『大磯人国記』島崎藤村。 今日は、小説家・島崎藤村の1943年の忌日。
「夜明け前」などの作品を残し、自然主義の代表的作家とされている。
日本ペンクラブ初代会長。 「町屋園は三間の平屋建の民家である。 晩年の藤村夫妻
の生活に於いて、二、三年間という短期間であったにしても、大磯はかけがえのない
重い意味を持った町となった。 三間の中の一間は茶室風に作られた小座敷で藤村の
仕事場でもあった。 昭和十八年八月二十二日。<東方の門>を執筆中に脳溢血で倒れた
藤村は、「涼しい風だね」の言葉を残して逝った。 享年七十一歳」
<「俳句読本」より>