「信天翁、阿房鳥 あほうどり」
アホウドリ(信天翁、阿房鳥、阿呆鳥、アルバトロス、Phoebastria albatrus)は、ミズナギドリ目アホウドリ科キタアホウドリ属に分類される鳥類。
名称
「アホウドリ」という和名は、人間が接近しても地表での動きが緩怠で、捕殺が容易だったことに由来する。日本付近にはアホウドリ類が3種(本種のほか、コアホウドリ、クロアシアホウドリ)が生息するが、古くはそれらを区別せず、京都北部沿岸地方や沖縄で「あほうどり」、伊豆諸島の八丈島や小笠原諸島では「ばかどり(馬鹿鳥)」などと呼んだ。
その他の地方名として、「沖にすむ美しい鳥・立派な鳥」の意味合いのある「おきのたゆう(沖の太夫)」「おきのじょう(沖の尉)」(山口県日本海沿岸部)、クジラとともにやって来ることから「らい」「らいのとり」(九州北部沿岸地方)があり、そのほか「とうくろう」(高知県)などがある。また、八丈島や小笠原諸島では、本種を「しろぶ」あるいは「しらぶ」、クロアシアホウドリを「くろぶ」と呼び分ける用法もあった。
アホウドリという名称は蔑称であるとして、山口県の日本海沿岸部で古くから呼ばれているオキノタユウ(沖の太夫、沖にすむ大きくて美しい鳥)に改名しようとする動きもある。
漢字表記として「信天翁」があり、音読みにして「しんてんおう」とも呼ばれる。「信天翁」という言葉については、他の鳥が取り落とした魚が天から降ってくるのを待つ鳥と考えられていたことから来た名前である(明代の『丹鉛総録』に記述があるが、この「信天翁」という鳥は中国内陸部の雲南省に住むとされ、本種を指すかは疑わしい)。なお、尖閣諸島の久場島にはこの名にちなんだ「信天山」という山がある。このほか日本では漢語的表現として「海鵝」(かいが)などが使われたことがある。
英語名称は Short-tailed albatross が一般的に用いられるが、アホウドリ類のほかの種に比べて特別に尾が短いわけではない。
*Wikipedia より
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