9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について  山口薫著 <公共貨幣> その4

2016年10月22日 | 日記
とあるスナックで

小林
この本の P-302

図12.3をご覧いただきたい。非金融法人企業の借入は、リーマンショックの2008年以降、一貫して減少し続けている。家計の住宅等の借入も同様である。異次元金融緩和でマネタリーベースが105.1兆円増加した同じ期間をとっても、企業借入は0.5兆円減少している。先に述べたバランスシート不況が原因である。家計の借入も、この間わずか2.8兆円しか伸びていない。長引く不況で賃金が上昇せず、雇用も不安定で住宅購入の展望が持てないからである。このように企業や家計の借入の伸びは、両者を合計してもわずか2.3兆円である。

では企業や家計がお金を2.3兆円しか借りていないのに、マネーストックは実際に57.3兆円と増えるのはなぜか。借り手の最後に残った政府がこの間、101.5兆円も借金を増やしているからである。政府がこの間101.5兆円の借金をしたから、経済全体のマネーストックがかろうじて57.3兆円増加し、GDPの大幅減少をくい止めたのである。もし政府のこの追加的な借金がなければ、GDPはマイナス成長となったであろう。
そこで、図12.3を再度じっくりと眺めていただきたい。異次元金融緩和後の政府国債・短期証券の発行増加分は101.5兆円である。一方、その間のマネタリーベースの増加分は105.1兆円である。ほぼ同額である。すなわち、国の借金の増分は全て日銀が「異次元の金融緩和」というカモフラージュをかけて全て買い取っている。ファイナンスしているのである。異次元金融緩和とは財政ファイナンスなのである。もし、この異次元金融緩和を止めれば、政府はたちまちデフォルトに追い込まれる。かといってこの異次元金融緩和を続ければ、民間会社である日銀自体が債務超過による破綻の危機を抱え込むことになる。日銀は政府の銀行であるので破綻しないというのは神話に過ぎない。そこで日銀は目下必死になって「出口政策」を探らざるを得ない状況に追い込まれつつある。日銀のみではない。第6章で分析したように、OECD諸国も益々借金地獄に落ち込み、ここから抜け出せなくなっている。


コー
ところでまた面白いサイトがあったな。偶然見つけたんだけど、コンパクトにまとまっていると思うよ。どいう人か分からないけど、言っている事は正しいと思うんだけどね。
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