岡山市立市民病院 総合診療グループ(ER+GIM)

岡山市立市民病院の総合診療グループである『総合内科』と『救急総合診療科』の日常の雰囲気を伝えていきます。

岡山市民病院ケースカンファレンス(2014/12/26)

2015-02-05 22:24:22 | 院内カンファレンス
こんばんは。Dr.Waveです。本日も連投です。

同じく過去のケースカンファレンス報告です。


2014/12/26の「岡山市民病院ケースカンファレンス」ではRefeeding syndromeの様相を呈した症例をdiscussionしました。


精神疾患・認知症疾患を持った患者さんで気道感染症に罹患しながらも病院の受診までに時間を要し低栄養状態で入院となったケースでした。
感染症のコントロールとしてはそれほど難渋はしませんでしたが、入院後の栄養管理において電解質異常を併発したため全身状態が安定するまで点滴・経腸栄養管理の点で四苦八苦しました。

Refeeding syndromeを過度に恐れすぎると、低栄養状態からの回復が遅れ、廃用性症候群の進行を招きます。
栄養障害を伴う症例に関しては、それまでの臨床経過を吟味しながら、個々の病態に適した栄養療法を進めていく必要があります。
普段から如何なる病態であろうと栄養療法を計画的進め最終的に栄養療法の実施内容が適確だったかどうかを評価しておく習慣が重要となります。

近年病院内にNST活動が活発になってきていますが、これは今まで栄養療法に関して臨床教育が不十分であったこと、そして未だに課題であることを意味します。

岡山市立市民病院では医師のベーシックなスキルとして栄養管理を取り上げていきたいと考えています。


K原先生、プレゼンテーションありがとうございました。






















最新の画像もっと見る

コメントを投稿