ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

ステージングを考えること

2009-03-21 06:47:29 | Weblog
ステージで、はでなアクションをしろ、とかいうことではないんです。
そのとき出来る最良のステージ構成を行ないましょう。

曲順は、みなさん趣向を凝らすと思います。

で、ここで、非常に大切なのは、MCです。
これでステージが、プロっぽいか、アマチュアか決まる.

まず、基本は「お客さんに向かって音楽をしている自覚」が大事。
特に、身内に向かってMCはしないこと。

あなたを初めて聞く、これから大ファンになってくれるかもしれない
たまたまそこに居合わせた人、友達の友達を
ファンにしていくためにある、と言っていい。

だから、アマチュアは特に、前日にでもMC考えて行くべきです。
あらかじめ、MCの内容を練って行く事。

最近、いや、昔から上手い歌手と仕事をすると
感心するのは、MCです。

最初にがつんとインパクトの高い曲をやる。
拍手がおさまらないうちに次をすぐ始める。イントロで短く一言。
だめ押しで、もう1曲。演奏とステージングのスピード感で、お客さんの気持ちを掴んだら、
長いMC。メンバー紹介のはずが、あるエピソードの話になって行く。
ここで、すでにその話で半泣きにさせておいて、バラード。

もうお客さんは、ピアノのイントロの一音でもう泣いている。
歌がはじまったとたん、心はわしづかみだ。

スピーディーに興奮させて、泣かせてしまったら、
一日のステージの前半で、もうその歌手にメロメロな訳です。


話が上手い下手じゃない。一日の流れを作るMCを的確におこなうこと。
よく気付く点を揚げておきます。

1)サクサクとしたステージ構成、であること。
音楽を気持ち良く聞いてもらう為にMCはある。的確で短く。
長いMCは、自分たちを深くわかってもらう為にある。
一日、1回のみ可。内容は、密度を望まれるので事前に練っておく事。

2)まず、お客さんをいじらない。
これは高等テクニックです。
むだ話になる可能性大。身内にしかわからないジョークも禁止。

3)MCは、曲の説明、ムードを高めるの時間であることを心得る。
つぎの曲に関係ない内容は禁止。
言いたい最近の面白い出来事があっても、曲に関係なければダメ。
また、自分のプライベートに触れるのも、基本的には良くない。
効果的か?非常にデリケートに扱う事。

4)ステージで演奏の自分の不満足を謝らない。「すみません。歌詞を間違えました」とか。
また,メンバーのそれを指摘しない。
ただ、機材のトラブル、ステージが不慮の事故で中断した場合は、素直にあやまること。

5)自己満足にならないこと。
自分のジョークで笑わない。「何々ですよね?ははは。」はダメ。
あと、メンバーを冗談でけなさない。
「こいつは、◯◯で」とかより「素晴らしいメンバーです」のほうが
本来カリスマ性があるに決まっている。
また、何度も褒めすぎない。
あと、最近多いのは、お客さんへの感謝。
「みんなのお陰です。ありがとう」も1回で良い。
ただし、しっかり伝える事。それは、基本的には、演奏で伝えるんです。


ここらへんは、プロでも勘違いしている人が最近多いと思う。
気をつけよう。これらに非常に気をつけるだけで、ワンランク上の
ミュージシャンに見えるよ!

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