とあるスナックで
小林
尿療法の新しい本をよんでいるんですか、コーさん。
コー
そうなんだ。自治医科大学血液病棟で働いていて、今内科クリニックを開いている先生みたいだ。さっそく読んでいこう。
p-36
観念としてではなく、医学的見地から判断する限り、「尿は清潔」である。
この点では、小便と大便とは大きく異なる。
そもそも尿とは、循環している血液から腎臓で精製されたもので、無菌の状態で体内にある。だから、排泄された直後の尿は全くきれいな液体であり、それを飲用したところでなんら害はないのである。
それでも何となく尿には汚い印象があり、飲むどころかなめることさえ、あなたは躊躇するだろうが・・・・。
しかし、あなたはおそらく汗をなめたことはあるだろう。
汗は尿と成分が似ているが、本当はどちらがより清潔であるのかよく考えてみよう。尿は原則として無菌であるが、汗には皮膚に付着している汚れや雑菌が混じっている。汗をなめることはできるのに、尿はとても無理だというのならば、それは医学的・客観的な判断ではなく、観念的・主観的な判断にすぎない。
p-38
毒薬を飲んだときなどを例外として、尿には有害な物質は含まれていない。尿は無菌で清潔な液体である。
尿の中にはいろいろな種類の物質が溶け込んでいるが、それらは、単にその時点では必要としない(十分量が体内にある)ために捨てられているだけの話で、決して身体に害をなすという理由で排泄されるのではない。
尿の中には身体の健康を維持するために必要な成分がたくさん混じっている。
まずはミネラルやビタミン。特にビタミンB群とビタミンCは水溶性で、たとえ余計に摂取してもすみやかに尿中に排泄される。よって毎日摂取しなければ不足する。