阪急服部天神駅のほど近くに丘陵が連なる。
そこに三重塔を持つ立派なお寺がある。歩くとちょっとある。
豊中の地はその大昔どんな地だったんだろう。天竺川が近くを流れこの丘に当たって流路を変える。小さな川だ。しかし、こういう川こそ怖い川だと思う。
大雨が降ると流量を流しきれず氾濫する。現在は人の手が加わり直線的に流れる。
そこから西側を見渡した所に猪名川が流れる。支流の千里川も流れる。これらの川が作り出したのが豊中の平坦地であり、伊丹空港の地だと想像する。
きっと沼沢地だったんじゃないかな。農耕遺跡も散在する。古くから人の生活のあった地だ。
河川によって豊かな地だったろうが、同時に河川が暴れて平穏を破っていたんではないだろうか?
件のお寺は東城山藤井寺、ふじいでらと読みたいがとうせいじ。この平坦地を見下ろす感じになってると思うんだけど、建物などで眺望は利かない。
そしてこの丘に城があったと言われ、地名も城山と呼ぶ。
勾配のある丘であり、街道が近くを通るなど天険とまでは言わずとも城の匂いぷんぷん! だけど遺構は何もない。
福井城跡とされている。・・後の開発で失われたのかな・・ひょっとして元からなかった・・?
この辺り一帯は、荒木村重の謀反、本願寺との争い、それ以前細川内紛のころ広範に兵火を受けており、ここも・・という話もあるようだけど判然としない。
伝承のみの城という感じ。
少し離れた興法寺は本願寺の争いに関連して焼失し、治まってからの再建だとの碑がある。
今西家も対織田の歴史を持つようだ。
梅は咲いているもの、これからのものがある。桜はまだまだだけど、枝垂れを見せていただくことにしよう。
公園の花芽もまだ固い・・