千葉県を通過した台風15号の被害は、テレビで見る限りは凄まじいものがある。そして、その復旧について、何か違和感を感じる。
それは、「電気が来ない」、「水がない」、「情報がない」、果ては、「ブルーシートがない」などの被災者からの、不平に近い発言を放送していることである。
「電気の復旧が遅い」、東電が「楽観的な復旧予定を言った」と千葉県知事が文句を言っていた。しかし、東電を責める前に、県として、被災住民の救済をきちんとしているとも思えない。よくぞ、「偉そうに言うものと」感じたものである。
それというのは、電線を張り替えようにも、「倒木が多くて工事ができない」とのこと。この倒木を片付けてから、電気工事をしているようである。何という「アホなことを」と言うのが感想である。
県知事よ、東電を責める前に、一刻も早く電気の復旧をするための協力を考えるべきである。すなわち、電気工事は誰にでもできることではない。一方、倒木の処理は、他にもできる人がいるであろう。東電に文句を言う前に、倒木処理を県として行い、東電には電気工事に専念してもらう体制を取るべきではないか。
そのようなこともせずに、「早くしろ」、「早くしろ」は酷であると考える。また、「ブルーシートを友人が持って来てくれた」「有り難い」との放送をしていたが、今回の台風被害はそれ程に広い範囲ではない。千葉県は東京都の隣接である。ブルーシートは、いくらでも手に入るであろう。そのような災害救助を、県や行政が緻密に行っていないように見えてしまう。
また、被災者の言い分も変である。すなわち、「スマホが使えないので情報がとれない」とのこと。災害時、すぐに充電がなくなるスマホは役に立たない。災害時は、ラジォである。ラジォなら、乾電池2本程度で、数日は聴こえる。NHKはラジオで給水所などの案内を放送すべきである。
すなわち、筆者が感じた違和感は、「司令塔の不在」から引き起こされた人災のように見えてしまうことであった。
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