第601話 「おが の CD購入日記、その7」

えっと最近の日記はとびとびでしかも内容はCD購入がどーの
というのが多い気がするんだけど・・・まぁいっか(笑)
そんな訳で今回購入したCDは3/3の再発のアルバムです。

ちょい前の日記にも書いたんだけど3/3とは73年頃に
活動していた日本のバンド。メンバーはボーカル&ギターのレック、
ベースのヒゴヒロシ、ドラムのチコ・ヒゲの3人編成。
後期にはギターの安藤が参加して4人編成でした。

3/3の活動はあまり足跡は残してない。ライブ活動をして
75年に完全な自主制作でアルバムをリリース。しかも枚数は10枚程度。
そしてレックとチコ・ヒゲは77年にニューヨークに渡り
3/3は自然消滅。レックはベーシストとして
ティーンエイジ・ジーザス・アンド・ザ・ジャークスに加入。
チコ・ヒゲはドラマーとしてコントーションズに加入。
当時のニューヨークのアンダーグラウンドな音を吸収して
二人は78年に帰国。そして日本でフリクションを結成する訳です。

フリクションは私が21歳の頃に初めて聴いて以来、今でも
凄く好きなバンドなんです。そのフリクションの前身バンドである
3/3の幻のアルバムがCDでついに再発されたんです。
早速聴いてみたんですが感想はジミヘンっぽいかなって思いました。
ジミヘン＋ロックンロール＋70年代の日本のロックバンドの雰囲気みたいな。
まぁフリクションとは全然違いますね。
フリクションは危機感やクールさ、うねるグルーヴ、
パンク、ポストパンク、ノーウェイヴ、ガレージ、後期はニューウェイヴなど
実験的な要素も持ち合わせていた刺激的なバンドでした。
3/3は結構オーソドックスな感じでしたね。

今回の3/3の再発CDはなんと2枚組みなんですよ。
1枚目はアルバムの7曲に2曲プラス。そしてもう1枚は74年と76年の
ライブ音源なのです。アルバムの再発だけでも嬉しいのに
ライブ音源もプラスされたんですよ。これは貴重ですよ。
そしてこのライブ音源、なんとフリクション時代の曲も演ってるんです。
これにはビックリでした。「もうこの時期にこの曲があったんだぁ～」
って感じで。でも曲の雰囲気、アレンジが全然違う。
フリクションで演ってるヴァージョンは研ぎ澄まされてる感じだけど
3/3でのヴァージョンはなんかゆったりしてる。

前に海外のブートで3/3のアルバムが再発されたけど
今回のは正規でのリリースです。しかも2枚組で
ブックレットにはレックのインタビューやら色んな人の
コメントやらが書いてる。しかも私はディスクユニオンで購入したんで
当時の紙ジャケのCDサイズが特典として付いてた。
いい時代になりましたね～前までは絶対に手に入らない音源だったのに
今ではCDで手に入りますからね。フリクション・フリークの
私としては絶対に欲しい音源だったんですよね。

3/3は物凄いかっこいいとは言いがたいけどフリクションが出現
する前の“嵐の前の静けさ”のようなモノが詰まってる。
12月にはフリクションの音源の再発が数枚予定されてる。
嬉しいなぁ～この勢いでニューアルバムもぜひリリースして欲しいなぁ。


※「おが の CD購入日記」日記過去ログ

●第598話 「おが の CD購入日記、その6」
●第597話 「おが の CD購入日記、その5」
●第589話 「おが の CD購入日記、その4」
●第584話 「おが の CD購入日記、その3」
●第570話 「おが の CD購入日記、その2」
●第569話 「おが の CD購入日記、その1」