「埼玉のうどん」
主な伝承地域 県内全域
主な使用食材 小麦粉
歴史・由来・関連行事
「麦踏み」など麦の収量を4~5倍に増加させる多収栽培方法の開発に尽力した権田愛三を輩出した埼玉県は、全国有数のうどん王国。うどんの生産量は全国で2位(平成21年 農林水産省「米麦加工食品生産動態等統計調査年報」)で、昔と比べ減ってきてはいるものの、現在も小麦の主要生産県である。かつて埼玉県では、稲作の裏作として小麦の栽培が広く行われた。そのため小麦が食の中心であり、それを使い地域ごとにバラエティー豊かに発展してきたのが特徴だ。例えば、北東部は手打ちのコシが強く喉ごしのよいうどん、西部ではつけ汁でいただくコシが非常に強い茶色がかった色が特徴のうどん、県中央部の川沿いの地域ではモチッとした幅広のうどんなど。古くから根付く郷土料理やB級グルメを合わせると、その数は20種類以上にものぼるという。現在は、他地域との差別化や独自性を表現するため、地域名や特性を表す言葉がつけられることが多いが、かつてはどの地域でも「うどん」と呼ばれることがほとんどだった。
食習の機会や時季
小麦栽培を行う農家の日常食としてはもちろん、冠婚葬祭や年中行事など、様々な場面で食べられてきた。
飲食方法
小麦粉に食塩と水を加えてよく練り、耳たぶほどの硬さにする。生地を寝かせてから麺棒で伸ばし、うどんの種類に合わせて厚さや幅を調整する。沸騰したお湯で麺が透き通るまでゆでたらざるにあげ、それぞれのつゆでいただく。野菜などの具材とともに一緒に煮込むうどんもある。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
家庭でつくられるほか、学校給食でも提供される。また、県内の飲食店や道の駅、農産物直売所などでも味わうことができる。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_1_saitama.html より
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