＜特種な雑柑品種＞ タンカン【垂水１号】

　「タンカン【垂水１号】」

　1964年に台湾から穂木を導入し，屋久島の試験園において育成，選抜された品種である。鹿児島県大島より、毎年多くの苗木の注文をいただく、タンカン（垂水１号）。本場大島より、果実を取り寄せた。さすが本場産、香が違う。

　現在では、鹿児島県南部地方でも生産されているが、中国の広東省が原産地とされる。その後、台湾で栽培され日本に導入されたと考えられている。よって、亜熱帯性気候に適している品種である。つまりタンカンの本当の味は鹿児島県南部の島から沖縄産に限られるようだ。

　鹿児島県奄美大島では、害虫ミカンコミバエの侵入が確認され、国の命令により柑橘類が廃棄されたことがあった。大島におけるみかん農業はどうなってしまうのか衝撃的な発表であった。
　昔の話になるが、沖縄でのウリミバエ絶滅まで21年に亘る闘いがあったことが思い出された。コミバエ侵入年の12月以降、大島特産品のポンカン、タンカンが島外への出荷制限の対象となったが、徹底防除の末、制限実施から１年もたたない7月14日付けで前面解除された。大きな吉報であった。

　タンカンの代表品種。樹上で越冬させる為、冬季温暖な場所を選んで植栽する。風味が極めてよく、かいよう病、そうか病にも強い。

＊http://www.ykken.jp/14682840342735 より