こんにちは。Dr.Waveです。連投です。
1/23の『岡山市民病院ケースカンファレンス』は「低体温+低血糖+急性膵炎」の症例でした。
急性膵炎と診断され治療開始となったわけですが、低体温が敗血症の合併を示唆するのか膵炎由来でもよいのかが焦点となりました。
膵炎の治療では感染予防としてIPM/CSを用いているので、治療初期は同じ治療となります(もちろん真菌やウイルス感染症でなければですが)。
しかし膵炎改善後、敗血症としての2週間の抗菌薬投与すべきかどうかに「敗血症」診断がポイントとなります。
膵炎でも低体温をきたす報告はあるようですが、敗血症と厳密に鑑別はできるものではないようです。
当症例では血液培養は陰性でしたが、アルコール性肝硬変症と低栄養状態があり、臨床経過も1週間ほどの増悪期間があったことから、敗血症のリスクは高いと判断し2週間の投与を行いました。
低体温+膵炎であれば結局抗菌薬を2週間投与せざるを得ないのかもしれませんが、臨床経過と各種培養でしっかり感染症の可能性を評価していくことは如何なる場合にでも大切であることを再確認しました。
N村先生、プレゼンテーションのほどありがとうございました。
1/23の『岡山市民病院ケースカンファレンス』は「低体温+低血糖+急性膵炎」の症例でした。
急性膵炎と診断され治療開始となったわけですが、低体温が敗血症の合併を示唆するのか膵炎由来でもよいのかが焦点となりました。
膵炎の治療では感染予防としてIPM/CSを用いているので、治療初期は同じ治療となります(もちろん真菌やウイルス感染症でなければですが)。
しかし膵炎改善後、敗血症としての2週間の抗菌薬投与すべきかどうかに「敗血症」診断がポイントとなります。
膵炎でも低体温をきたす報告はあるようですが、敗血症と厳密に鑑別はできるものではないようです。
当症例では血液培養は陰性でしたが、アルコール性肝硬変症と低栄養状態があり、臨床経過も1週間ほどの増悪期間があったことから、敗血症のリスクは高いと判断し2週間の投与を行いました。
低体温+膵炎であれば結局抗菌薬を2週間投与せざるを得ないのかもしれませんが、臨床経過と各種培養でしっかり感染症の可能性を評価していくことは如何なる場合にでも大切であることを再確認しました。
N村先生、プレゼンテーションのほどありがとうございました。
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