茶山守廣・隠岐三味線ブログ

名残尽きぬに 銅鑼が鳴る今宵

西郷港は 小雨も降らぬに 袖しぼる

        (隠岐民謡・しげさ節)

「華」のある人

2007年04月11日 | 気まぐれ日記
「華」のある人ってどういう人?華やかなこと?派手な人?
よく使われている言葉ですが、漠然としていてはっきりとは説明できない。
あの人の舞台は華があるとか、同様に唄・三味線・踊りなどでも確かに華を感じる
人はいます。

 思うにそれはその人の実力だけでは無く、生まれながらにして兼ね備えている
何かがあるのでは?つまりその人が持って生まれたもの(天性)では?
解り易くプロ野球でいえば最近引退した新庄だと思う。
彼よりも実績を残した選手は山ほどいるのに、これだけ世間の注目を集め羨望の
眼差しで見られた選手が過去にいただろうか?
長嶋・王・野村・落合はじめ、その他過去からの超一流選手とは違った魅力が彼
にはあった。
俗に言う「華のある選手」だったと思う。

 私は先日お邪魔した「大阪梅若会20周年大会」で華のある人を発見しました。
初めて見かけた女性で三味線を弾いていました。
勿論その人の名前も知りません。
縦三味線にひっそりと寄り添い脇を努めていましたが、なんともいえない華やかな
雰囲気を醸し出していた人でした。
あくまでも私の想像ですがまだ舞台経験は浅いと思います。
たまたま?容姿も美しい女性でしたが、単にそれだけでは無い「何か」を備えてい
る人であり、凄いオーラを感じる人でした。
彼女の師匠は私がよく知っている方ですので今後は彼女に注目して見て行きたい
ものだと思っています。

 舞台に立つ限りは誰しも「華のある舞台人」を目指すであろう。
でもそれは死に物狂いで稽古を重ねても会得できないものかも知れない。
単に自分の実力だけでは計り知れないない何かがある。
う~~ん!奥が深いですねぇ~・・・