インテリアの書

文字を「書く」のではなく「表現」する

いろは・100均・灯り その2

2013年04月30日 | インテリアの書

前回に続いて、灯りの作品から。

こちらは倉科さんの作品。
和紙にいろはの文字を書いて、それをこちらも以前自分で組んだという籐を
ざっくりとくるんだだけのものですが、電球をつけると、ほ~らこんなに素敵 
中はこんな感じ↓



そしてこちらは~。
テーマのひとつ「100円ショップのものを使って何か創る」から、こんな素敵な灯りも。



いろは歌


こちらは般若心経。


これは、3枚で100円の小さいすのこを、1枚はのこぎりで半分に切って、
ねじ釘で工作したそうで。
え~!のこぎりで切って・・? と、みんなで思わず声をあげて、感動!



そして、この開いた部分に和紙に書いた作品を季節ごと、あるいは気分によって
貼り込むことで変えられるというもの。
すばらしいっ

なんでも前回の教室のあと、皆さんで100均に寄って、う~んこれは使えるかなとか
散策されたそうで

そうそう! それが楽しいあるよね 

でもって、倉科さん、こんな作品も。



左:プラスチックのトレーに、和紙に書いた作品を貼って、その上から鞄の
  コーティングなどにも使うビニールシートのようなものを貼って防水加工したもの。
右:お茶筒にも作品の上から、塩ビのシートを。
下:おしぼり置きに直接いろはを書かれて↓



プラスチックのトレーもこんな風にできるなんて~と、みんなで唸ってしまいました。
そういえば、おしぼり置きは、濡れたおしぼりを置いたときがどうなのか、ちょっと気になりますが
時間がたったら大丈夫かも

そしてそして~。
先日バーコードを見て こんな作品↓を思いついたという安部さんは



今回は好きなマチスの絵に挑戦してみました~と、草稿を見せて下さり



おお~見える見える~なるほど~と、ここでも唸り。
どうしたら、胸のラインがきれいに出せるかってことで、アイデアを出し合い。
これはもう職人技の域になりそうですが、仕上がりが楽しみですね~。

そして、爽やかなブルーで書かれた般若心経は、パネル作品にしようかな、と。



仮名をされていたという安部さん、いつも都会的な作品を作られるのです。



明日からは早くも薫風香る五月、空色に映える作品は、暮らしに季節を感じさせてくれますね。
毎回のことながら、皆様に圧倒されてばかりです。

先日、ここでもご案内した、ベストインテリア書展にお邪魔して、それぞれの作品と、
表具までも工夫を凝らした展覧会で、たくさん刺激を頂いてきました。

私もちょっと落ち着いて作品作りを楽しみたいなぁという思いが沸々と。
日々刺激を頂きつつ~に感謝です。

ではでは次回もお楽しみに~・・って、私も楽しみにしているのでした~ 

いろは・100均・灯り

2013年04月28日 | インテリアの書

先週の教室は、ぎゃ。。的なドジをしちゃいまして
何があったかって? ご想像にお任せしますです

さて早速本題に。
この日のテーマは、「いろは」「100円ショップのものを使って何か創る」「灯り」でしたが
皆さまミラクルに作品をたくさん創ってこられて、びっくり!

今日はUさんの作品からご紹介します。最初の画像の灯りです。

この白い提灯、なんと100円だったそうで。
広げて伊呂波を書かれて、もうご自宅で天上からぶら下げて使われているとのことで、写真を頂き。



割と薄い紙だし、立体的なところによく書けましたねぇと皆さまと感心しまくり。
中の電球は別途購入(されたんだったかな  )

