昔の望遠鏡で見ています

天文台ウォッチング



 天文台のロビーで、いつも迎えてくれるミタカの反射望遠鏡ですが、よく見るとナニコレと思う、不思議な部分があることに気が付きました。




 一つ目は、鏡筒と赤道儀を繋いであるブリッジ状の部品です。内側に配線が見えますので、鏡筒側と赤道儀側との信号をやり取りしていると思われますが、固定されている位置とその動きを考えると、ロータリ-接点などを使用しているのでしょうか。




 二つ目は、ニュートン式接眼部脇の円筒状の部品です。鏡筒を一周している黒い帯の部分に接続されていますので、鏡筒内の斜鏡に関係しているものなのか、或いは、鏡筒の反対側に重量物の鏡筒が配置されているので、カウンターウエイト的なものなのかもしれません。




 三つめは、タンジェント部分微動のネジ部に、伸縮すると思われる円筒状の部品が取り付けられていることです。塵の侵入を防止するカバーだと思いますが、アマチュアの望遠鏡では、まず見ることはないものです。また下部には、これ以上行かないように、リミットスイッチのようなものも見られます。
 
 いつも見ている望遠鏡ですが、初めて気が付いた部分もあるものです。こういったものは、星と同じで、意識して捜さないと、見えてこないのかもしれません。






 天文台の主鏡ですが、バッフルの横の部分に設けられているナスミス眼視焦点用の開口部を、確認できました。フラッシュを使いましたので内部の一部が白く輝いていますが、その周囲の円形の部分です。
 また、以前のバッフルの形状(下の画像)と異なっているようでしたので、係の人に尋ねると、迷光防止のために1年くらい前に改造し、全長を長くしたとのことでした。大きな望遠鏡は一品物の製品ですので、使用しながらも改良が続けられているようです。



 売店の上に、七夕飾りがありました。市内のお祭りは中止になりましたが、その伝統を大切にする気持ちは、ありがたいと思いました。



最近の「天体望遠鏡」カテゴリーもっと見る