24日に投開票された山口県岩国市議選(定数32)で、国が同市・愛宕山の宅地造成事業跡地に建設を計画している米軍住宅などの施設配置案に賛成する候補が17人当選し、過半数を占めた。
跡地売却の是非を明言していない福田良彦市長は25日午前、市役所内で記者団に、「新議員の意見を尊重しながら、自分なりの考えを固めたい」と述べた。売却を前向きに検討する意向を示唆した発言とみられる。
米軍住宅建設は、米海軍厚木基地(神奈川県)から米海兵隊岩国基地(岩国市)への空母艦載機移駐に伴う事業。
市長は25日、「私は様々な安心、安全対策、地域振興をしっかりやっていくと主張している。同じような考え方の議員が多く当選したと思っている」と語った。
新議員のうち、告示前に読売新聞が行ったアンケートで、施設配置案に「賛成」「どちらかと言えば賛成」と回答したのは計17人。「反対」は11人、「どちらでもない」は4人だった。
市長は艦載機移駐について、明確な容認姿勢を示していないが、配置案を受け入れて跡地を売却すれば、事実上、移駐を容認することになる。
(2010年10月25日13時01分
読売新聞)
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