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<みかん> 田口早生

2022-09-21 07:03:47 | 果物

 「田口早生」-早生温州みかん

 1978年に和歌山県有田郡吉備町の田口耕作氏が自園に栽培している興津早生のなかに1本だけ樹勢が強い樹を発見した。その後の栽培のなかで,興津早生に比べ果実品質が優れることに気がつき,以後,樹体の特性と果実品質の調査を行なった。その調査結果から種苗法による品種登録申請を行ない,1995年9月に登録された。

 定植直後の生育旺盛な時期はやや着花が少ないが,結実期に入ると着花性,結実性が良く豊産性である。隔年結果性は,興津早生と同程度である。

 果実は扁円形で,果実の大きさは120g程度,果形指数は125~130,果皮色は橙色,油胞の大きさおよび密度は中程度で,外観上は興津早生とほとんど差はない。

 育成地での完全着色期は11月上旬頃で,成熟期は11月である。糖度は11月上中旬で11~12度に達し,以後も上昇する。クエン酸は9~10月の減酸が興津早生に比べて早く,10月下旬には1%以下になり,その後の減酸は緩やかである。収穫は,興津早生よりやや早い11月上旬(完全着色後)から可能で,11月下旬頃には,じょうのう膜は薄くなり,増糖するため,同時期の宮川早生と比較しても食味が良くなる。しかし,収穫をおそくすると,宮川早生と同様,浮皮が発生することもあるので,秋期の気象には十分留意し収穫を終えるようにする。

 栽培上の適地は,一般的な温州ミカン栽培地域であれば問題はない。ただ,興津早生に比べてもやや樹勢が強いことから,排水性が良好で,耕土が比較的浅い園地が適し,品質管理も行ないやすい。

 幼木期や着果が極端に少ない樹では生育が旺盛で大玉果実になり,果実品質も劣るため,剪定では強い切返しは行なわず,誘引などで水平枝を多くとり,樹勢を落ち着かせるようにする。

 管理は,宮川早生や興津早生と同様で,高品質果実生産のためには地力,樹勢に応じた適正な結果量に保つとともに,夏秋期の土壌乾燥により着色促進と品質向上を促す。

 樹勢は興津早生よりも強いので、地が深い畑よりも耕土の浅い場所が栽培適地。浮皮の発生は、ほとんど無い品種とされ、高温になり易い環境でも安定して収穫できる。豊作性で、耐寒性も優れ、栽培容易な品種と評価される。

 宮川、興津に代わり、更新が進んでいる品種。興津、宮川より糖度が2度高い上、減酸が早く収穫期が1ヵ月ある。但し、浮皮の発生がみられることがあるので、樹上完熟果としての販売は難しいか。

*http://www.ykken.jp/14679366718557 より


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