッセイの題ともなっているもので、聖別を重視するアフリカン・アメリカンの教会のことを言う。黒人たちが中心となった教会によってブルースは発展を遂げた。ブルースの父といわれたウィリアム・クリストファー・ハンディは、元々は教会の牧師のもとに生まれたオルガン弾きだったのである。
著者はブルースが反宗教的な音楽ではなく、キリスト教の教会と結びつきながら発展していった音楽であることを強調する。黒人音楽の歴史的発展に寄与したのはThe Sanctified Churchであったと著者は言う。このThe Sanctified Churchというのは、作家ゾラ・ニール・ハーストンのエッセイの題ともなっているもので、聖別を重視するアフリカン・アメリカンの教会のことを言う。黒人たちが中心となった教会によってブルースは発展を遂げた。ブルースの父といわれたウィリアム・クリストファー・ハンディは、元々は教会の牧師のもとに生まれたオルガン弾きだったのである。