9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について  山口薫著 <公共貨幣> その3

2016年10月18日 | 日記
とあるスナックで

コー
この本の P-300

2013年4月の日本銀行金融政策決定会合で新たな金融政策が決定され、黒田新総裁は記者会見で、「量的に見ても質的に見ても、これまでとはまったく次元の違う金融緩和を行う」として資金供給量(マネタリーベース)を2年間で2倍に拡大すると発表した。この緩和政策によって2年以内に物価をインフレターゲットの2%に引き上げ、経済を活性化させるというのである。ここから「異次元の金融緩和」という言葉が生まれてきたが、インフレ目標は達成困難となり、金融緩和政策による経済活性化も失敗に終わった。

この金融緩和政策は債務貨幣システムにおける最後の「禁じ手」といわれる政策手段であるので公共貨幣システムへの移行作業を論ずる前に、最近のデータを用いてなぜ失敗したのかその原因を解明しておきたい。公共貨幣システムへ移行するしか日本経済を復活させる方法がないということを再確認するためである。

小林
そうですね、安部政権の経済政策は、失敗 したんですね。 p-301

マスコミ報道ではマネタリーベースが倍増すると、あたかもマネーストックも倍増し、経済にジャブジャブお金が流れるから景気が良くなるような印象を振りまいているが、まったくの誤報である。マスコミ流でゆくと、少なくとも図12.2の曲線1のマネタリーベースと同額の105.1兆円のマネーストック1が増えるはずであるが、増えていない。もし貨幣乗数倍のように増えるとすれば、曲線2のように増えているはずであるが、そうもなっていない。実際の貨幣乗数を計算すると、2014年には585/243.5=2.4となる。貨幣乗数は3.8から2.4に実に63%も減少している。

これは明らかにアベノミクスが依拠したリフレ理論が間違いであり、破綻していることを意味する。第8章で述べたように、リフレ理論の提唱者であるアーヴィング・フィッシャーは、1934年頃に自らの理論の誤りにきづいて勇気を持ってこれを否定し、100%準備システム(シカゴプラン)による代替え案を提唱した。本書で提案している公共貨幣システムを提唱した。日本のリフレ派経済学者はこのことをどう考えるのであろうか。

それではリフレ理論はなぜ間違ったのか。債務貨幣システムにおける信用創造・信用収縮のメカニズムを理解していないか、あるいはタブー視してそれに触れないからである。債務貨幣システムのもとでは、誰かがお金を借りに来ないとマネーストックは増えない。日銀がマネタリーベースを増やすだけでは十分ではない。

その誰かとはだれか。お金を自由に創造できない企業、消費者、政府である。



コー
この仕組み、このシステムのことを <債務貨幣システム> というわけだ。

このシステムは非常に恐ろしいシステムなんじゃないかい。
世の中の人、企業、政府が借金を全部返してしまうと、世の中の<お金>の大半がなくなってしまうという事だ。そうなれば経済はストップしてしまう。
また、経済活動を活発にするために、<お金>の量を増やそうとすれば、誰かが<借金>をしなければならないということだ。

だからどうしても、<借金>から逃げられないという事だ、何年たっても。


永遠に。
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