そして、これも100均の竹の薄い板のようなものに、般若心経を木簡風に。
お見事! 文言の後半は裏にあり。竹は茶系の顔彩で、薄く色を塗られていて。



もひとつ、こちらは前回見せて頂いたはがき作品を、はがきサイズの板に貼り、
穴を通して結んで集印帳ならぬ、「心経帳」って感じに。



私が以前、木の板に心経を彫ってアルバムを作った(これ)のを写真でお見せしたら、
ピピピ・ピーン!と閃いた?そうで 


表紙はこんな感じ。この鮮やかな紫、黄色はアクリル絵具。

その絵具が余ったからと、色紙にこんな作品まで。




なんだか楽しんで書かれてる様子が伝わってきます。
私も何か創りたくなってきました~。

次回は安部さんと倉科さんの作品をご紹介しま~す。
お楽しみに~

蘭秀会書展とベストインテリア書展のご案内

2013年04月15日 | 展覧会のご案内



講師をさせて頂いている沙於里が、母と二人でやっている書道教室の
年に一度の習作展が今週4月18日(木)~4月21日(日)まで、開催されます。


地元町田市で始めた教室も今年で25年目、展覧会は20回目を迎えることになり
色んなことがあったなぁと、感慨深いです 

当初からのお仲間はだいぶ少なくなりましたが、今年は22名と、日展参与であられた
中平南谿先生(故人)の作品と母、私の計25名、約80点の作品を展示します。

20日(土)は、初心者のための体験教室「書道に親しむ」を開催します。
参加費無料、当日先着順受付です。


 午前11時~ 「点・画・線の書き方~楷書の基本」 by 母
 午後2時~ 「木簡」                 by 沙於里


お近くにお越しの機会がありましたら、お立ち寄り頂けるとうれしいです 
会場にいらして頂けましたら、どうぞお気軽にお声をかけてやってください。

私は18日の午後2時以降と、20日、21日は会場におります 


日頃より世話になっている、越智先生のブログ「忘己利他」と、
タウンズウェブの多摩のイベント情報欄でもご紹介下さいました。


沙於里のもうひとつのブログもよろしければ~ → 心の免疫力~書とことばから



そして、もうひとつ。



銀座 ベストインテリア書展 ─墨と線の協奏曲─

岡本光平さん主宰のCACA現代アート書作家協会の方々の展覧会です。

以前ご紹介した、同門の大先輩の 白子谿雪さん とブログでご縁を頂いた
デザイン書道家の 大谷美游さん からもご案内頂きまして。 


  会期:4月17日(水)~4月28日(日) 
           am11:00~pm6:00 最終日pm4:00まで
           ★4/17 pm2:00~岡本光平氏による作品解説あるそうです。


  会場:タチカワ 銀座スペース Atte
       東京都中央区銀座8-8-15 青柳ビル
       タチカワブラインド
       銀座ショールーム内 B1F
       TEL:03-3571-1373




蘭秀会展が18日~21日なので、伺えるのは最終日近くになってしまいそうですが、楽しみです♪


昨年お邪魔したCACA現代アート書展と白子さんの作品は、他にもこちらから
(←ずずいと下までどうぞ)ご覧になれます。


続・般若心経 その3

2013年04月14日 | インテリアの書

さてさて、今日は倉科さんの作品のご紹介です。
筆を持つのは子供の頃以来とおっしゃるも、毎回作品作りを愉しんでいらっしゃるのでして。

今回のテーマは、「般若心経」と「顔彩を使って書く」だったのですが、
教室の帰り道に早速、顔彩と布のボードを買われたそうで。

この布のボードは、私が参考にと、もう20年位前に同じボードに書いたものを持参したところ、
興味を持たれたらしく、早速一発勝負で書いてみました~、と。
仏さまも般若心経も書いたことがないというのに、この多字数をためらうことなくとは・・


そしてこれまた15年位前に、半紙半分位のサイズの和紙に、仏さまの絵と心経を32枚に分けて書いたものを
折本にまとめた作品を参考に~と見て頂いたのですが、またまたすぐさま、ビビビと来られた?のか、
家にあったインドかどこかの手漉き紙のノートを見つけて、おっ、これに書いてみよう!と思われたそうで。

一発勝負で、思いつくまま、言葉の区切れごとに1頁づつ、全部違うデザインで書かれたと。

 私   :どうやってデザインを考えたのですか?
 倉科さん:文字と言葉のイメージから、自然と表現してみたんですけど。

で、改めて作品を拝見して見ると、なるほど~と、みんなで唸ってしまいました。
その作品がこちらです。まずは表紙から。






















もうびっくりというか、感服しました。

書の世界は奥深く、極めると終わりはなく反省ばかりだったり、
公募展での入選を目標としたり、資格や身分を得ることも一つの生き方だったりもしますが、
この教室では、遊び心を大事に、書くことの楽しさ、感激、喜びを体感して頂けたらと思っています。

そしてその感激を、自分で工夫して手作りの形でお化粧して作品にしあげる、
つまり最初から最後までを楽しみ、いとおしみ、残していけたらと。

更に願わくは、見る人たちにも同じように、ワクワク、ドキドキを愉しんで頂いて、
私にもできるかな?できるかも~ちょっとやってみようかなって思って頂けたら、嬉しいです。

私自身、皆さまにはたくさん刺激を頂き、これから先の書との関り方のヒントを頂いています 




教室では、いつでもお仲間を募集中です。
書道教室ではないので、お手本があってそれをお稽古するという形ではなく、
一つのテーマを題材に、それぞれの表現方法で作品を作るヒントを一緒に探っていきます。

なので、書は全く初心者でも大丈夫です。
大事なのは、何かを「表現したい」と思う気持ちです。
今は漠然としていても、きっとその人らしい表現方法を見つけるお手伝いをさせて頂ければと思っています。

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