記日きつい思れぐま気 from バンクーバー

2012年4月から妻の海外赴任に伴い主夫業と育児に励む30代男性の日常。バンクーバー関係ないことも多々あります。

Kindle Paperwhiteが届いた!

2012-12-01 19:20:58 | カメラ&ガジェット
アメリカでまず発売していたKindle Paperwhite、カナダでは未だ発売開始の予定はありません。カナダはKobo(楽天で有名なアレ)の本拠地なので、お国が保護するために型落ちのKindleしか発売を許可してないんじゃないかと勘ぐってますが、とにかく売っていません。なのに日本では早々に発売開始して、おまけにアメリカより安く手に入るとか絶対おかしい!と憤っておりますです。とりあえず僕のはアメリカにいる知人に頼んで取り寄せてもらい、ようやくゲットいたしましたよ。長い道のりでした。

で、以下とりあえずちょろっと使ってみた感想。

【重さ】
スペック云々は事前に調べて十分承知しておりましたが、やはり軽いですね。iPadと比較すると天と地であります。そらそうだ、重さ1/3だもんな。これならカバンに入れておいても邪魔になりません。

【読みやすさ】
Kindleは電子ペーパーといって液晶とは異なる表示方式をとっています。電子ペーパーの良さは、液晶と違ってそれ自体が発光しないので、印刷物と同じように読めること。この辺は個人の感覚ですが、個人的にはとても読みやすくて気に入っています。文字のサイズや行間を調整できるのもいいですね。サイズも文庫本と同じくらいで、大きすぎず小さすぎず、ちょうどいい感じです。読みやすさとは離れますが、バッテリーもタブレットやスマートフォンに比べ圧倒的に長持ちで、1ヶ月くらいなら充電しなくても大丈夫、という話です。まだ今日届いたばかりなので実際のところはわかりませんがw

【Paperwhiteの特徴】
ここまでは従来のKindleでも得られるメリットでした。ではなぜわざわざPaperwhiteを購入したのか。それは従来のKindleとKindle Paperwhiteが大きく異なる点として、バックライトがあります。従来のKindleは本当に印刷物と同じで、光源がないと読むことができませんでした。しかしPaperwhiteはバックライトがあるため、光源がない暗いところでも自然に読むことができます。しかも、液晶と違って眩しくないので目が疲れる感じがしません。地味に素敵な機能なのであります。

【デメリット】
万能に見えるKindle Paperwhiteですが、電子ペーパーのデメリットとして避けられない白黒反転があります。これはその特性上、新しく表示する際に(基本的に)全面を一度真っ黒にしてから真っ白にして、それから表示する、というもので、Kindleストアで購入した小説を読んでいると5ページに一回これが発生します。5ページに一回のこれを多いと見るか少ないと見るか、またそれ自体をどう受け止めるかでまた好みが分かれるところなのですが、個人的には特に気になりませんでした、5ページに1回程度ならば。これは、Kindleストアで購入した小説の場合、文の表示領域が限定されているため、全面が反転しないことによります。(←気のせいでした、全面反転します・12/4訂正)ところが、自炊した本の場合、毎ページ全面が反転します。これは正直うざい。おそらくマンガもこうなることが予想され、ちょっとKindleで読むのはしんどいなあという感じです。

【ウェブ閲覧】
また、ウェブの閲覧も一応できるのですが、本を読む際はほとんど気にならないタッチパネルの感度も、ウェブ閲覧時はかなり気になります。ていうか使えない。さらに、文字が小さいので拡大しようとするといちいち表示しなおすのでかなりストレス。スクロールものろく、使い物にはなりません。Wikipediaのようにテキスト主体のサイトでも読むのはかなり辛いです。

【その他】
そうすると、本を読むしか用途がない、ということになってしまいますが、ここで"Send to Kindle"というアプリケーションが登場します。これはAmazonがリリースしているもので、ウェブサイトのテキストをKindleで読める形にし、そのままKindleにダウンロードできるというものです。ブラウザに組み込むことができるので、ちょっと長い記事などはこれを使ってKindleに送っておいて、後で読むことが可能になります。個人的にはこれは重宝しそう。PCからだけでなく、iPhoneやiPad、Androidからも送ることができます。この場合はReadabilityというアプリをインストールすることで使えるようになります。iPhoneでなんとなくブラウジングしてるときに、長くてじっくり読みたいサイトなんかはこれを使えば少しラクに読めるようになるかな、と期待しています。(iPhoneでのReadabilityの使い方はこちら

【総括】
ということで、本読みには重宝しそうなオモチャでありますが、マンガが読みたいとか違う用途でも使いたいという方は避けた方が良さそうです。自分としては楽しいオモチャを手に入れてとても気持ちが盛り上がっております。
残念ながらまだKindleストアのラインナップが物足りない感じなので、各出版社におかれましては一刻も早く紙の本を全て電子書籍化していただきたくお願いしたい所存です。また、願わくば価格ももう少し下げていただけるとありがたいですね。できれば紙の3~5割引きくらいでご提供いただけるとありがたいですねえ。

電子書籍の価格については、こちらのエントリーが興味深かったです↓
More Access,More Fun! 【別の視点から・・】出版社の復活は電子書籍の「戦略的」値下げをしないと始まらない


【おまけ】
なお、マンガや違う用途に使いたい場合は液晶タブレットをオススメいたします。7インチのが現在各種入り乱れて楽しくていい感じです。Kindle Fire HDというのが同じくAmazonから出ていますし、またGoogleから出たNexus7というのも大変評判がいいのでこれらを候補に入れてみるといいかもしれません。あ、もちろんiPad miniもね。ちなみにiPad miniは1年以内にRetinaディスプレイ(より高精細な画面)で新しいCPU搭載のが出る可能性がありますが、店頭でちょっと触ってみた感じでは画面の粗さや反応速度はそこまで気になりませんでした。こういうのは待ってるとキリがないので欲しいと思った時が買い時ですよ!