京都府高校軽音連盟のKyoto Spring Contestの審査員をやってきました。
1月に比べると格段にレベルが上がっていた。
高校生の皆さん、お疲れ様でした。
そして、休日にも関わらず、引率していただいている顧問の先生方に感謝いたします。
お疲れ様でした。
1 嵯峨野高校 ヒロポンズ
まず、ブラックなMCにやられた。(笑)聞きやすい歌。
よく考えられたギターアレンジ。聞きやすい歌になかなかのグルーヴのバンド。
楽しめました。
2光華高校 Project Cherry Blossom
ゴージャスなアレンジ。途中からグルーヴしてきた。
実力は発揮できたんちゃうかな。歌は、Aメロが聞き取りにくいが、サビは伸びやかだった。
ここらはどのバンドも課題。
3峰山高校 コナタイロ
バンド全体にハートがあって僕は好き。8ビートにありがたみがあるとさらに良い。
ギターは大変頑張っていたと思う。
4洛北高校 ポラリス
バンドに温かい雰囲気がある。ボーカルも頑張っている。
アコギが思い切りよく、バンドをリードしていた。
5大谷高校 イチニサン
大変バランスの取れた良いバンド。一人一人が主張を持っている。
ギターはハイテクニックなアレンジを弾いているがベースとのコンビネーションがもう少し良ければ、さらに効果的だったと思う。
6兎道高校 イベリス
ボーカル頑張ってたと思う。もっとお互いを聞けば、さらによし。
ギターはストロークに力が抜ければこれもさらに良し。
7同志社女子高校
よくまとまっていた。仲が良さそう。ただ良くも悪くも平均点でエッジが立ってこないのは、基礎練習が必要なのかな。思いっきりの良さがバンドにあれば、さらに良い。
8桂高校 アズール
全体的に良い。悪くないが、安定感が欲しい。ボーカルにもリズムのキレが欲しい。
ギターはよく頑張っている。お互いをよく聞くこと。
9大谷高校 ヴィンテージ
出場校の中で、ピカイチ。始まった瞬間に鳥肌がたった。
ボーカルは歌もパフォーマンスも群を抜いている。バンドに安定したタイムがあり、メンバーも自分の役割を果たしていて、味がある。やっぱり優勝した。
10嵯峨野高校 ハロー二世帯住宅
グルーブは太い。ロックンロールしている。ボーカルは評価外だが(笑)好き。そして嵯峨野はMCが面白い。1位にはしたくないがとっても好きなバンド。
12立命館高校 マエダユキナ
歌も上手い。ギターは、あるときは繊細に、あるときは豪快にかき鳴らし、歌にご奉仕するギターを実現している。
弾き語りならではの一人バンドのメリットを感じた部分もある。
弾き語りは、評価に困ったが審査員「覚悟を感じた」との意見一致で高得点になった。
13峰山高校 タワケ
リズム、バンドのアンサンブルが大変良かった。
アーティスティック点も高い。頑張ってください!
ここら辺は、点数も甲乙つけがたい。
14 兎道高校 リタ
バンドはストレートで、かなり良い。シンプルながら太いビート。ボーカルはバンドに芯にいて、ゆったり余裕があり、カリスマ性がある。ギターも良いが、アンサンブルのギター、を考えうる余地は残っている。
15 嵯峨野高校 東京事変ジャーズ
東京事変カバーは相当難しいと思う。トラディショナルな繊細な表現とパンキッシュなテイストの対比がその個性だと思いますから。
キーボードは、ジャズのリズムのタイトな表現が欲しい。「弾いてみることが出来て満足」が前に出ている間は、リスナーにアピールすることは出来ないと思う。今回は、自己満足の域を出て自己表現し始めていると思う。好感が持てる、素晴らしい。このまま行って、何かを掴んで欲しい。東京事変をオマージュしたオリジナルとか聞いてみたい。
16 大谷高校 アミューズ
全員が曲を理解してて上手い。音楽としても一皮剥けていて、アートを感じさせる。8ビートにありがたみがあった。
大谷高校は、総じて、すごく上手い。
17 光華高校 プロジェクト アレジー
大編成によるゴージャスなグルーヴ。冒頭は大変素晴らしいアカペラを聞かせてくれた。
自然な全員の体の動きが豪華な雰囲気を醸し出していた。
とてもハートにくる演奏だった。
京都は、今回オリジナル曲が少なかった。これは少し残念。
高校生らしく、元気で明るく!も良いのだけど、世間が用意してくれる雛形の範囲で音楽を考えてほしくない、という思いがあります。
大人の考える高校生らしく、の囚われて欲しくない。
むしろ、君達の考えていることは、現代で最もアップデートしていて、薄々感じていることは正しい、と信じて良いと思う。
頑張ってください!