北原白秋生家・記念館前館長大橋鉄雄さんの〈聞き書きシリーズ〉が西日本新聞で連載中です。16回目は「〈白秋〉は〈青春〉の対極」の標題で、「北原白秋の青春時代、旧制中学伝習館(現伝習館高)の頃の出来事を話される」入口で、北原白秋の名前について深掘りされています。
「白秋は作家·志賀直哉から昔、『君の詩からうける感じは北原白秋ではなく、南恒春と云った方がいいね』と言われた」そうなんです。大橋さんも「特に若い頃の白秋の詩といえば、南蛮文化の香りが漂い叙情豊か。時にセンチメンタルで時に挑発的で、何より自由奔放です。内容からすれば北原白秋より《北原青春》のペンネームの方がしっくりきそう」と書かれています。
では、「〈青春〉と〈白秋〉がなぜ対極なの」でしょうか。「詳しく説明」されています。「青春も白秋も古代中国の『陰陽五行論思想』に由来する言葉」で、「春夏秋冬を〈青春〉〈朱夏〉〈白秋〉〈玄冬〉と呼ぶ」そうです。
「〈青春〉が初々しく奔放な春ならば、〈白秋〉は経験豊富で熟練の秋」「伝習館で詩歌作りに目覚めた北原隆吉青年がなぜ、そんな円熟味をたたえた言葉〈白秋〉を雅号としたのかー。ミステリーですなあ」と続きは次号でといった感じで、この号が終わっています。〜次号も楽しみです。
(下:2023年5月23日 西日本新聞〈聞き書きシリーズ〉欄-北原白秋生家・記念館前館長大橋鉄雄さん/聞き手鶴丸哲雄 -16-「〈白秋〉は〈青春〉の対極」より)
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