「昨年8月、佐賀県西部を衷心に約1200棟が全半壊した大雨災害は、佐賀市大和町の名尾地区で300年超の歴史を誇る和紙の工房も襲った。【名尾手すき和紙】6代目の谷口祐次郎さん(57)は、作業場や自宅が土石流と崖崩れに遭いながらも、地元に残る唯一の作り手として、伝統の技を次世代に継承しようと奮闘」されていると紹介されています。
その「和紙は自家栽培するカジの皮をはぎ、煮たり、たたいたりして繊維を丁寧にほぐし、粘りのある〈ネリ〉を加えて作る」そうです。「その技術は県の重要無形文化財に指定されている」そうです。「薄くても丈夫な高品質の和紙は、福岡市の博多祇園山笠のちょうちん、大分県竹田市の《姫だるま》、佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社の神具など九州各地で愛用されている」とのことです。〜名尾和紙の原料・カジってどんな物でしょうか?こうぞ(楮)やみつまた(三叉)しか知りませんでした。
「今は応急処置を施した工房で紙をすく。ただ、悪天候のたびに避難を余儀なくされる。それでも、地元を離れる積もりはない」そうです。名尾地区は「山間部にあり、水が豊富で、かつては多くのカジが自生してい」たそうで、「谷口さんによると、1690年ごろに紙すきの技術が伝わり、地域を挙げて和紙作りに励み」、「最盛期には100軒ほどが生産していたとみられるが、50年ほど前に他は全て廃業した」そうで、「『最後の1軒だから頑張って続けて』。小さい頃から近所の人にそう声かけられて育った。古里の歴史の背景があってこその優れた技術だと感じる」そうです。
「来年には、名尾地区内で工房を移転し、再出発」とのことです。
〜今年も大雨台風がありました。自分の命も伝統工具を守ることも大事です。再出発大変でしょうが、地元皆さんの応援もあります。頑張って〜!
(下:2022年9月29日 西日本新聞-井中恵仁「大雨被災越え 和紙 次世代へ 佐賀の工房【名尾手すき和紙】 『地元で変わらず続けたい』」より)
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